視覚障害者センターだより 令和3年(2021年)6月(通巻369号)
視覚障害者センターだより ~ロバと五つのにんじん~
令和3年6月10日発行(通巻369号)
発行 岡山県視覚障害者センター
TEL 086-244-1121
FAX 086-244-1043
Eメール ossfc@nifty.com
新型コロナウイルス感染予防のため、岡山県に出されていた緊急事態宣言が、6月20日まで延長されました。
当センターは、その間、以下のような対応とさせていただきます。
・当センターを会場とする行事等は、すべて中止といたします。
・玄関の自動ドアおよび誘導用チャイムは、電源を切り、動作しないようにしています。
もし来館をご希望の場合は、まずはお電話くださいますようお願いいたします。
・電話対応は通常通り行い、図書の郵送貸出等の業務も停止いたしません。
ご不便をおかけしますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。
この内容について、センターにメールアドレスを登録していらっしゃる方に、5月16日、5月30日にメールを送信しています。メールアドレスをお持ちでセンターからのメールが届いていらっしゃらない方はご連絡をお願いします。
声の欄は随時募集しています。皆様からの原稿をお待ちしています。
今月の内容
・お知らせ(2件)
・新型コロナウイルス感染症に関する知事メッセージ
・岡山県の新型コロナウイルス感染症緊急事態措置
・岡山県新型コロナワクチン専門相談センターについて(5月号と一部変更があります)
・さりおを聴いてみませんか
・川柳と短歌教室のお知らせ
・第29回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 岡山のご案内
・センターアンケートの集約結果
・令和3年度 ヨガ教室のご案内
・PCVOL・OPKの例会日
・ろばの耳より情報
・岡山関係の図書紹介
・人気のある点字図書のご案内
・新刊案内
をお伝えします。
お知らせ(2件)
1.6月・7月のカレンダー
利用者の皆さん向けのセンターで行われる行事をお知らせしています。申し込みが必要な行事があります。
臨時休館のため、20日までは行事は行われません。21日以降は年間予定でお申し込みいただいている行事を記載していますが、中止になる可能性はありますので、参加予定の方は主催者にお問い合わせください。
休館日は毎週火曜日と7月22日(木)海の日、23日(金)スポーツの日です。
開館時間は、午前9時から午後5時です。
図書整理日は、6月は24日(木)、7月は29日(木)で終日留守番電話対応とさせていただきます。
なお、留守電にメッセージをお入れくださる場合は、ご用件と共に、お名前、ご連絡先をお入れくださいますようお願いいたします。
6月のカレンダー
27日(日)OPK、視障協 理事会・評議員会
30日(水)視障協 川柳教室、短歌教室
7月のカレンダー
4日(日)手技療法研究会
8日(木)視障協 青年部 ヨガ教室
11日(日)PCVOL
15日(木)視障協 囲碁クラブ
25日(日)OPK
2.メールアドレスの登録をお願いします。
冒頭でもお願いしましたが、メールアドレスをお持ちの方はセンターへの登録をお願いします。緊急の連絡や、災害時の安否確認に活用させていただきます。
新型コロナウイルス感染症に関する知事メッセージ
岡山県知事の伊原木 隆太です。
このたび、国において、5月31日までを期限とした緊急事態宣言を6月20日まで延長することが決定されました。
県民の皆さんには、これまで、緊急事態宣言に伴う様々な厳しい措置の要請に対し、ご理解、ご協力をいただき感謝申し上げます。
人流はかなり抑制され、新規感染者数が減少するなど、一定の効果が見られますが、病床使用率は高止まりしたままで、依然として、厳しい状況が続いています。
この延長の決定を受け、県民の皆さんには、引き続き、日中を含めた不要不急の外出自粛をお願いします。
また、県内全域の飲食店、大規模な集客施設では、これまでと同様、営業時間は午後8時までとし、お酒の提供とカラオケ設備の使用は、終日行わないようお願いします。
県民の皆さん、事業者の皆さんには、長期間にわたり、多大なご負担をお掛けいたしますが、感染を封じ込め、かけがえのない命と健康を守るため、引き続きご協力をお願いします。
岡山県の新型コロナウイルス感染症緊急事態措置
