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岡山県視覚障害者センター

視覚障害者センターだより 令和5年(2023年)7月(通巻394号)

視覚障害者センターだより ~ロバと五つのにんじん~
令和5年7月10日発行(通巻394号)
発行 岡山県視覚障害者センター
TEL 086-244-1121
FAX 086-244-1043
Eメール ossfc@nifty.com

● はじめに
 梅雨らしくなく晴れの日も多い毎日ですが、日本のあちこちでは大雨による被害も出ているようです。だんだんと気温も上昇してきて、本格的な夏の到来までもうすぐです。熱中症という言葉もニュースでよく耳にするようになりました。読者の皆様も体調には気をつけてお過ごしください。
 ニュースと言えば、今年は西日本豪雨災害から5年が経過したということで、特に岡山県では防災に関するニュースが多いように思います。今月号では防災に関する情報が多く載っています。命を守ることにもつながりますので、ぜひお読みください。
 今月号にも読者の方からの原稿を「読者の声」の欄に掲載させていただきました。心よりお礼を申し上げます。原稿は随時募集していますので、ぜひ皆様の原稿をお寄せください。読書の感想文、評論文、旅行の思い出、趣味の話、短歌や俳句など何でも自由です。テキストデータ、あるいはメールが可能な方は、メールでいただければ大変助かります。もちろん紙に点字や墨字で手書きしたものでもかまいません。皆様からの原稿をお待ちしています。

● 今月の内容
・お知らせ(3件)
・アンケート報告(3回目)
・ろばの耳より情報(4件)
・読者の声(1件)
・所長の雑談
・ICT超入門
・センターを会場に行なわれている定例会(4件)
・行事のご案内(4件)
・録音雑誌配付分のご案内
・人気のある点字図書のご案内
・新刊図書のご案内
をお伝えします。

● お知らせ(3件)
1. 7月・8月のカレンダー
 利用者の皆さん向けのセンターで行われる行事をお知らせしています。申し込みが必要な行事があります。休館日は毎週火曜日と7月17日(月)海の日、8月11日(金)山の日です。開館時間は、午前9時から午後5時です。図書整理日は7月27日(木)と8月24日(木)で、終日留守番電話対応とさせていただきます。なお、留守電にメッセージをお入れくださる場合は、ご用件と共に、お名前、ご連絡先をお入れくださいますようお願いいたします。

7月のカレンダー
14日(金)視障協青年部 ヨガ教室
16日(日)視障協オセロ大会
23日(日)OPK
30日(日)岡山県視覚障害を考える会

8月のカレンダー
2日(水)視障協川柳教室、視障協短歌教室
6日(日)手技療法研究会
10日(木)視障協青年部 ヨガ教室
13日(日)PCVOL
20日(日)視障協中ブロ実行委員会
27日(日)OPK

2. センターだよりカセットテープ版終了とその他の形態についてのお知らせ
 センターだよりについて、ご希望に応じてカセットテープ版でのご提供もしてまいりましたが、センターにあるカセットテープの在庫が少なくなってきたため、カセットテープ版でのご提供を8月号までとさせていただきます。まことに申し訳ございません。
 カセットテープ版をご利用いただいている方には、特にご連絡がない場合、9月号よりデイジー版をお送りするようにいたします。センターだよりは、デイジー版、点字版、活字版、メール版でのご提供となります。デイジー版のCDおよびメール版には、同じ内容のテキストデータと点字データを添付いたします。複数の形態をご希望いただくことも可能です。ご希望の形態の追加や変更はいつでも可能ですので、その際はご連絡をお願いいたします。

3. 「NHK放送番組時刻表」のご案内
 「NHK放送番組時刻表 2023年度」の点字版およびデイジー版をご案内いたしますので、ご希望の方はご連絡ください。デイジー版についてのみ、2022年度版をご利用いただいた方は、ご連絡不要です(その後停止のご連絡をいただいた方を除きます)。
 点字版は、貸出でのご利用になります。返却期限は資料が届いてからお手元に2週間です。地上波テレビ(総合・Eテレ)、ラジオ(第1・第2・FM)の2種類に分かれており、各1巻です。1部ずつしかないため、予約になるかもしれませんが、ご了承くださいますようお願いいたします。
 デイジー版は、コピーの上希望者全員に配付いたします。地上波テレビとラジオの番組時刻表を1枚のCDに収録してあり、収録時間は3時間11分です。
 なお、BSテレビの番組時刻表は作成されなかったようですのでご了承ください。

● アンケート報告(3回目)
 2月のアンケートにご協力いただきありがとうございました。引き続きアンケート結果を報告します。今回は質問7から9までのアンケート集計結果と分析を掲載します。
 アンケート発送数 489名  
  回答人数 94名  
  回収率 19.2% 

7 センターでは、遠隔でビデオ通話や会議・研修などを行なうことができるZoomのシステムを活用したサービスを検討しています。Zoomのご利用には、パソコン、スマートフォン、タブレットなどの端末とインターネット接続が必要です。
(1)今までにZoomをご利用になったことはありますか。
 はい 28  29.8%
 いいえ 56   59.6%
 空欄 10  10.6%
 わからない 0
 合計 94
(2)Zoomが利用できることを前提として、行なってほしい行事・サービスがありましたら、ご自由にご記入ください。
 記入あり 25  26.6%
 何も書かなかった人 54 57.4%
 「特になし」と書いた人 12 12.8%
 「わからない」と書いた人  2  2.1%
 「なし」と書いた人 1  1.1%
※主な記入内容
・電気器具などの説明書の朗読や機器の使用法の指導。手芸の指導、洋服などの色合わせ。
・最近の話題図書などを複数の利用者に朗読ボランティアが読み聞かせる。
・画面に写したり写真で共有したりするなどしての対面朗読
・便利な機器や本の紹介、服のコーディネートとか生活術などの役立つセミナー、他県の図書館利用者との交流
・社会自立支援の相談など電話よりもZoomの方がもっと思いや気持ちが伝わると思う。また、Zoomでパソコン操作をリモート操作して欲しい。
・IT機器やいろいろな制度などの利用方法の詳細を教えてほしい。
・スマホやパソコンなどの指導、歩行訓練は担当者が現場に出向く必要があるがZoomでの個別指導なら困った時にいつでも対応してもらえるし、画面で見えるのでぜひそうして欲しい。但し、弱視者で画面が見えればだが。
・全盲の人でも指導者が音声を聞いて指導が出来るのではないかと思える。

