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岡星寮
岡山県視覚障害者センター

視覚障害者センターだより 令和6年(2024年)9月(通巻408号)

視覚障害者センターだより  ~ロバと五つのにんじん~
令和6年(2024年)9月10日発行(通巻408号)
発行 岡山県視覚障害者センター
TEL 086-244-1121
FAX 086-244-1043
Eメール ossfc@nifty.com
 
● はじめに
 連日35度以上が続いた7月から8月でしたが、皆様はお元気でお過ごしだったでしょうか。9月も気温が高いという予報ですが、どうなるでしょうか。テレビではエアコンを適切に使いなさいと呼び掛けていますが、電気代も気になるところです。でもエアコンをつけずに熱中症になったら、入院費の方が高くついてしまいます。
 読者の皆様からの原稿は随時募集しています。利用者の方、利用者のご家族の方、ボランティアの方であれば、どなたでも投稿していただけます。テーマは自由で、メール、手紙(墨字、点字)のいずれでも結構です。どしどし投稿してください。匿名希望の方はその旨お書きください。
 
● 今月の内容
・お知らせ
・ロバの耳より情報
・所長の雑談
・センターを会場に行なわれている定例会
・行事のご案内
・人気のある点字図書のご案内
・新刊図書のご案内
をお伝えします。
 
● お知らせ(2件)
1.9月・10月の行事予定
 利用者の皆様向けのセンターで行われる行事をお知らせしています。事前の申込みが必要な行事もあります。休館日は毎週火曜日、9月16日(月)敬老の日、9月23日(月)振替休日、10月14日(月)スポーツの日です。開館時間は午前9時から午後5時まで(電話受付も同じ。ただし12時から12時45分は留守番電話対応)です。図書整理日は第4木曜日の9月26日と10月24日で、終日留守番電話対応とさせていただきます。なお、留守電のメッセージには、ご用件と共にお名前とご連絡先をお入れくださいますようお願いいたします。
 
9月の行事予定
 8日(日) PCVOL(ぷくぼる)
13日(金) 視障協青年部ヨガ教室
20日(金) 利用者とボランティアとのズーム交流会
22日(日) あしらせ体験会、OPK
29日(日) 視障協さわやかクラブ交流会
 
10月の行事予定
 2日(水) 視障協川柳教室、視障協短歌教室
 6日(日) 視障協理事会
10日(木) JRPS講演会
11日(金) 視障協青年部ヨガ教室
13日(日) PCVOL(ぷくぼる)、岡山市視障協役員会、岡山市視障協ミニコンサート
21日(月) 利用者とボランティアとのズーム交流会
27日(日) どうしてますか交流会、OPK
 
2.「秋のうたごえ」のご案内
 先月号でもご案内した通り、11月に「秋のうたごえ」を開催します。ぜひ多くの皆様のご参加をお願いします。
(1)日時
 11月24日(日)13時30分から16時まで
(2)場所
 視覚障害者センター 第3会議室
(3)内容
 みんなが知っている懐かしい歌をアコーディオンの伴奏で声を合わせて楽しく歌います。
(4)参加申込
 11月17日(日)17時までに当センターへ電話またはメールでお申し込みください。付き添いの方の有無もお知らせください。
(5)その他
 当日は10時から12時まで岡山県視覚障害者協会主催の「点字に親しむ会」があります。ぜひ午前からご参加ください。参加者の皆様には昼食を無料でご用意します。なお、午後から参加される方にも昼食をご用意しますので、12時30分頃までにおいでください。
 なお「点字に親しむ会」の参加申込は大賀さん(090-8607-1054)までお願いします。
 
●ロバの耳より情報(2件)
1.音声拡大読書器「よむべえ」を無料でお譲りします
 当センターの利用者の方から、不要になった音声拡大読書器「よむべえ」(販売元:株式会社アメディア)をどなたかに無料でお譲りしたいというお申し出がありました。約10年前に購入されたもので、正常に動作するそうです。ただし古い製品なので、もし故障しても修理はできません。外形寸法は幅26.5センチ、奥行き40.6センチ、高さ11.8センチの長方形の箱型の機械で、スキャナを分厚くしたような形です。重さは6.6キログラムあります。
 ご希望の方は当センターまで電話でご連絡ください。9月30日(月)午後5時を締め切りとします。複数の方からご希望があった場合は抽選とさせて頂きます。当選された方には10月初め頃に持ち主の方の電話番号をお伝えしますので、受取方法についてご相談ください。
 
