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岡星寮
岡山県視覚障害者センター

岡星寮だより第55号(テキスト版)

岡星寮(こうせいりょう)だより第55号

 

-新岡星寮(こうせいりょう)起工式-

 

 写真4枚添付

 (片岡(かたおか)会長挨拶)

 (顧問千田(せんだ)県議祝辞)

 (片岡(かたおか)会長玉串奉奠)

 (参加者記念撮影)

 

 

岡星寮(こうせいりょう)だより挨拶

岡星寮(こうせいりょう)長 加藤憲(かとう あきら)

○新型コロナウイルス感染症

 新型コロナウイルス感染症の流行も3年目に入った。前例のない速さで開発されたワクチンの接種が進められたものの、ウィルスの変異により感染予防効果が減少しているほか、治療薬の開発も進められているが今のところ決定的な効果が認められるものはなく、終息の見通しは立っていない。のみならず、新型コロナウイルス感染症に対応した医療提供体制の整備は遅々として進まず、専門家と称される人々はひたすら国民に行動の自粛を呼びかけるばかりで、第6波のさなかには自宅療養を余儀なくされるうちに病状が急変し、医療を受けられないまま亡くなる人すら生じる有様であった。

 もはや日本は先進国とは言えないのかもしれないが、我々にできるのは、こういった現実を受け止めながら、しかし徒な恐怖に囚われることなく新型コロナ感染症の病理を理解し冷静に対処する(正しく恐れる)以外になく、引き続き緊張感を持って、換気の徹底、三つの密の回避、マスクの着用や手洗いの励行を図っていかなければならない。

 とはいえ、どこか他人事のように感じられていた新型コロナウイルス感染症が施設内で発生したことは驚天動地の思いであった。岡星寮(こうせいりょう)においても、4月8日から14日の間に利用者さん3名と職員3名が感染したのである。

 一時的な発熱や咳があり、喉の痛みや息苦しさを訴えた利用者さんもおられたが、幸い皆、比較的軽症か無症状で済み、入院となった利用者さんも、ほどなく退院できている。

 感染症の発生を防止することはできなかったが、拡大を防止し、発生から実質1週間で収束させることができたのは、偏に疲労やストレスに堪えながら支援に当たった職員の献身的な尽力によるものであり、ただただ感謝するばかりである。

 もちろん、第6波の新規感染者数が下げ渋り、第7波の到来も危惧される中、今回の事態を振り返り、見直すべき点を見直していく努力を怠ることはできず、なお一層気を引き締めて行かなければならない。

○岡星寮(こうせいりょう)建替工事の着工

 3月23日付けで補助金の交付決定が得られ、4月26日に入札を行った結果、蜂谷工業株式会社が落札し、5月30日に起工式を行った。現在、基礎工事が始まったところであり、来年2月末の完成を目指して工事が進められている。

 現岡星寮(こうせいりょう)は既に築51年が経過し老朽化が著しく、火災警報装置の誤作動により消防車が出動するなど、給排水設備や電気設備を中心に不具合が相次いでいるが、新しい施設が完成すれば安全安心が確保できるだけでなく、これまで相部屋でお互いに気を遣い譲り合っていた利用者の皆さんがプライバシーの確保された環境の下で気兼ねなく暮らせるようになる。

 平成30年の夏に建替えのための適地を探し始めてから、紆余曲折はあったものの、4年のうちに着工まで漕ぎ着けることが出来たのは、所轄庁である岡山市や独立行政法人福祉医療機構大阪支店の職員の皆さんのご指導ご助言をはじめ、協会顧問の諸先生方の多大なるご支援の賜物であり、また、快く用地の提供を承諾いただいた地権者さんや施設の移転を温かく受け入れてくださった地元町内会の皆様方のご理解があったればこそで、感謝にたえない。