8 Zoomの利用に関係なく、センターに行なってほしい行事・サービスがありましたら、ご自由にご記入ください。
 記入あり 30 31.9%
 「特になし」と書いた人 14 14.9%
 何も書かなかった人 50 53.2%
 合計 94
※主な記入内容
・日常生活用具の機器展
・科学技術の最新動向についての情報発信など
・センターだよりで毎回視覚障害者の便利グッズなどのサービス紹介して欲しい。例えば便利なアプリ紹介やガイドヘルパーなどのサービス紹介など知りたいことも多いため。
・話をすることが好きなので交流会
・いろいろな講習があるのは知っているが県南で参加しにくいので、県北でも同じようなイベント等を開催したい。
・「秋の歌声」を再開して欲しい。

9 ハザードマップ(被害予測地図)に関しお尋ねします。
 お住まいの住宅が、どのような被害が予測されているかご存知ですか。
 はい 47 50.0%
 いいえ 39 41.5%
 よくわからない 0 0.0%
 何も書かなかった人 8 8.5%
 合計 94
※分析
 自宅のハザードマップを知っている人と知らない人が半々でした。ご存知ない方が多くおられると推測されます。ハザードマップは、各市町村から冊子やホームページなどで提供されていて、洪水、土砂災害、地震、津波など、災害の種類ごとに調べることができます。洪水のハザードマップを調べてみたところ、センターは100年に1回程度の雨ではほぼ被害はありませんが、1000年に1回程度の雨になると2~3メートルの洪水となっています。

● ろばの耳より情報(4件)
※各表題のカッコ内は情報発信元の団体名等です。

1. 視覚障害者用オリジナル防災用品セットのご案内(日本視覚障害者団体連合用具購買所)
 用具購買所では、視覚障害者用オリジナル防災用品セットを取り扱っております。災害の際、避難時や避難先で必要になる用品をセットにしました。背負いやすいリュックサック型を採用。リュックは、明るい黄色をしており、反射テープがついています。リュックの表面には、SOSマークがあり、その下に黒い文字で「サポートをおねがいします」と書いてあります。避難の際にリュックを背負うことで、周囲の人からの配慮や介助を受けやすくなります。ご希望の方には、点字・拡大文字のネームラベルをお付けいたします。
〇リュックの中身
(1)長期保存水(ペットボトル500ミリリットル)3本
(2)軍手
(3)非常食3個(パン1個、アルファ米2袋)
(4)防寒防風金銀アルミシート
(5)冷熱遮断アルミシート
(6)スマホ充電対応FMラジオ(LEDライト付き)
(7)抗菌消臭簡易トイレ10セット
(8)簡易救急セット
(9)ポンチョ
セット価格 15000円(税込み)
リュックのみの価格 7000円(税込み)
大きさ 縦50cm、横33cm、奥行20cm
重さ 約4.4kg(リュックのみは520g)
※同梱品の商品内容は仕入れ状況により、商品内容を変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。  
〇お問い合わせ先
日本視覚障害者団体連合用具購買所
電話 03-3200-6422
FAX 03-3200-6428
E-MAIL
ご注文用 yogu-c@jfb.jp
お問い合わせ用 yogu-toi@jfb.jp

2.国土交通省ハザードマップポータルサイトのリニューアルについて(国土交通省)
 ~地図上の災害リスクを文字で伝えるユニバーサルデザイン化~
 全国の災害リスク情報などをまとめて閲覧することができるWebサイト「ハザードマップポータルサイト」をリニューアルし、誰でも簡単に災害リスクが理解できるよう改良しました。 全国の災害リスク情報や防災に役立つ情報をまとめて閲覧することができる「ハザードマップポータルサイト」のリニューアルを行い、「重ねるハザードマップ」で住所入力や現在地検索するだけでその地点の災害リスクや災害時にとるべき行動が文字で表示される機能を追加し、運用開始しました。
 これは「ハザードマップのユニバーサルデザインに関する検討会」の議論を踏まえたものであり、必要な情報がマップだけでなくテキスト情報で表示されることにより、音声読み上げソフトを使用すれば視覚障害者の方にも利用可能になるなど、命に関わる情報を誰もが容易に把握できるようになります。 また、トップページの構成を音声読み上げソフトに対応させるなど、Webアクセシビリティに配慮して変更しました。
・リニューアルされた「ハザードマップポータルサイト」についてはこちらを参照ください。
https://disaportal.gsi.go.jp/
(または「ハザードマップ」で検索)

3.ハザードマップ・避難所 市町村連絡先一覧表(岡山県障害福祉課)
 お住まいの地域のハザードマップや避難所について情報を知りたい方は、下記の各市町村ごとの電話番号にお尋ねください。
※市町村名、担当課、電話番号の順
岡山市 危機管理室 086-803-1082
倉敷市 防災危機管理室防災推進課 086-426-3131
津山市 総務部危機管理室 0868-32-2042
玉野市 危機管理課 0863-32-5560
笠岡市 危機管理部危機管理課 0865-69-2222
井原市 総務部危機管理課 0866-62-9550
総社市 危機管理室 0866-92-8599
高梁市 防災復興推進課 0866-21-0246
新見市 総務部総務課 0867-72-6205
備前市 総合政策部危機管理課 0869-64-1809
瀬戸内市 総務部危機管理課 0869-22-3904
赤磐市 総務部くらし安全課 086-955-2650
真庭市 危機管理課 0867-42-1126
美作市 総務部危機管理室 0868-72-1111
浅口市 企画財政部くらし安全課 0865-44-9006
和気町 総務部危機管理室 0869-93-1123
早島町 総務課 086-482-0611
里庄町 総務課 0865-64-3111
矢掛町 総務防災課 0866-82-1010
新庄村 総務企画課 0867-56-2626
鏡野町 くらし安全課 0868-54-2621
勝央町 総務部 0868-38-3111
奈義町 総務課 0868-36-4111
西粟倉村 総務企画課 0868-79-2111
久米南町 総務企画課(ハザードマップ)086-728-2111 保健福祉課(指定避難所)086-728-4411
美咲町 くらし安全課 0868-66-1112
吉備中央町 総務課 0866-54-1313