2.文芸作品コンクールの作品募集について
 岡山県視覚障害者協会では恒例の文芸作品コンクールを今年度も実施します。内容は短歌、俳句、川柳の3部門で、応募は各部門とも一人3首または3句以内で未発表のものといたします。
 なお、川柳の場合は、3句の内1句以上は「音(おと)」という言葉に関連したものにしてください。残りの句は自由とします。
 また、普通文字で応募される場合は、短歌・俳句・川柳とも作品に必ずフリガナを付けてくださるようお願いいたします。
 優秀作品は、11月17日(日)に行われる岡山県視覚障害者福祉大会で表彰させていただき、記念品をお送りします。
 選者は、短歌と俳句が土師康生(はじ やすお)先生(岡山市民文芸短歌の部審査員)、川柳が従野健一(よりの けんいち)先生(元岡山市民文芸川柳の部審査員)です。
 応募要領は下記の通りです。
(1)応募資格
 岡山県視覚障害者協会会員
(2)応募締め切り
 10月20日
(3)応募方法
 郵便・FAX・メールのいずれかで、岡山県視覚障害者協会 事務局までお願いします。
 〒700-0927 岡山市北区西古松268-1
 TEL 086-250-8855
 FAX 086-250-9913 
 メールアドレス  ossk-33@po1.oninet.ne.jp 
(4)問い合わせ
 竹内昌彦(たけうち まさひこ)さんまで
 電話090-7130-7260
 