特措法第45条第1項に基づくもの
○日中も含め不要不急の外出・移動は自粛すること
○感染対策を徹底されていない飲食店等や、休業要請又は営業時間短縮要請に応じていない飲食店等の利用を厳に控えること
○県外との不要不急の往来は極力自粛すること
○個食や黙食、会話の際のマスク着用などの感染予防を徹底すること
○路上、公園等における集団での飲酒など、感染リスクが高い行動は行わないこと
特措法第24条第9項に基づくもの
○少しでも症状がある場合、発熱がなくとも、かかりつけ医等を受診し、通勤、通学、外出等を止めること
○大人数のバーべキュー、地域で集まって行う会食やカラオケは自粛すること
○「新しい生活様式」の実践の徹底
岡山県新型コロナワクチン専門相談センターについて
岡山県では、県民の皆さんの「ワクチンの効果を知りたい」「これまでに起きている副反応は」といった接種前の疑問・不安についての相談や、「接種後、熱が出たのだけど」といった接種後の体調の変化についての相談など、新型コロナワクチンに関しての医学的知見が必要となる専門的な相談に対応するため、専用電話相談窓口『ワクチン専門相談センター』を開設しています。
また、聴覚に障害があるなど、電話での相談が困難な方については、Eメールで相談を受け付けています。
なお、接種場所や接種スケジュール、接種券などの一般的な相談は、お住まいの市町村の相談窓口へお問い合わせください。
新型コロナウイルスワクチン接種に関する市町村問合せ先
5月号でお知らせしてから一部変更がありました。下記が変更後の問い合わせ先の電話番号です。
市町村名、電話番号、受付時間の順に記載しています。
新庄村及び奈義町以外は市町村が設置しているワクチン接種コールセンターの電話番号です。
岡山市 0120-780-910(平日8時30分から17時30分まで)
倉敷市 050-3644-8777(土日・祝日を含む8時30分から19時まで)
津山市 050-3644-9521(全日9時から19時まで)
玉野市 0863-33-1820(平日8時30分から17時15分まで)
笠岡市 0120-226-567(平日8時30分から17時15分まで)
井原市 0866-84-1515(平日8時30分から17時15分まで)
総社市 0866-92-8356(平日8時30分から17時15分まで)
高梁市 0866-21-0211(平日8時30分から17時まで)
新見市 0120-860-370(平日8時30分から17時30分まで)
備前市 0869-64-3304(平日8時30分から17時まで)
瀬戸内市 0869-24-8030(平日8時30分から17時15分まで)
赤磐市 086-957-3567(平日9時から17時まで)
真庭市 0570-00-0690(平日9時から17時まで)
美作市 0120-277-567(平日8時30分から17時15分まで)
浅口市 0120-510-022(平日8時30分から17時15分まで)
和気町 0869-93-4568(平日8時30分から17時まで)
早島町 086-482-0619(平日8時30分から17時15分まで)
里庄町 0120-606-567(平日8時30分から17時15分まで)
矢掛町 0866-82-5520(平日9時から17時まで)
新庄村住民福祉課 0867-56-2646(平日8時30分から17時15分まで)
鏡野町 0868-54-1944(平日8時30分から17時まで)
勝央町 0868-38-0567(平日8時30分から17時まで)
奈義町保健相談センター 0868-36-6700(平日8時30分から17時15分まで)
西粟倉村 0868-79-7272(平日8時30分から17時15分まで)
久米南町 086-728-5722(平日8時30分から17時15分まで)
美咲町 0868-66-7567(平日8時30分から17時15分まで)
吉備中央町 0867-34-0567(平日9時から17時まで)
その他ワクチンに関する、最新の情報については、県ホームページ「新型コロナウィルスワクチン接種に関する情報提供」(「岡山県 ワクチン接種」で検索)をご覧ください。
【問い合わせ先】
(副反応などの専門的な相談)
岡山県新型コロナワクチン専門相談センター
電話 0120-701-327
受付時間 全日午前9:00~午後9:00
Eメール(電話での相談が困難な方) coronavaccine-soudan@pref.okayama.lg.jp