4.視覚障害者向けツアー「五感で楽しむ、ぐるり千葉県」のご案内(株式会社 ティ-ムコム)
(1)旅行名
 五感で楽しむ、ぐるり千葉県
(2)旅行期間
 2023年8月10日(木)から8月13日(日)までの4日間
(3)旅行代金
 2名様1室利用の1名様概算旅行代金147,000円
(4)旅行手配締切日
 2023年7月23日(金)
(5)手配可能定員
 16名(手配可能定員になり次第、締め切ります)
(6)旅行内容
 五感で楽しむ旅、第192弾は千葉県の6つエリアの新旧の観光スポットをぐるり巡ります。この旅行は、東京駅発着の旅行です。視力障がいをお持ちのお客様は、介護者同伴を原則とさせていただきますが、単独行動可能な方はお1人でのご参加も可能です。
※ツアーについてのお問い合わせは下記までお願いします
 株式会社 ティ-ムコム(コムツア-)
 電話 047-710-9818 

● 読者の声(1件)
    輸血拒否の論拠とは   K.M
 統一協会の騒ぎが落ち着き始めたころ、メディアが次に目をつけたのがエホバの証人です。この教団は財産を搾取するようなことはしていませんが、輸血を拒否するとか、子供を鞭で打つなどの行為が一般的な常識からずれているのではないかと問題にされました。彼らにとっては「とんだとばっちり」かもしれません。
 輸血拒否についてはずいぶん前から問題視され、裁判にもなりました。裁判と聞くとエホバの証人の本部、または幹部が訴えられたのかと思ってしまいますが、そうではなくてエホバの証人の信者が命を救ってくれた医師と病院を訴えたのです。これはインターネットの情報ですから100%真実とは言えませんが、患者であるエホバの証人の信者は手術を受ける前に輸血をしないでほしい、そのために命を失う結果になっても病院側の責任を問わない旨の誓約書を書いていたとのことでした。しかし手術を担当した医師は、やはり輸血が必要と判断し誓約書は反故になってしまいました。そのことを不服として患者が医師と病院を相手に訴訟を起こしたという次第。そして気になる判決は、なんと!原告勝訴でした。被告側は控訴したのか知りたいところですがネットにはそれ以上のことは書かれていません。ひとまず第一審では患者側に輸血拒否の権利があることを認める判決になりました。輸血拒否は命を粗末にすることになるのではないか、かえって神の心に背くことになるのではないか、などの批判もあるでしょう。一神教を知らない私たちには理解しがたいことですが、彼らには彼らの死生観があるのかもしれません。たとえば、これは推測ですが、この世は仮の世であって、死後に再び生まれる神の国こそが本来の世界なのだから掟を破ってこの世で行き続ける必要はないのだという論理になるのかもしれません。死後に神の国(楽園)に迎えられ、そこで永遠に幸せに行き続けるのだと純粋に信じている人はそれでいいのかもしれません。けれど、まだ信仰心もなく分別もない子供の場合は事情が違います。自分で意思表示ができない児童への輸血を親が拒否してよいのかという問題が残ります。おそらくその場合、神の国を信じる親は子供に掟を破らせたくない一心で輸血を拒否するでしょう。掟を破れば楽園で一緒に暮らすことができなくなると考えるに違いありません。わが子への愛情が深いほど一見残酷に見える選択をしてしまうのです。
 ではなぜエホバの証人は輸血を拒否するのでしょう。どんな掟があるというのでしょう。ここからはその点に言及したいと思います。
 「血を食べてはならない」と聖書にあるからだと彼らは言います。確かに創世記とレビ記に「血を食べてはならない」と書かれています。新約聖書のどこかにもあったような記憶がありますが、その箇所を探すまでもないでしょう。聖書の出発点となる創世記を読めば「血を食べてはならない」という言葉の本来の意味が見えてきます。
 創世記第9章3節と4節の記事をそのまま引用します。
 「動いている命あるものは、すべてあなたたちの食料とするがよい。私はこれらすべてのものを青草と同じようにあなたたちに与える。ただし肉は命である血を含んだまま食べてはならない。」
 これは洪水の後、生き残ったノアとその家族に神が語りかけたくだりです。洪水が起きる前の人類は青草や木の実だけを食べていました。というより、肉を食べることを事実上禁じられていたのです。洪水の後、神はノアの家族以外の人類を皆殺しにしたことを後悔し、二度と洪水で滅ぼすことはないと繰り返し繰り返し約束します。脈絡は前後しますが、同じ9章で神は肉を食べてはならないという掟を廃止します。ここにも人類を滅ぼしてしまったことへの懺悔の思いを垣間見ることができます。
 「命である血を含んだまま食べてはならない」とあるのは、動物を殺すことへの罪悪感に由来していると考えられます。血を搾って大地に返し、肉だけを食べれば罪悪感を和らげることができるという発想からこの掟が生まれたのでしょう。死んだ動物を切っても血は流れ出ないが生きた動物を切ると勢いよく血が吹き出る。生きている間、血は動物の体内を駆け巡っている、とすると血は命そのものだ、と古代の人々は考えたのでしょう。それがそのまま神の言葉として創世記に挿入されたと推理することができます。血が流れ出てしまうと動物も人も生きていられませんから血は命であるという考え方は判らないでもありません。しかし血を食べてはならないという掟は動物を殺すことを前提としているのであって、生きている人の血を少し提供してもらうことまで禁じているわけではないと読むのが自然です。「血を食べてはならない」の1節だけを抜き出して輸血拒否の論拠とすることには無理があるのではないでしょうか。そもそも、輸血の概念すらなかった時代に定められた掟を現代の輸血に結び付けていいのでしょうか。
 輸血を拒否して命を落としても永遠の楽園が待っているという思想にも私は疑問を感じます。楽園は苦しみも悲しみもなく、病気も死もなく喜びだけを感じる所だといいますが、人は喜びだけを感じ続けることができるのでしょうか。ご馳走を毎日食べ続けるとご馳走とは思わなくなるように、喜びも毎日続くと喜びではなくなり、何のために生きるのか判らなくなり、刺激のない退屈な日々が果てしなく続くのではないか、と考え込んでしまいます。
 死の意味についても少し触れておきます。死があるから人は命の尊さを知ることができ、また悔いのない人生にしなければいけないと想い、そこから哲学的な思索が始まるのです。死をなくしてしまうと命の尊さが判らなくなり、向上心がなくなり、希望も目標も持てなくなり、無感動な日々がだらだらと続くだけ。それはもう幸せとは言えません。人は永遠に喜びだけを感じ続けられるほど単純な生き物ではないのです。喜びの感覚が麻痺して無感動で単調な日々が何億年も何兆年も続くと人は精神的に耐えられなくなり、生きているのが苦痛になるのではないでしょうか。それは地獄の苦しみと同じです。「不老不死の刑」とでも言えばいいのでしょうか、死刑よりも残酷で耐え難い時間が果てしなく続く最も恐ろしい刑罰ではないかと思えてなりません。
 最後に、子供を鞭で打つことの是非についてですが、聖書のどこに論拠となる記事があるのか私は知らないので明確なコメントはできません。ただ、理由は何であれ心を傷つけるような罰を与えてはいけない、これだけは言えます。心の傷は一生消えないからです。