●所長の雑談(第16回)
 今回も所長の雑談を読んでくださり、ありがとうございます。センターにかかってきた電話で、複数の利用者の方から「所長の雑談を楽しみにしていますよ。」と言われ、天にも昇るような気持ちになりました。やはり人間はほめられて育つものですね。ありがとうございます。今回も利用者の皆さんが少しは楽しめる、そして役にも立つ話をできればいいなと思って書いています。今回もいろいろなことを順不同で書いていきます。支離滅裂な文章になってしまうかもしれませんが、大目に見ていただければ幸いです。なお、今月号も「ICT超入門」はお休みしますが、その代わりこの「所長の雑談」の中でICTに関わることも書きます。
 では、まず私の通勤風景からお話ししたいと思います。私は昨年4月にセンターに着任してから毎日JRで通勤しています。実は学生時代と社会人時代を通して、公共交通機関で通学や通勤をした経験はありませんでした。ずっと徒歩か自転車か自動車でした。ですから定期券のカードをピッと当てて改札口を颯爽と通過している人たちの姿に憧れていました。私はイコカのカードを使っています。山陽本線と瀬戸大橋線を岡山駅で乗り継いで通勤しているのですが、たまに電車が大幅に遅れて乗り継げない時があります。そういう時は岡山駅からバスに乗り換えたり、「ももちゃり」という岡山市のコミュニティサイクルに乗り換えたりして職場に向かうことがあります。イコカは西古松方面に向かう岡電バスや下電バスでも使えるし、ももちゃりの会員カードとしても使えます。またイコカはいろいろなお店や自動販売機でも電子マネーとして使えるので便利です。
 電子マネーと言えば、私はこの1年位で電子マネーを使うことが増えました。きっかけは去年8月の岡山市のスマホ決済の利用促進キャンペーンでした。最大で20パーセントが戻ってくるので、これはお得だということで始めました。情報源は「ポイ活」に詳しい職員です。ポイ活とは、ポイントを貯めたり、貯めたポイントを活用したりすることです。それまでの私はどちらかというと現金主義でした。高額な買い物はクレジットカードを使って、少額の買い物は現金で支払っていました。スマホで支払いができてしまうことにセキュリティ面での不安を感じていたのが現金払いの理由でした。そのため、いつも財布の中は小銭でいっぱいでした。
 しかし今ではほとんどの支払いは電子マネーです。スマホでは楽天ペイとペイペイのアプリを入れて使っています。ワオンカードを使うこともあります。この3つでほとんどの支払いは対応できるのですが、歯医者などの診療所や薬局では現金しか使えないので、仕方なく現金で支払います。それから昔からあるような近所の食堂などは現金でしか払えません。おつりで小銭をもらうと財布が重たくなるのが嫌な感じがします。
 今年の7月からお札が新しいデザインに変わりましたが、ふだんは現金を使わないので新札を触ることも少ないです。電子マネーが普及してきたので、日本銀行はお札の印刷枚数は減らすと聞きました。私が若い頃は給料は現金で貰っていましたが、30代の頃から銀行振込に変わりました。通帳の数字が増えるだけで、給料をもらったという感じがしなかったのを覚えています。
 ところで皆さんは電子マネーを使っておられますか。お札や小銭の種類を見分けるのが難しい視覚障害者の方にとっては、電子マネーは便利な道具と言えるのではないでしょうか。クレジットカードのように審査もないし暗証番号やサインも不要だし、口座がなくても現金でチャージができます。ただし色々なカードやアプリを区別するために工夫が必要です。スマホがあれば電子マネーのカードの情報を読み取って残高を確認できるアプリもあるそうです。
 最近はスーパーでもセルフレジの店が増えました。ある利用者の方から聞いたのですが、このセルフレジは気を使わなくて済むので都合がいいそうです。というのが、レジの店員に現金を渡す方法だと、できるだけちょうどの金額を出すために財布の中の小銭を探し回ることになります。そうすると店員を待たせることになって焦ってしまうそうです。その点、セルフレジはとりあえず適当な金額を入れておけば、足りなければ足りないと教えてくれるし、払い過ぎた分は戻ってくるので便利だということでした。セルフレジにはそういうメリットもあるのかと感心しました。
 さて、ここで私の通勤風景に話を戻したいと思います。先ほど説明した通り、私はJRの電車に乗って通勤しているのですが、通勤電車は朝も夕方もとても混雑しています。それで、いつも電車に乗るたびに腹を立てていることがあります。それは電車内に空席があり通路にも人がいないのにも関わらず、出入り口付近のスペースに多くの人が立っていることです。この人たちが邪魔になって、奥の空いた席やスペースに行くために、人をかき分けて進んで行かなければならないのです。車内アナウンスでも「車内の中ほどまでお進みください」と注意しているのに移動しようとはしません。この人たちはすぐ次の駅で降りるつもりなのかと思って観察していると、すぐには降りない人がほとんどなのです。
 話は変わりますが、私は通勤電車の車内ではスマホのユーチューブで小説の朗読をよく聴いています。いちばんよく聴いているのは「窪田等の世界」というチャンネルです。窪田等さんは、TBSテレビの人気番組「情熱大陸」のナレーションなどでお馴染みのプロのナレーターです。皆さんもきっと窪田さんの声を聞いたことがあると思いますが、とても聴きやすくて魅力的な声です。その窪田さんが何と無料で昔の文学作品を朗読してユーチューブチャンネルで公開しているのです。当然のことながら人気があり、チャンネル登録者数は20万2千人もいます。
 なぜ昔の文学作品ばかりかというと、著作権法では著作者の死後70年間(2018年12月30日までは死後50年間)は著作権が保護されるからです。しかし、明治、大正、昭和時代の前半に活躍した作家たちの作品の多くが著作権フリーとなっており、夏目漱石、芥川龍之介、太宰治など著名な文豪の多くの作品の朗読を窪田さんの魅力的な声で聴くことができます。1962年に亡くなった吉川英治の作品についても、死後50年が経過した2012年に著作権保護の対象から外れているので、インターネットに朗読音声データを自由に公開することができます。もちろんテキストデータにして公開することも自由なので、「青空文庫」という有名なサイトには多くの著作権切れの文学作品が公開されています。
 ユーチューブで「吉川英治 朗読」で検索すると、プロからアマチュアまで多くの人たちの朗読音声がアップされていることがわかります。『三国志』や『新平家物語』もあります。インターネットの発達で、音楽好きにとってはもちろんですが読書好きにとってもいい時代になったものです。
 しかし、多くの朗読ユーチューバーの中には、法律を知ってか知らずか著作権を侵害しているものも見受けられます。さすがに窪田さんなどプロのナレーターやアナウンサーはそんな法律違反はしません。なおサピエ図書館にある音訳図書データは利用者が視覚障害者に限られているため、著作権が保護されている最近の作品もアップロードできるのです。
 さて、どうしてユーチューブの話をしたかというと、その窪田等さんの朗読の中に菊池寛著作の『我鬼』という小説があるのですが、その小説をたまたま通勤電車の中で聴いていたら、まさに電車内で腹を立てている私と同じようなことを考えている人間が登場するのです。その主人公の心象風景の描写が面白くて、電車の中で思わず笑ってしまいそうになりました。ユーチューブをパソコンやスマホで聴くことができる方は、ぜひ窪田さんの『我鬼』を聴いてみてください。菊池寛という作家の名前は文学賞の名前としてしか知りませんでしたが、こんな面白い短編小説を書いていた人とは知りませんでした。
 今回の所長の雑談では、ICTに関わる話と小説の紹介ができたので、少しは皆さんのお役に立てたのではないかと思いますが、いかがでしょうか。それでは、これで失礼いたします。
 