(ワクチン施策に関する相談)
厚生労働省新型コロナワクチンコールセンター
電話 0120-761-770
受付時間 全日午前9:00~午後9:00
(その他接種に関する相談)
詳しくは、お住まいの市町村のホームページをご確認ください。
さりおを聴いてみませんか
皆さんは岡山市・倉敷市を中心に毎週戸別に18万部以上が配られている情報紙「さりお」をご存知でしょうか。これは山陽新聞社とOHK(岡山放送)、山陽リビングメディアが地域に根差して編集したコミニティペーパーです。主なコンセプトは、料理レシピ、読者の投稿コーナー、岡山ゆかりのプロフェッショナルによるコラムなどです。
さりお音声版6月号では、さりお5月14日・21日・28日号から以下の記事が抜粋されました。
5月14日号 よゆうの夕ごはん
和風あんかけハンバーグ
鶏ひき肉にエビを加えた新食感!野菜も一緒にたっぷり食べられます。
5月21日号 居場所でつながろう つながる@home「ことこと」
地域の人がつながる場所、孤立を防ぐ支え合いの場所などさまざまな居場所を紹介します。
今月号は、子育て中のママを中心に多世代の人が交流し、子どもの育みに関わる居場所のオープンを紹介します。
5月28日号 みんなのさりお
このコーナーは読者の皆さんの交流の場です。どんどん投稿してくださいね。皆さんのすてきなエピソードをお待ちしています。
毎号記事を抜粋し、OHKのアナウンサーが分担して、朗読されます。その音訳データをセンターが提供を受け、1か月分をまとめてデイジー化します。皆さんには毎月1回デイジーCDの形でお送りします。なおサピエには登録の予定はありません。
この「さりお」を聴いてみようと思われる方は、センターまでお申し込みください。
川柳と短歌教室のお知らせ
岡山県視覚障害者協会は、川柳と短歌の教室を毎年偶数月の第1水曜日に開いておりますが、6月2日の教室は新型コロナウイルスのために延期しました。実施日を下記のように変更しましたので、お間違いのないように
よろしくお願いします。また、川柳や短歌に興味をお持ちの方は竹内昌彦さんまで、電話でお尋ねください。
記
日時:6月30日(水) 10:00~12:00(川柳)
13:00~15:00(短歌)
場所:岡山県視覚障害者センター3階第3会議室(岡山市北区西古松
電話086-244-1121)
講師:川柳は従野健一(よりの けんいち)先生 短歌は土師康生(はじ やすお)先生
参加費;年間6回で3000円
第29回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 岡山のご案内
視覚障害リハビリテーション研究発表大会は視覚障害リハビリテーション協会が全国規模で開催している年1回のメインイベントです。2020年に岡山大学内の記念館で開催する予定でしたが、コロナの関係で1年延期した上、Web開催への変更を余儀なくされました。オンデマンド視聴できる会期は8月12日(木)~9月12日(日)です。皆様にいろんな講演を会場でお聞きいただき、支援機器にも触れていただきたかったのですが、それができなくなった代わりに、1か月という長い期間のいつでもご自宅や職場でゆっくりじっくりたっぷりとお楽しみいただけるようになりました。是非ともご参加くださいね。
この大会の参加費は、視覚障害リハビリテーション協会の会員は 4,000円、非会員は5,000円、学生さんは一律1,000円です。参加費を払わなくても視聴できる一般公開企画もありますが、次に紹介する多くの講演やシンポジウムを視聴されたい場合は5,000円を捻出していただき、大会のホームページからお申し込みいただきたく思います。申し込み方法がわからない場合は最後にご案内します大会事務局へご連絡ください。
ではまず、参加登録をして参加費を振り込んだ方のみが視聴できる企画をご紹介します
元岡山盲学校理療科教頭の竹内昌彦先生による特別講演「見えなくても見えた支える笑顔」
広島大学の氏間和仁先生による教育講演「視覚障害教育の最新事情 ICT・デジタル教科書・高大連携~」コウダイは高校と大学です。
中四国に関係する方々の講演集
①岡山大学眼科の森實祐基教授による「視覚障害認定全国調査の報告」
②広島県眼科医会前会長の白根雅子日本眼科医会会長による「日本眼科学会の取組」
③鳥取県障がい福祉課の田中智氏による「鳥取県の取組」
④川崎医科大学眼科・川崎医療福祉大学の田淵昭雄名誉教授による「視能訓練士のリハ教育」