● 所長の雑談(第3回)
 センターだより読者の皆様、こんにちは。所長の原です。5月号から連載を始めた「所長の雑談」も3回目となりました。そのうちネタ切れになって突然休止ということもあるかもしれませんが、できるだけ連載を続けていくつもりです。この連載記事は、新しい所長や視覚障害者センターを身近に感じていただきたいという思いで書いています。ご愛読くだされば幸いです。
 4月からのセンターでの仕事の中で多くの懐かしい方々との出会いがありました。私が盲学校に勤務していたのが1993年4月から2006年3月まで、そして2019年4月から2023年3月までの通算で17年間です。この間に盲学校に在籍されていた皆さんの中には私の名前を憶えて下さっていた方もおられるでしょう。また2003年から続けているパソコンボランティアの活動を通しても多くの視覚障害者の方々とお会いしました。
 センターを会場に開催されている行事や集会でそんな方々とお会いしたり電話を受けたりした時には、懐かしさがこみあげてきてきます。何より皆さんがお元気な様子を知ることができてうれしく思います。先日も津山市の視覚障害者協会の研修会に講師として招かれた時に、かつての盲学校での教え子(と言っても私より年上の方です)とかパソコンボランティアの活動で知り合った方々と久しぶりにお会いすることができ、楽しい一時を過ごすことができました。
 また所長となって初めて知り合った方もおられます。まだ電話でしかお話ししたことがない方もおられますが、またいつかお会いできればと思います。ぜひお気軽にセンターにお立ち寄りください。また、お電話もお待ちしています。私も何とか図書のリクエストを受け付ける仕事ができるようになりましたので、ご安心ください。
 今回はこのあたりで失礼します。

● ICT超入門(第3回)
 「所長の雑談」と同じく「ICT超入門」も3回目となります。今回はデジタル社会と視覚障害者というテーマで書いてみたいと思います。
 政府もデジタル庁を作りデジタル社会がどんどん進行中ですが、アナログとデジタルの違いとは何でしょうか。文字に関していえば、アナログとは紙に書いた文字のこと、デジタルとはパソコンなどで入力した文字データのことです。アナログ文字と違ってデジタル文字は自由に見やすい大きさや色合いに変えることができて便利です。さらにデジタル文字であればスクリーンリーダー(音声化ソフト)を使って読み上げさせることもできます。デジタル化は視覚障害者にとっては概ね歓迎すべきことと言えるのではないでしょうか。
 ただし、Windowsの登場によって、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)により画面を見ながらマウスで操作することが中心となりました。1行ずつコマンドを入力していたMS-DOSのパソコンと比べると、複数のソフトを起動して操作するWindowsパソコンは、視覚障害者にとっては大変使いにくいものとなってしまいました。Windowsパソコンはまだキーボードが付いていて音声ユーザーも操作ができるのですが、そのあと登場したiPhoneやiPadは画面にタッチして操作しなければならなくなり、さらに視覚障害者には使いにくくなってしまいました。パソコンと比べてiPhoneなどのスマホやiPadなどのタブレットを使う視覚障害者の割合が少ないのはこのことが大きな理由となっているのではないかと思います。しかし、その反面で音声による操作や文字入力もより便利に正確にできるようになってきました。パソコンのキーボード操作は難しいけど、スマホなら声だけでメールが打てたり、ユーチューブを見たりできるという若い人も今後は登場してきそうです。特に弱視の方にとっては、画面を自由に拡大できるiPadはとても便利なICT機器と言えます。
 パソコンなどICT機器のことを語りだすとついつい長い文章となってしまいます。今回はこのあたりにしておきます。ICT機器に関するご相談などあればお気軽にお電話ください。またセンターにお立ちより頂ければ、いろいろとICT機器の実物にも触れていただいてサポートができます。休館日やICT担当者がいない日もありますので、事前にセンターに電話をして予約を取っていただく方が良いと思います。センターで毎月第2日曜日に開催しているPCVOL(ぷくぼる)や第4日曜日に開催しているOPKの例会でもパソコンやスマホの使い方について個人的にサポートしていますので、どうぞご利用ください。