●センターを会場に行なわれている定例会(4件)
1.ヨガ教室
(1)開催日(毎月第2金曜日、13時半から14時半まで)
 9月13日、10月11日、11月8日、12月13日、1月10日、2月14日、3月14日
(2)参加費
 岡山県視覚障害者協会会員1回500円
 非会員1回1000円
 ヘルパーさんが参加される場合も同額
(3)参加申込
 前の週の金曜日までに岡山県視覚障害者協会事務局へお申し込みください。講師の先生に直接お申し込み頂いても結構ですが、事務局にも必ずご連絡願います。
(4)お問い合わせ・お申込先
 岡山県視覚障害者協会事務局
 電話 086-250-8855
 メール ossk-33@po1.oninet.ne.jp
(5)その他
 運動しやすい服装で、飲み物をご持参のうえご参加ください。
 
2.パソコン・スマホ勉強会
 PCVOL(ぷくぼる)とOPKという二つのパソコンボランティア団体があり、毎月定例会を当センターで行っています。どなたでも自由に参加でき、ボランティアによるサポートを受けることができます。参加費は無料ですので、どうぞお気軽にご参加ください。事前にサポート希望内容を当センターまでご連絡くださるとサポートがしやすいです。
(1)PCVOLの例会日(毎月第2日曜日の10時~16時、11月は第3日曜日)
 10月13日、11月17日、12月8日、1月12日、2月9日、3月9日
(2)OPKの例会日(毎月第4日曜日の13時~16時)
 9月22日、10月27日、11月24日、12月22日、1月26日、2月23日、3月23日
 
3.川柳と短歌教室
 視覚障害のために点字も普通文字も自由に使えない人も自由に参加できる教室です。
(1) 開催日(原則偶数月の第1水曜日)
 10月2日、12月4日、2月5日
(2)日程
 10時~12時 川柳教室
 12時~13時 休憩・昼食
 13時~15時 短歌教室
(3)年会費
 川柳と短歌それぞれ3000円
(4)参加申込み
 竹内さん(090-7130-7260)までご連絡ください。
 
4.どうしてますか交流会
 目が不自由になってこんな事が困った、何かいい方法ないかな。いろんな悩みや思いを聞いたり話したりしてみませんか。
(1)開催日(下記日曜日の午前10時~12時)
  10月27日、12月15日、2月23日、3月30日
(2)対象
  目の不自由な方と家族の方々
(3)参加費
  無料
(4)参加方法
 参加申込方法については下記ホームページをご参照ください。
 岡山県視覚障害を考える会ホームページ
 http://okashikaku.web.fc2.com/
 
