学校を卒業後間なしに就職し、月日の流れは早いもので入職して29年となりました。
最初はどうやって支援をしたらよいか、戸惑うことがありました。しかしどの利用者さまも毎日そばに座って名前を呼び、スキンシップを取ったりしているうちに、私の声を聞くとニコニコと笑ってくれたり、手を握り返したりしてくれるようになりました。今でもそんな時は心が通じ合ったような気がして、とても嬉しく、この仕事へのやりがいを感じています。
行事である日帰り旅行や寮まつり、忘年会では、利用者さまやご家族の方の笑顔を見るたびに元気をいただきますし、新たに気づくことも多くありますよ。
ぜひ、利用者さまの笑顔に会いに来てください。
幼少期、大伯母が病気で寝たきりだったため、「おばあちゃんを助けたい。」「人を助ける仕事に就きたい。」と思ったことがこの仕事をはじめるきっかけです。
小学生の頃、自分の夢という宿題に「介護一本」って書いてました。それでも勤め始めたばかりは大変で、特に悩んだのは利用者さまとのコミュニケーションです。声をかけても返事がなかったり、意思疎通できなかったり、うまくいかないことも多かったです。でも根気強く、これでダメだったら次はコレだってチャレンジしていったんです。そういったトライ&エラーを重ねていくと利用者さまから信頼してもらえるようになって分かり合えるようになりました。
岡星寮のコンセプトに「利用者みんなの大きな家」というのがあるんですが、そうなれたらいいなと思って利用者さまとは家族のように接しています。
一緒に働く同僚も優しい人が多く、皆で助け合って明るく和気あいあいとした雰囲気です。
岡星寮で働くまで利用者さまを助けてあげたいという気持ちだったのに、実際働くと利用者さまは想像よりやれることが多いし、私が落ち込んでいると声を聞いただけで気付いて励ましてくれます。助けるつもりが助けられることが多いんです。
ある意味障がいの有無関係なく、人はみんな違ってみんな良いということを実感しました。「人を知れる」というところが働いていて楽しいと感じるところです。