● センターを会場に行なわれている定例会(4件)
1.ヨガ教室(原則として毎月第2金曜日、13時半から14時半まで)
(1)開催日(7月以降)
 7月14日、8月10日(木)、9月8日、10月13日、11月10日、12月8日 令和6年1月12日、2月9日、3月8日
(2)参加費
  岡山県視覚障害者協会会員1回500円
  非会員1回1000円
  ヘルパーさんが参加される場合も同額
(3)参加申込
 前の週の金曜日までに岡山県視覚障害者協会事務局へお申し込みください。講師の先生に直接お申し込み頂いても結構ですが、事務局にも必ずご連絡願います。
(4)お問い合わせ・お申込先
 岡山県視覚障害者協会事務局
 電話 086-250-8855
 メール ossk-33@po1.oninet.ne.jp
(5)その他
 運動しやすい服装で、飲み物をご持参のうえご参加ください。

2.PCVOL・OPK(原則として毎月第2・第4日曜日)
 視覚に障害があっても、音声を頼りに音声パソコンをはじめ、iPhone、iPadなどを利用すれば様々な情報入手が可能です。サピエからデイジー図書の入手ができるリンクポケット・PTR3の体験もできます。これらはすべてセンターに用意しています。PCVOL・OPKの例会に参加され、体験してみませんか。ともに会場はセンター3階で、利用する部屋は当日ご確認をお願いします。
 PCVOL(原則毎月第2日曜 10時~16時)は、7月9日、8月13日、9月10日、10月8日、11月19日、12月10日、令和6年1月14日、2月11日、3月10日に予定されています。
 OPKの例会日(原則毎月第4日曜 13時~16時)は、7月23日、8月27日、9月24日、10月22日、11月26日、12月24日、令和6年1月28日、2月25日、3月24日に予定されています。

3.川柳と短歌教室(偶数月の第1水曜日)
 視覚障害のために点字も普通文字も自由に使えない人も自由に参加できる教室です。
(1) 開催日(7月以降)
  8月2日、10月4日、12月6日  令和6年2月7日
(2)日程
   10時~12時 川柳教室
   12時~13時 休憩・昼食
   13時~15時 短歌教室
(3)年会費
   川柳と短歌それぞれ3000円

4.岡山県視覚障害を考える会主催「どうしてますか交流会」(原則として2か月に1回程度)
 目が不自由になってこんな事が困った、何かいい方法ないかな。いろんな悩みや思いを聞いたり話したりしてみませんか。昨年10月からセンターで開催しています。会場とオンラインで隔月開催しています。
(1)開催日(7月以降)
 (ア)会場開催:下記日曜日の午前10時~12時
  7月30日、9月24日、12月17日、令和6年1月28日、3月31日
 (イ)オンライン開催:下記金曜日の午後8時~9時30分
  8月25日、10月27日、11月24日、令和6年2月23日
(2)参加方法
  会場開催については、岡山県視覚障害者センター3階にお越しください。
(3)対象
  目の不自由な方と家族の方々
(4)参加費
  無料

● 行事のご案内(4件)
1.第71回日本視覚障害者団体連合 中国ブロック視覚障害者福祉大会(岡山県大会)開催のご案内
 本年度の中国ブロック大会は、下記のとおり岡山県で対面開催をいたします。一部分だけのご参加でも結構です。お申込は支部長さんか県視障協事務局まで。
(1)会期
  令和5年9月9日(土)~10日(日)
(2)会場
  会議・大会 NPO会館(きらめきプラザ)
  岡山市北区南方2丁目13-1
  TEL:086-227-2666
  意見交換会 岡山プラザホテル
  岡山市中区浜2-3-12
  TEL:086-272-1201
(3)日程
  9月9日(土) NPO会館
  スポーツ体験会(ヨガ体験) 14:00~15:00
  椅子ヨガです。ヨガマットは必要ありません。
  講演 15:30~16:40
  講師 竹下義樹日視連会長(予定)
  演題 中央情勢報告(仮)
  意見交換会(プラザホテル) 18:00~20:00
  9月10日(日) NPO会館3階
  受付 9:30~10:00
  日本視覚障害者団体連合中国ブロック視覚障害者福祉大会(岡山県) 10:00~11:30(式典、議事)
(4)参加費
  大会参加費 1000円(視障協会員と付添1名までは視障協負担)
  意見交換会 9000円(付添も同額)
(5)申し込み締め切り
  8月15日(火)
(6)大会事務局
  社会福祉法人 岡山県視覚障害者協会
  〒700-0927 岡山市北区西古松268-1
  TEL 086-250-8855
  E-mail ossk-33@po1.oninet.ne.jp

2.岡山市視覚障害者協会・岡山県網膜色素変性症協会との共催イベント
~スマホを使って便利な生活・豊かな暮らしを!~
「ナビレンス」というアプリはご存知ですか? これは、カラフルなコードにスマホをかざすだけで、事前に組み込まれた情報を読み取ることができる便利なアプリになります。これを利用することにより、移動の支援や物の整理等、様々なことが可能になります。今回は、講師をお招きしてナビレンスの説明会と体験会を開催します。みなさん、ぜひお気軽にご参加ください。
日時 9月3日(日) 14時~16時
場所 福祉文化会館 2Fホール(岡山市中区小橋町1-1-30)
参加費 無料
持ち物 スマホ、イヤホンをお持ちの方はご持参ください。
申込期限 8月25日(金)
※可能な方は、事前に「ナビレンス」アプリのダウンロードをお願いいたします。(無料)

3.こまくさハイキングクラブ7月例会のご案内
 7月レギュラーコース例会
  日時 7月16日(日)
  行き先 操山
  申し込み締め切り 7月12日(水)
  ※8月は例会をお休みします。