 
●行事のご案内(3件)
1. こまくさハイキングクラブ例会のご案内
(1)9月レギュラーコース例会
 日時 9月15日(日) 雨天中止
 行先 吉備の中山(きびのなかやま)(先月にご案内したものから変更しています。)
 申込締切 9月11日(水)
(2)10月レギュラーコース例会
 日時 10月20日(日)雨天中止
 行先 笠岡諸島「白石島」
    奇岩、巨石を廻るトレッキングコースを歩きます。
 申込締切 10月16日(水)
(3)参加申込方法
 参加申込方法については下記のホームページをご参照ください。
 こまくさハイキングクラブ ホームページ
 http://ww31.tiki.ne.jp/~suemi/
 
2. 「みんな主役 にじいろコンサート2024」のご案内(主催:にじいろハーモニープロジェクト)
(1)キャッチフレーズ
 インクルーシブな世界で一緒にハーモニーを奏でよう!見て、聴いて、感じて。からだ全体で音楽を味わうコンサート。障害のある人もない人も、みんなおいで。一緒に音楽を楽しもう!
(2)コンサート内容
 このコンサートは、「障害のある人ない人、みんなが一緒に同じ空間で楽しめる」ことを目指して開催するもので、今年で2回目を迎えます。会場に来ていただいたすべての皆さんに少しでも音楽の楽しさが伝わるよう、さまざまなお手伝いの準備や雰囲気づくりをしてお待ちしています。赤ちゃんから大人まで、どんな方にもご参加いただけるコンサートです。どうぞ、ご家族やご友人みんなでご来場ください!
(3)日時
 2024年11月4日(月・振替休日)
 第1回 開場12時30分、開演13時
 第2回 会場16時30分、開演17時
 ※公演プログラムは同じです。
(4)会場
 岡山芸術創造劇場ハレノワ 小劇場 (岡山市北区表町3丁目11-50)
(5)入場料(カッコ内は当日券料金)
 高校生以上 2200円(2500円)
 中学生以下 1100円(1400円)
 未就学児無料
※自由席。ただし、配慮が必要な方には指定席もしくは指定エリアをご用意します。
※障害者割引はございません。ご了承ください。
(5)予定プログラム(公演時間約100分、休憩あり)
 ゴスペル、ヴァイオリン演奏、和太鼓演奏ほか
(6)出演者
 穴澤雄介(全盲のヴァイオリニスト)、大西千夏、杉山麻里ほか
(7)会場で実施予定のフォローについて
 プログラムなどの読み上げ(個別対応)、客席やトイレへの誘導(個別対応)、盲導犬の同伴可、車いすスペース、
(8)問い合わせ先 
 メール:nijiiro.harmony.pjt@gmail.com
 電話:080-5009-5086(代表・杉山)
(9)にじいろハーモニープロジェクトとは
 岡山で活動する音楽講師や演奏家、音楽好きの仲間が集まり、あらゆる人が楽しめるインクルーシブコンサートの開催を目指して2022年11月に設立。手話歌を中心に、どんな人とも音楽の楽しさを共有できるコンサートやワークショップなどを開催する。
 
3. 「点字に親しむ会」のご案内(主催:県視障協)
 点字の初心者もクイズやゲームで楽しいひとときをご一緒に! また、午後からは同じ会場で「秋のうたごえ」も予定されています。参加費は無料、昼食を準備します。
(1)日時
  11月24日(日) 10時~12時 
(2)場所
  岡山県視覚障害者センター3階 第3会議室
(3)申込締切
 11月17日(日)までに大賀さんへ。
 大賀さん携帯 090-8607-1054
 
●人気のある点字図書のご案内
 全国の点字図書リクエストランキングの中から選んでご案内いたします。どうぞご利用ください。今月は18タイトルあります。現在全国でリクエストの多い図書のため予約になるかもしれませんが、お待ちくださいますようお願いいたします。また、同じタイトルの録音図書が貸出可能な場合も多いですので、録音図書がご希望の場合はその旨お知らせください。
 分類のあとに該当するタイトルを並べています。それぞれのタイトルについては、書名、著者名、原本出版年、点字巻数、内容等の順に記載しています。
 