「利用者みんなの大きな家」の実現を目指して、皆様のご期待に添えるよう、さらに真摯に取り組んでまいる所存であり、引き続きのご理解とご協力を切にお願い申し上げます。

 

 

家族総会について

生活支援員  西村陽子(にしむら ようこ)

 ご家族の皆さまには、日ごろから家族会活動へのご理解、ご協力をありがとうございます。3年連続のコロナ禍で、残念ながら今年度も家族会総会を中止せざるを得ず、役員改選も延期させていただいている状況です。

 利用者さんが、楽しみにしている買い物や喫茶、旅行など外出できるような社会が早く戻って来ることを心から願っています。コロナ禍ではありますが、今後とも家族会へのご協力をどうぞよろしくお願い致します。

 

 

令和4年度家族会役員名簿

(令和4年4月1日~令和5年3月31日)

会長 八杉一正(やすぎ かずまさ)

副会長 中尾年晴(なかお としはる) 三宅幸江(みやけ ゆきえ)

理事 小山栄(こやま さかえ) 佐藤邦子(さとう くにこ) 塩田順三(しおた じゅんぞう) 小野田良子(おのだ りょうこ)

監事 川崎昌之(かわさき まさゆき) 岡雅之(おか まさゆき)

 

 

岡山県障害者スポーツ大会

生活支援員 藤髙康平(ふじたか こうへい)

 4月29日に第22回岡山県障害者スポーツ大会に参加しました。コロナ禍の影 響で大会の中止が続いていましたが、関係者様各位のご尽力のおかげで三年ぶり念願の開催です。感染拡大防止の観点から、参加基準が設けられていましたが、岡星寮(こうせいりょう)からは2名が参加しました。今年も参加できなかった寮生の分まで頑張るぞ!と意気込み、いざ出陣。当日は雨風強く天候に恵まれませんでしたが、それを跳ね返し、見事金メダル一枚を寮に持ち帰ることができました!またみんなで参加できる日を楽しみにしながら、日々一緒に練習に励みたいと思います。

 

 

岡星寮(こうせいりょう)スポーツ大会

生活支援員 藤髙康平(ふじたか こうへい)

 5月31日に令和4年岡星寮(こうせいりょう)スポーツ大会を実施しました。午前をフライングディスクの部、午後を卓球の部の二部構成です。県の大会になかなか出場できない皆さんを少しでも大会らしい雰囲気を感じられないかと、フライングディスクは近くの公園に移動して開催するよう企画しました。初めて参加する方もいましたが、皆さん日ごろの成果を存分に発揮されていました。 卓球は、いつもの二人で勝敗はつけず、楽しんでもらうことを最優先に取り組みました。楽しそうにプレーしている顔を見られて、心がホッとしました。また来年に向けて、みんなで一緒に頑張りましょうね。

 

 

日帰り旅行~熊山(くまやま)英国庭園~

生活支援員 熊代功(くましろ いさお)

5月20日(金)2階の利用者を中心に(利用者15名・職員12名)熊山英国庭園日帰り旅行を実施しました。実に3年ぶりの旅行で、利用者の皆さんも緊張と楽しみが交差する旅になったようです。

 英国庭園ではハーブ石鹸とアロマスプレーを作る体験をしました。講師の大谷見矢子さんから丁寧な説明を受けた後、皆さん匂いやさわり心地を確かめながら体験を楽しまれていました。できた石鹸とスプレーは早速、岡星寮(こうせいりょう)で使われ、旅行の良い思い出となっているようです。

 コロナ禍の中、衛生面に配慮しながらのコンパクト旅行になりましたが、英国庭園での体験と岡星寮(こうせいりょう)外でお弁当を食べられたこと、何よりもバス旅行できたことが利用者さんの大きな喜びに繋がったようです。今後も新しい生活様式を意識しながら、利用者さんが楽しめることを考え挑戦し実践していきたいと思っています。