⑤高知女子大学元准教授の吉野由美子視覚リハ協会前会長による「高知での活動は今に通じる」
⑥松山盲学校元教諭の和田浩一視覚リハ協会会長による「ICTで快適ライフ」
⑦(株)Raise the Flag.という会社の中村猛氏による「今、私たちは視覚障がいの歴史が変わる境界線に立っているのですよ」
シンポジウム1は全国の歩行訓練士さんによる「地域での歩行訓練について」
シンポジウム2は全国の盲学校の先生らによる「理療科における自立活動について」
その他に、就労講座、障害年金講座、スポーツ・レクリエーション講座、パラスポーツ競技講座があり、スポレク講座には皆さんがご存知の方々にご出演いただいています。パラ講座には柔道のパラリンピアンも登場するのですよ。
また、1つ8分の一般演題も、研究発表や活動報告が61題、揃いました。
もう1つの目玉は8月28日午後のライブで、岡山県を代表する県立大学の田内雅規名誉教授に「視覚障がい者の単独移動を支援する設備等の現状と今後の課題」と題したご講演をいただきます。
続いて、参加登録も参加費も不要の一般公開企画をご紹介します。これらは大会ホームページのトップページからどなたでも自由に視聴できます。
内容的には、視覚障害による音声ユーザーさんがこの大会に参加する際の手順などが6月中旬から、コロナ禍での感染予防を視覚障害者にわかりやすく示した看護師作成の動画が7月中に公開されます。シンポジウムも2つあり、1つは眼科医から繋がる多職種連携を、もう1つは災害支援をテーマとしており、会期中はいつでも視聴できます。また、機器紹介動画や視覚障害者向けヨガの動画も会期中、何度でも視聴できますので、どうぞお楽しみください。
大会についてのお問合せは、
メールアドレス:taikai.okayama@jarvi.org
℡ 086-235-7297(岡山大学眼科医局)です。
センターアンケートの集約結果(2回目)
3 センターだよりについてお聞きします。
分析 ほとんど読んでいないと無回答合わせて14名、11%おられた。読まれている方が89%であった。
現在センターだよりは、録音・点字・活字・メール版を作成している。一人でも多くの方に読んでいただけるよう、内容の充実に努めたい。また、読まれていない方は読めるメディアで届いているでしょうか。もし読めないメディアが届いていたら読めるメディアへの変更をお願いします。
4 サピエについてお聞きします。
①現在利用している 46 36.5%
②登録しているが利用していない 18 14.3%
③利用したいが登録していない 14 11.1%
④登録する予定はない 36 28.6%
分析
サピエ図書館は、視覚障害者であれば、会員登録をすることにより誰でも無料で24時間いつでも利用できるネット図書館である。所蔵タイトル数はすでに25万を越え、年々点字・録音図書ともに1万近くずつ増えている。
自宅にインターネットの環境があれば、点字図書館を通さず、直接図書のダウンロードができる大変有用な図書館である。利用の有無に関わらず、回答者の2人に1人以上が登録を済ませている。また、今後利用したいと回答した人が14名あった。
サピエを利用するには、インターネットの環境作りという壁があるとともに、機器も必要となる。日常生活用具にサピエが利用できるプレクストークのリンクポケットやPTR3が含まれており、機器の準備はできそうである。無料のWi-Fiが広範囲で使えるようになったり、また、月額の使用料金が安価な通信で利用できるようになれば、予定のない人の中にも、登録する人が出てくると考える。
5 次の情報入手機器のうちどれをお持ちですか。(複数回答可)
①デイジー再生機 98 79.0%
②カセットテープレコーダー 39 31.5%
③点字ディスプレイ 6 4.8%
④パソコン 51 41.1%
⑤スマホ 24 19.4%
⑥携帯電話(ガラケー) 51 41.4%
⑦その他(具体的に) 8 6.5%
分析
録音形式としてデイジーが普及し、約20年になるが、デイジー再生機をお持ちでない方が、21%おられた。この中の多くの方は障害が軽度で、日常生活用具の支給対象者でないと思われる。また、音声図書を利用しなくても不便をあまり感じていないのではと考える。
情報入手手段のパソコン、スマホ、携帯電話をお持ちの方を合計すると126名だった。複数お持ちの方がかなりおられ、視覚障害者の中でも、情報に強い弱いの2グループ化がみられる。センターは引き続き、来館された希望者に、音声パソコン、iPhone、iPadなどの体験ができるような環境を整え、情報入手の苦手な人を少なくしていきたい。