・伝記
「見えないから、気づく(ハヤカワ新書)」浅川智恵子著 坂元志歩聞き手 2023年 3巻 14歳のときに失明。ハンディキャップを乗り越え、世界初の「ホームページ・リーダー」などアクセシビリティ技術を生み、日本女性初の全米発明家殿堂入り。現在は日本科学未来館館長とIBMフェロー(最高位の技術職)を務める著者が、自身の半生と発想の源泉を明かす。
 
・医学
「認知症世界の歩き方:認知症のある人の頭の中をのぞいてみたら?」筧裕介著 認知症未来共創ハブほか監修 2021年 3巻
 
「すばらしい医学:あなたの体の謎に迫る知的冒険」山本健人著 2023年 5巻
 
・演劇
「87歳と85歳の夫婦甘やかさない、ボケさせない」神津善行、中村メイコ著 2019年 2巻 長年連れ添った夫婦でも、考え方や感じ方はこんなにも違う! かわるがわるに日常を綴る。
 
・スポーツ、体育
「甲子園「観戦力」をツーレツに高める本(中公新書ラクレ)」小野塚康之著 2015年 4巻
 
「大谷翔平は、こう考える:不可能を現実に変える90の言葉(PHP文庫)」桑原晃弥著 2023年 2巻
 
「昭和十七年の夏 幻の甲子園:戦時下の球児たち」早坂隆著 2010年 6巻
 
・日本文学-小説、物語
「魔女たちの長い眠り(角川文庫 赤川次郎ベストセレクション 16)」赤川次郎著 2023年 4巻 静かで平和に見える町の背後で起こる動機不明の連続殺人事件。人間の想像を超えた恐るべき何かが動き始めた!
 
「おばちゃんに言うてみ?」泉ゆたか著 2023年 3巻 大阪のおばちゃん・とし子が、人生の袋小路で立ち往生する人々の背中をドンと押して勇気づける、抱腹絶倒&ちょっと涙のヒューマン・ドラマ。
 
「犬は知っている」大倉崇裕著 2024年 4巻 癒やしのファシリティドッグ、ピーボには、特別病棟に入院する囚人患者の心を開かせ、彼らが隠していた事件の秘密を聞き出すという裏の任務があり…。
 
「コロナと潜水服」奥田英朗著 2020年 4巻 5歳の息子には、新型コロナウイルスが感知できる? パパがとった究極の対応策とは…。表題作をはじめ、愛と奇想の全5作を収録する。
 
「悪逆」黒川博行著 2023年 9巻 過払い金マフィア、マルチの親玉、カルトの宗務総長-社会に巣食う悪党が次々と殺害される。警察捜査を巧みに撹乱する男の目的とは-。
 
「笑うマトリョーシカ」早見和真著 2021年 7巻 圧倒的な魅力で、官房長官に上り詰めた青年代議士と秘書。彼らに違和感を持った女性記者が、隠された過去を暴くため、取材を重ねるが…。
 
「もしも徳川家康が総理大臣になったら:ビジネス小説」眞邊明人著 2021年 6巻 コロナを収束させ、信頼を取り戻せ! 2020年、AIとホログラム技術で復活した偉人たちで構成された徳川内閣に課せられたミッション。果たして最強内閣は、日本を救えるのか?
 
「明日、世界がこのままだったら」行成薫著 2021年 5巻 生と死の「狭間の世界」に迷い込んだサチとワタル。死を迎えるはずだったふたりに、奇跡的に現実世界へ戻るチャンスが訪れる。
 
・日本文学-評論、エッセイ、随筆
「沢木耕太郎セッションズ〈訊いて、聴く〉 1 達人、かく語りき」沢木耕太郎編著 2020年 5巻 吉本隆明、吉行淳之介、淀川長治、羽生善治ら多様な分野の先駆者10人と、人生を切り拓いていくその想いを語り合う。
 
・英米文学
「クリスマスのシェフは命がけ(コージーブックス 大統領の料理人 2)」ジュリー・ハイジー著 赤尾秀子訳 2015年 6巻 クリスマスはホワイトハウスが華やかに輝く季節。オリーは総料理長になって初めてのクリスマスに準備万端で臨むが、爆弾騒ぎが発生し…。
 