4. 第2回「ヒカリカナタ基金」活動報告会のご案内
 本基金は開発途上国の目の不自由な子どもたちに目の治療費を送る活動を続けています。本基金はNPO法人として認められた8月25日(ヒカリをカナタに届ける日)を記念して、毎年この日の前後に活動報告会を行っています。今年度は岡山県出身で東京大学に進まれ、最近はテレビ画面でおなじみの落語家春風亭昇吉師匠をお迎えして下記のような報告会を計画しました。皆さんお誘いあわせの上ご参加ください。
(1)日時 2023年8月27日(日)15時~19時
(2)場所 ル・メルシェ(岡山市北区大元上町8~33 電話086-244-4810)
(3)日程
  14:30 受付
  15:00 第1部 活動報告
        開会、理事長挨拶、基金の活動報告など
  15:50 休憩
  16:00 講演と落語 
        演題 「落語 その知られざる世界 笑いの力・子どもたちを笑顔に」
          講師 春風亭昇吉師匠
  16:50 第1部 閉会
  17:10 第2部 春風亭昇吉師匠を囲んでの懇親会
  19:00 第2部 閉会
(4)参加費 第1部は無料、第2部は一人5000円

● 録音雑誌配付分のご案内
 当センターで現在取り扱っている録音雑誌のうち、最新号を配付可能なもの(68誌)をご案内いたしますので、ご希望の方はご連絡ください。一度お申し込みいただければ、最新号を継続してお送りします。継続利用いただける雑誌の数に原則として制限はありませんが、ご不要になった場合は停止のご連絡をお願いいたします。
 それぞれの雑誌については、雑誌名、収録時間等、発行頻度、補足の順に記載しています。形態の記載のないものはデイジー形式のCDで、一般CDとあるものは、音楽CDと同じ形式です。収録時間は平均的なものです。休刊や製作中止になったり、発行頻度や収録内容などが変わったりすることもありますのでご了承ください。なお、バックナンバーのご利用につきましては、お問い合わせくださいますようお願いいたします。

○センター製作分
「滴一滴・ちまた」2時間 週刊 山陽新聞朝刊1面コラム・投稿欄。1週間分を集約。
「海」1時間30分 月刊 俳句同人誌
「タウン情報おかやま」3時間 月刊 イベント、おでかけ、グルメなど
「さりお」15分 月刊 山陽新聞・OHKグループの生活情報誌。1ヶ月分から抜粋・集約。OHKアナウンサーが朗読。
「広報おかやま」45分 月刊 岡山県広報、岡山県視覚障害者協会からのお知らせ
「はばたき」30分 月刊 岡山県身体障害者福祉連合会機関紙
「あゆみ岡山」20分 月刊 岡山市身体障害者福祉協会機関紙
「ゆほびかGOLD」6時間 不定期 金運アップ術

○他施設・団体製作分
「週刊現代」7時間 週刊 総合誌
「週刊文春」11時間 週刊 総合誌
「週刊新潮」10時間 週刊 総合誌
「週刊ポスト」10時間 月刊 総合誌。1ヶ月分から抜粋・集約。
「文藝春秋」26時間 月刊 総合誌
「ニューズウィーク日本版」1時間10分 週刊 政治、社会情勢
「選択」10時間 月刊 政治、社会情勢
「女性自身」13時間 隔週 女性総合誌。2週間分から抜粋・集約。
「婦人公論」12時間 月刊 女性総合誌
「ゆうゆう」5時間 月刊 女性総合誌
「日視連アワー」1時間30分 月刊 日本視覚障害者団体連合機関紙
「厚生」1時間 隔月 日本視覚障害者団体連合発行。厚生労働省委託広報誌。
「明日への声」一般CD1巻 隔月 政府広報誌
「天声人語」1時間10分 月刊 朝日新聞朝刊1面コラム。1ヶ月分を集約。
「全国点字図書館新刊デイジー図書目録」45分 月刊
「週刊読書人」2時間 週刊 本の情報誌
「本の雑誌」10時間 月刊 本の情報誌
「今月の新刊本案内」1時間20分 月刊 本の情報誌「ダ・ヴィンチ」より抜粋
「ブックウェーブ」1時間30分 月刊 日本点字図書館発行。本の情報誌。
「小説現代」23時間 月刊
「小説すばる」9時間 月刊
「小説新潮」30時間 月刊
「オール読物」25時間 月刊 大衆文学中心
「文学界」18時間 月刊 純文学中心
「NHK俳句」5時間 月刊 テレビ番組のテキスト
「短歌」7時間 月刊 角川書店発行
「河北俳壇・河北歌壇・河北川柳」2時間30分 月刊 河北新報より抜粋
「ラジオ深夜便」5時間 月刊 NHKの同名のラジオ番組の情報誌
「オレンジページ」5時間 月2回 生活情報誌
「エッセ」3時間 月刊 生活情報誌
「ホームライフ」2時間30分 月刊 日本点字図書館発行。生活情報誌。
「暮しの手帖」11時間 隔月 生活情報誌
「消費と生活」4時間30分 隔月 消費生活情報誌
「通販生活」7時間 季刊 読み物部分を抜粋
「ニュー用具タイムズ」1時間 年4回 日本点字図書館発行。視覚障害者用具情報誌。
「母の友」4時間30分 月刊 育児情報誌
「きょうの健康」9時間 月刊 NHKの同名のテレビ番組のテキスト
「栄養と料理」9時間 月刊 食生活情報誌
「医学研究」2時間30分 月刊 日本点字図書館発行。医学情報誌。
「理学療法ジャーナル」7時間 月刊 理学療法専門誌
「訪問リハビリテーション」8時間 隔月 リハビリテーション、在宅医療
「福祉労働」9時間 季刊 障害者・保育・教育の総合誌
「趣味の園芸」2時間30分 月刊 NHKの同名のテレビ番組のテキスト
「日経サイエンス」8時間 月刊 総合科学雑誌
「ニュートン」6時間 月刊 総合科学雑誌
「日経マネー」11時間 月刊 金融情報誌
「日経パソコン」5時間 月刊 パソコン情報誌。月2回分から抜粋・集約。
「ナンバー」9時間 隔週 スポーツ総合誌
「ベースボールマガジン」2時間 月刊
「月刊ジャイアンツ」6時間 月刊
「月刊タイガース」2時間 月刊
「広島アスリートマガジン」5時間 月刊 広島のスポーツ総合誌
「旅行読売」8時間 月刊 旅行情報誌
「旅へのいざない」1時間20分 月刊 旅行情報記事を収集して編集
「鉄道ジャーナル」15時間 月刊 鉄道情報誌
「山と渓谷」4時間 月刊 山岳雑誌
「歴史街道」9時間 月刊 歴史雑誌
「音楽の友」25時間 月刊 クラシック音楽総合誌
「ステレオサウンド」20時間 季刊 オーディオ情報誌
「PHP」3時間 月刊 PHP研究所機関紙