追伸 6月9日に岡星寮(こうせいりょう)を拠点としながら1階の利用者を中心に体験とドライブを実施しようと計画しています。また後日、報告する機会があればと思っております。コロナの収束と皆様のご健康を祈りしています。

 

 

新しい利用者の方

 3月7日に新しく岡星寮(こうせいりょう)の仲間に内田明衡(うちだ あきひら)さんが加わってくださいました。昭和60年8月4日生まれの36歳で、岡星寮(こうせいりょう)に来られる前は自宅から通所施設に通われる生活をされていました。またコロナ禍の前はお母さまと一緒に各地の施設やサロン、イベントに参加され、オリジナル曲、「南のひとつ星」「夢に向かって」を歌われ、多くの人たちに感動と勇気を伝えていた美声の持ち主です。岡星寮(こうせいりょう)ではまだ利用者の皆さんに歌声や得意の落語を披露する機会には恵まれていませんが、コロナの収束が見えてきた今、内田さんの声を皆さんにお伝えすることができる日が近づいてきているのではと思います。楽しみにお待ちください!やさしくて少しシャイな内田明衡(うちだ あきひら)さんを宜しくお願いします!

 

 

新任の挨拶

生活支援員 寺本千穂(てらもと ちほ)

 昨年12月に入職しました。以前は高齢者福祉施設に勤めていました。最初は戸惑うこともありましたが、スタッフにはもちろん利用者の方々にも支えられ、日々楽しく勤務させて頂いています。微力ではありますが皆様の力となり、一日も早く「安心できる存在」となれるよう努力していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

 

 

(令和4年1月~6月)ボランティア活動実施状況

(ボランティア活動については、新型コロナウイルス感染症対策のため休止しています。)

(敬称略)

★福祉ボランティア・ひまわり(毎週土曜日における喫茶店へのガイドヘルプ)

 休止中です。

★ボランティアグループ・つくしんぼ(毎月1回日曜日における寮内活動)

 休止中です。

★岡室(おかむろ)(毎週土曜日に朗読・ギター演奏・合唱会・電話での対話)

 朗読については利用者の方からのリクエストをもとに朗読テープを作成して提供していただきました。

 合唱についても利用者の方のリクエストをテープに録音していただきました。

 対話については、数か月に1回希望者による電話での対話をして頂きました。

★赤木(あかぎ)(点訳本の提供)

 2ケ月毎に点訳の本を提供していただきました。

★中野(なかの)・中尾成介(なかお せいすけ)・合田(ごうだ)(毎週日曜日にパソコンの指導

 休止中です。

 

 

苦情・要望等について

生活支援主任 福田陽子(ふくだ ようこ)

  寮長ヒアリングでの苦情内容は、利用者間ではお互いの思い違いが多く、説明することで解決しました。支援員への場合は、個人に話をしたり、職員会議で周知させたりしました。

 要望では新施設での設備についての内容が多くありました。

・寮長ヒアリング(令和4年2月8日実施)

  苦情14件

  要望21件

・第三者委員佐藤さんヒアリング

 新型コロナウイルス感染症防止のため実施できませんでした。

 

 

令和4年度ボランティア活動状況

生活支援員 直原弘美(じきはら ひろみ)

 岡星寮(こうせいりょう)だよりにボランティアの方との思い出を書くことができなくって3年目になりました。いったいいつまでと思わずにはいられませんがすべて健康あっての日常の今、我慢ばかりの日々です。一日も早く落ち着いてボランティアの皆様と共に大切な思い出を刻むことができるようにと願っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ご寄付(1~6月) ありがとうございました

※最上稲荷総本山奉賛会(さいじょういなり そうほんざん ほうさんかい) 節分福豆・みかん

※梶谷(かじたに )福祉基金 岡星寮(こうせいりょう)まつり代替行事助成金

※竹内昌彦(たけうち まさひこ) 金一封

※内田泰彦(うちだ やすひこ)・洋子(ようこ) 金一封 ここまで