・(児童向け)日本文学-小説、物語
「むこう岸」安田夏菜著 2018年 3巻 有名進学校の授業についていけず、公立中学に転校した少年と、父を亡くし、生活保護を受けて暮らす少女。「貧しさゆえに機会を奪われる」ことの不条理…。いかに貧困に立ち向かうのか。
 
●新刊図書のご案内
 センターで新しく受け入れた図書をご案内します。どうぞご利用ください。今月は、デイジーが11タイトル、点字が7タイトルです。
 ご希望の図書が貸出中の場合は予約となりますので、お待ちくださいますようお願いいたします。返却期限は、お手元に2週間以内です。延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。
 メモリーに複数タイトルのデイジーや点字データを収録しての貸出も可能です(一部収録不可能な図書もあります)。その場合の返却期限は、お手元に1ヶ月以内です。
 送料は、原則として往復とも無料です。新規にリクエストいただける数は、通常6タイトル以内で、メモリーでの貸出の場合は、メモリー1個に10タイトル以内です。準備・郵送期間を考慮して、お手元にご利用中のものがいくつかある状態で、新規にリクエストいただいても結構です。
 ご利用いただける図書は、目録や新刊案内にあるものに限りません。書名がわからない場合でも、ご希望の著者や内容などからお探しします。当センターで所蔵していないものは、全国のネットワークを利用してお探しします。図書選びの参考になるような図書や雑誌もありますので、どうぞご利用ください。
 なお、センター取り扱い雑誌(約80種類)の継続利用は、図書貸出とは別枠でご利用いただけます。
 ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
 
◎録音図書
 
○一般向けの本
 
・医学(2タイトル)
 
書名 鍼灸と湯液の症例100選
池田政一著
デイジー8時間45分
発行 たにぐち書店 2016年
内容 逆子、不妊症、顔面神経麻痺、坐骨神経痛とぎっくり腰、発熱、食欲不振、めまいなど、100の症例を取り上げて、主訴、問診、鍼と煎じ薬による治療、考察、余話を収録。
 
書名 科学的データでわかる果物の新常識:ガン・心臓病・脳卒中・認知症を寄せつけない知られざる果物の機能性
田中敬一、原田都夫、間苧谷徹共著
デイジー6時間52分
発行 誠文堂新光社 2016年
 
・日本文学-小説、物語(2タイトル)
 
書名 海と毒薬(講談社文庫)
遠藤周作著
デイジー7時間36分
発行 講談社 2011年
内容 生きたままの人間を解剖する― 戦争末期、九州大学附属病院で実際に起こった米軍舗虜に対する残虐行為に参加したのは、医学部助手の小心な青年だった。彼に人間としての良心はなかったのか?
 
書名 切り裂きジャックの告白
中山七里著
デイジー9時間42分
発行 角川書店 2013年
内容 連続する猟奇殺人事件。やがて被害者たちが同じドナーから臓器提供を受けていたという共通点が明らかになった。捜査一課の犬養は、自身も臓器移植を控える娘を抱え、刑事と父親の狭間で揺れながら犯人を追い詰めていくが…。
 
○児童向けの本
 
・日本文学-小説、物語(3タイトル)
 
書名 一〇五度
佐藤まどか著
デイジー5時間41分
発行 あすなろ書房 2017年
内容 都内の中高一貫校に編入した、中学3年生の真は椅子オタク。超中学生級モデラーの梨々とタッグを組み、プロダクトデザインの登竜門「全国学生チェアデザインコンペ」に挑む…!
 
書名 レイナが島にやってきた!
長崎夏海作
デイジー2時間21分
発行 理論社 2017年
内容 島の4年生は優愛たち3人だけだったので、女の子が同じ学年に転校してくると聞いて、優愛は楽しみにしていた。でも、その子はちょっと変わっていて…。
 
書名 きみ、なにがすき?
はせがわさとみ作
デイジー39分
発行 あかね書房 2017年
内容 あなぐまが、庭でともだちの好きなものをつくりたいと考えます。でも思いつくものはみんな、ともだちが持っていて…。
 
・英米文学(3タイトル)
 