● 人気のある点字図書のご案内
 全国の点字図書リクエストランキングの中から選んでご案内いたします。どうぞご利用ください。今月は14タイトルあります。現在全国でリクエストの多い図書のため予約になるかもしれませんが、お待ちくださいますようお願いいたします。また、同じタイトルの録音図書が貸出可能な場合も多いので、録音図書がご希望の場合はその旨お知らせください。
 分類のあとに該当するタイトルを並べています。それぞれのタイトルについては、書名、著者名、原本出版年、点字巻数、内容等の順に記載しています。

・倫理学、道徳
「サッとさりげなく楽しく「気くばり」ができるコツ:気持ちが通じ合う41の方法(王様文庫)」北川和恵著 2022年 2巻

・地球科学、地学
「日本の地下で何が起きているのか(岩波科学ライブラリー)」鎌田浩毅著 2017年 3巻

・動物学
「先生、頭突き中のヤギが尻尾で笑っています!(鳥取環境大学の森の人間動物行動学)」小林朋道著 2021年 2巻

・医学
「新型コロナ病棟ナース戦記:最前線の現場で起きていたこと」倉原優著 2021年 4巻

「1回30秒で、腰痛が治る!「ねたままストレッチ」(知的生きかた文庫)」山口正貴著 2022年 2巻

・家政学、生活科学
「知らないとヤバい老後のお金戦略50(祥伝社新書)」荻原博子著 2022年 3巻

・畜産業
「愛犬ラッキーの生涯:保護された犬が災害救助犬になった!」岡村喜造著 2022年 2巻

・スポーツ、体育
「牛を飼う球団」喜瀬雅則著 2016年 4巻 経営難のプロ野球独立リーグ「高知ファイティングドッグス」が成し遂げた“奇跡の軌跡”を追った地方創生ノンフィクション。

・日本文学-小説、物語
「桜のような僕の恋人(集英社文庫)」宇山佳佑著 2017年 4巻 美容師の美咲と、カメラマンを目指す晴人。恋人として幸せに過ごしていた二人だったが、美咲が、人の何十倍もの早さで年老いる難病を発症してしまう。

「睦月童」西條奈加著 2015年 3巻 「人の罪を映す」目を持つ少女と出会い、数々の事件に巻き込まれていく央介。しかし彼女の過酷な運命を知り……。長編時代小説。

「できない男」額賀澪著 2020年 4巻 恋愛も仕事も冴えない地方在住デザイナーが、ひょんなことから農業テーマパークのコンペに挑戦することになり…。

「黄金旅程:EgonUrrea」馳星周著 2021年 6巻 装蹄師の平野は、エゴンウレアが超一流の資質を秘めた馬だと確信していた…。サラブレッドに未来を託す人々の生きざまをリアルに描く。

「おいしくて泣くとき(ハルキ文庫)」森沢明夫著 2022年 6巻 貧困家庭の子どもたちに無料で「こども飯」を提供する「大衆食堂かざま」。その店のオーナーの息子、中学生の心也は、時々こども飯を食べにくる同級生を気にしていた。

「南天うさぎ(小学館文庫 口中医桂助事件帖)」和田はつ子著 2005年 6巻 虫歯で命を失うこともあった江戸時代。苦しむ者たちを救う口中医・藤屋桂助の活躍を描く。

● 新刊図書のご案内
 センターで新しく受け入れた図書をご案内します。どうぞご利用ください。今月は、デイジーが15タイトル、点字が3タイトルです。
 ご希望の図書が貸出中の場合は予約となりますので、お待ちくださいますようお願いいたします。返却期限は、お手元に2週間以内です。延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。
 メモリーに複数タイトルのデイジーや点字データを収録しての貸出も可能です(一部収録不可能な図書もあります)。その場合の返却期限は、お手元に1ヶ月以内です。
 ご利用いただける図書は、目録や新刊案内にあるものに限りません。書名がわからない場合でも、ご希望の著者や内容などからお探しします。当センターで所蔵していないものは、全国のネットワークを利用してお探しします。
 また、図書選びの参考になるような図書や雑誌もありますので、どうぞご利用ください。
 ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。

◎録音図書

○一般向けの本

・日本史(1タイトル)

書名 人物・事件でわかる太平洋戦争:重要人物から解き明かす日米決戦の真相(学校で教えない教科書)
太平洋戦争研究会編著
デイジー10時間46分
発行 日本文芸社 2010年
内容 太平洋戦争に、時の政府と軍部の首脳たちはどのように関わっていたか。102名の重要人物を取り上げ、戦局の流れに沿って解説。国の為政者や軍部が引き起こした“人災”の真相を明らかにする。

・経済(1タイトル)

書名 ジェイソン流お金の増やし方:コレだけやれば貯まる!
厚切りジェイソン著
デイジー4時間37分
発行 ぴあ 2021年
内容 なぜ日本人は投資をしないの? 約13年でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を達成した芸人・厚切りジェイソンが、自身の投資法を解説。支出を減らす方法も紹介する。

・社会(1タイトル)