書名 わたしがいどんだ戦い1939年
キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー作 大作道子訳
デイジー9時間46分
発行 評論社 2017年
内容 1939年。2度目の世界大戦さなかのロンドン。足の悪いエイダは、けんめいに歩く練習をしていた。歩けさえすれば、弟といっしょに疎開できる! 自分らしく生きるために戦う少女と、彼女をあたたかく包む村の人たちを描く。
 
書名 最後のオオカミ(文研ブックランド)
マイケル・モーパーゴ作 はらるい訳
デイジー1時間44分
発行 文研出版 2017年
内容 戦争を生きのびた少年・ロビーは、残忍なイギリス軍に追われる。一方、狩りで殺されたオオカミには子供がいて…。
 
書名 ぼくとベルさん:友だちは発明王(わたしたちの本棚)
フィリップ・ロイ著 櫛田理絵訳
デイジー6時間29分
発行 PHP研究所 2017年
内容 10才の少年エディは読み書きができないために、ほんとうは賢いのに、それを証明することができないでいた。そんなエディは発明家・ベルと出会い…。
 
・フランス文学(1タイトル)
 
書名 いのちは贈りもの:ホロコーストを生きのびて(海外文学コレクション 5)
フランシーヌ・クリストフ著 河野万里子訳
デイジー6時間59分
発行 岩崎書店 2017年
内容 6歳から12歳まで、ナチスドイツによるユダヤ人迫害(ホロコースト)を経験した著者による手記。
 
◎点字図書
 
○児童向けの本
 
・日本文学-小説、物語(4タイトル)
 
書名 大坂城のシロ
あんずゆき著
点字1巻
発行 くもん出版 2020年
内容 豊臣秀吉の時代、大坂城には虎がいたという。その虎のえさをめぐる、少女・サチ、少年・安吉、犬のシロの物語。
 
書名 俳句ステップ!(こころのつばさシリーズ)
おおぎやなぎちか作
点字1巻
発行 佼成出版社 2020年
内容 「さる山のさるにとられた春ぼうし」 遠足の時、七実がメモ帳にこっそり書いた俳句が、市の俳句大会で大賞を受賞した。だけど、受賞者として発表されたのは、なぜか同じクラスの早知恵で…!?
 
書名 あらいぐまのせんたくもの(だいすき絵童話)
大久保雨咲作
点字1巻
発行 童心社 2019年
内容 おばあさんがコインランドリーにやってきました。そこにあらいぐまがあらわれて「ぼくのハンカチもいっしょに洗ってほしいの」と言いました。ハンカチについていたシミは…。
 
書名 うさぎのモニカのケーキ屋さん(わくわくライブラリー)
小手鞠るいさく
点字1巻
発行 講談社 2021年
内容 森の中の「モニカのケーキ屋さん」。うさぎの姉弟がつくるケーキをめあてに、お店のテーブルはお客さまでいっぱい。と、そのとき、くまのおじいさんがお店へ入ってきて…。
 
・英米文学(2タイトル)
 
書名 おめでたこぶた その2 サム、風をつかまえる(世界傑作童話シリーズ)
アリソン・アトリー作 すがはらひろくに訳
点字2巻
発行 福音館書店 2012年
内容 風にさらわれたズボンを追いかけるサムを描いた「サム、風をつかまえる」ほか、元気いっぱいのこぶたのサムが活躍するバラエティー豊かな全6編を収録。
 
書名 コヨーテのはなし:アメリカ先住民のむかしばなし
リー・ペック作 安藤紀子訳
点字1巻
発行 徳間書店 2020年
内容 アメリカ先住民の間で、もっとも賢い動物といわれるコヨーテ。ガラガラヘビに襲われたウサギを助け、でも、バッタには騙され…。
 
・ロシア・ソヴィエト以外のスラヴ文学(1タイトル)
 
書名 火の鳥ときつねのリシカ:チェコの昔話(岩波少年文庫)
木村有子編訳
点字3巻
発行 岩波書店 2021年
内容 ちょっと不気味で面白い、味わい豊かなチェコの昔話を選りすぐり24話を収録。
 
(岡山県視覚障害者センターだより2024年9月号 終わり)