書名 誰と会っても会話に困らない雑談力サクッとノート
桜井弘監修
デイジー6時間8分
発行 永岡書店 2014年
内容 雑談のネタは、相手の外見や話の中からいくらでもつくれる! 仕事やプライベートで役に立つ、雑談力をアップさせる「マジックフレーズ」や、雑談ネタを生み出すための「共通点のつくり方」などを紹介する。

・医学(2タイトル)

書名 薬に頼らず血圧を下げる方法:1日5分
加藤雅俊著
デイジー3時間47分
発行 アチーブメント出版 2017年
内容 減塩、薬で高血圧は治らない! 「高血圧」の正体を解説し、その場で血圧が下がる「降圧ツボ」と高血圧体質を改善する「降圧ストレッチ」を紹介。高血圧にならない体になる8つの習慣も取り上げる。

書名 面白いほどわかるたんぱく質の新常識(TJ MOOK)
藤田聡監修
デイジー5時間11分
発行 宝島社 2023年
内容 たんぱく質で筋肉を増やせば、やせる、若返る、免疫力が上がる! 知っているようで知らない「たんぱく質」について、その働き、上手な摂り方などを、専門医が徹底解説する。

・技術、工学(全般)(1タイトル)

書名 面白いほどよくわかる発明の世界史:歴史を塗り変えてきた世紀の大発明のすべて(学校で教えない教科書)
中本繁実監修
デイジー8時間17分
発行 日本文芸社 2008年
内容 文字、羅針盤、火薬…人類はこれまで歴史の節目で多くの発明により進歩と発展をとげてきた。世界の歴史を塗り替えた古代から現代までの代表的な発明品を年代順に掲載。その時代を生きた人々の知恵と工夫、発想力を紹介する。

・大衆演芸(1タイトル)

書名 面白いほどよくわかる落語の名作100:あらすじで楽しむ珠玉の古典落語(学校で教えない教科書)
金原亭馬生監修
デイジー12時間17分
発行 日本文芸社 2006年
内容 古典落語のなかから、とくに人気のある100席を厳選。「超基本ネタ」「抱腹絶倒もの」「人情編」など9つのテーマごとに分別、あらすじをまとめました。難しい言葉や専門用語を解説する「落語&寄席用語辞典」も掲載。

・スポーツ、体育(1タイトル)

書名 白鵬の脳内理論:9年密着のトレーナーが明かす「超一流の流儀」
大庭大業著 白鵬翔監修
デイジー4時間5分
発行 ベースボール・マガジン社 2021年
内容 “弱い”という自覚こそが、白鵬関の“強さ”の原点-。専属トレーナーとして白鵬から絶大な信頼を寄せられる著者が、日々記したメモから、最強横綱の流儀と生き方を明かす。

・英語(1タイトル)

書名 カムカムエヴリバディ:平川唯一のファミリーイングリッシュ
平川唯一著 福田昇八、平川洌編 トム・リード校閲
デイジー7時間24分
発行 南雲堂 2021年
内容 NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に登場する平川唯一が担当したラジオ英会話講座「カムカム英語」のテキスト全54冊216話から20話を選んで収録。石原慎太郎の寄稿も掲載。

・日本文学(全般)(1タイトル)

書名 とにかく面白い傑作小説70冊(KAWADE夢文庫)
夢プロジェクト編
デイジー6時間26分
発行 河出書房新社 2004年

・日本文学-小説、物語(5タイトル)

書名 荒ぶるや(文春文庫 空也十番勝負 9)
佐伯泰英著
デイジー7時間42分
発行 文藝春秋 2023年
内容 姥捨の郷で空也の到着を待ちわびる眉月たち。遠く江戸の神保小路では、おこんや磐音がその動向を案じる中、京の都の空也は、法被を着た白髪髭の古老からある提案を持ち掛けられ、思わぬ展開を迎えることに…。

書名 おれは日吉丸:新太閤記 下
早乙女貢著
デイジー7時間19分
発行 講談社 1982年

書名 テミスの求刑
大門剛明著
デイジー9時間25分
発行 中央公論新社 2014年
内容 検察事務官・平川星利菜が組んでいた敏腕検事が弁護士殺害容疑で逮捕された。無実を主張する検事を信じられないままに、法廷で向き合うことになるが…。彼に法の女神が下す審判とは?

書名 小さいおうち
中島京子著
デイジー7時間55分
発行 文芸春秋 2010年
内容 赤い三角屋根の家で美しい奥様と過ごした女中奉公の日々。ノートに隠されたひそやかな恋愛事件。60年以上の時を超えて、語られなかった想いがよみがえる-。

書名 落日
湊かなえ著
デイジー10時間31分
発行 角川春樹事務所 2019年
内容 新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督・長谷部香から、新作の相談を受けた。香は15年前に起きた、判決も確定している「笹塚町一家殺害事件」を手がけたいというが…。

◎点字図書

○一般向けの本

・法律(1タイトル)

書名 消費者契約法
点字1巻
発行 e-Gov法令検索 2022年
内容 消費者の利益の擁護を図り、国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与することを目的とした法律。令和4年6月17日改正。

・社会(1タイトル)

書名 被災経験の聴きとりから考える:東日本大震災後の日常生活と公的支援
土屋葉、岩永理恵、井口高志、田宮遊子著
点字5巻
発行 生活書院 2018年
内容 障害のある人たち、介護を抱えた生活、母子世帯、生活保護受給世帯、単身の高齢女性たち…。震災以前からあった脆弱性、「被災のその日」、そして「今の暮らし」のあり様を丹念に聴きとる中から、支援のあり方を考える。

・化学(1タイトル)

書名 不思議な水銀の話:翼を持った悪戯元素の秘密 第2版
斉藤貢文
点字1巻
発行 環境省環境保健部水銀対策推進室 2021年
内容 人々の暮らしの中で様々な用途で使われてきた一方、環境汚染や健康影響の原因ともなり得る「水銀」。水銀に関する様々なトピックを取り上げて解説する。