6 IT機器に関しお尋ねします。
A 関心をお持ちですか。
①はい 68 54.8%
②いいえ 49 39.5%
分析
はいと答えた人が約55%、それ以外が45%だった。IT機器を利用すれば利用するほど多くの情報入手ができるようになる。プレクストークの利用者が79%あった。はいと答えた人が55%あり、その差24%の人は、プレクストーク以外に関心があると思われる。インターネット上の様々な情報の入手が、使用機器を問わず可能になるよう努めていきたい。
B はいと回答された方にお尋ねします。
どんなIT機器に興味をお持ちですか。またそれを使って何をしてみたいですか。ご自由にご記入ください。
分析
スマートホン・タブレット・音声パソコンを利用し、具体的には、公共交通機関(飛行機・電車・バス)の路線案内や時刻表の検索、ショッピング、OCRアプリで印刷物の読み上げなどの希望があったが、他にも多彩なことが可能になっている。反面、基本的にどんなものがあるかが分からないもあった。センターだよりでお知らせしていきたい。
7 日常生活用具に関しお尋ねします。
A この制度をご存知ですか。
①はい 97 80.8%
②いいえ 15 12.1%
分析
日常生活用具の対象者は手帳1・2級の障害が重度となっており、約81%が知っていた。このことはほぼ重度の読者は知っていると判断できる。
B 視覚障害者対象の日常生活用具にはどんなものがあるかご存知ですか。
①よく知っている 29 23.4%
②少し知っている 67 54.0%
③あまり知らない 21 16.9%
分析
Aとほぼ同じ数字であった。詳しく知っているかは別にし、対象者の多くが知っていると判断できる。
8 視覚障害関連の情報源は何ですか。(複数回答可)
①視覚障害ナビラジオ 19 15.3%
②点字毎日 6 4.8%
③点字JBニュース 20 16.1%
④日視連アワー 19 15.3%
⑤センターだより 104 83.9%
⑥その他(具体的に) 22 17.7%
分析
センターだより以外の情報源を利用している方が予想していたより少なかった。情報源には様々なものがあることを知らせていきたい。
令和3年度 ヨガ教室のご案内
新型コロナウイルスの影響でお休みしていたヨガ教室が4月から再開されたのですが、緊急事態宣言が出たため、5月・6月は中止になりました。7月以後再開が決まれば岡山県視覚障害者協会からの連絡があります。それまでは当分の間中止です。
お問い合わせ 岡山県視覚障害者協会事務局
TEL 086-271-0933
E-mail ossk-33@po1.oninet.ne.jp
PCVOL・OPKの例会日のお知らせ
PCVOLとOPKによる音声パソコン等のサポート、勉強会が再開されましたが、緊急事態宣言が発出され、この間は中止になります。
PCVOLの例会は原則第2日曜日の10時~16時です。OPKの例会は原則第4日曜日の13時~16時です。
ろばの耳より情報
A OCR
これは英語のOptical Character Recognition/Readerの略で、日本語に訳すと、光学的文字認識です。
重度の視覚障害者が最も困ることの一つに、印刷物がただの紙にしか過ぎないことがあります。ICTの中の一つにOCRがあり、これを利用すれば、単なる紙にしか過ぎなかったのが、その内容の確認がある程度できるようになりました。
日常生活用具の中にも含まれ、1・2級の方には給付されます。価格はどれも19万8千円で、自己負担は1割か0です。
センターには、据え置き型の音声拡大読書器「とうくんライト」とアメディアのカメラ活用の音声・拡大読書器「快速よむべえ」の2台があります。ともに体験可です。電源を必要とする、大きい、重いなどで、持ち運びには向きません。
また、スマホ用のOCRも今では沢山あるようです。センターには、iPhone、iPad、iPodにOCRという名称のソフトと、マイクロソフトが視覚障害者用に作ったseeing AIがインストールされているのがあります。これは小型軽量であるため、どこにでも持っていけます。行った先でこれらを利用すると、活字を読み上げてくれます。価格も1000円以下、無料など経済的負担が小さいのも魅力的です。これも体験可です。
急速なデジタル技術の進歩に伴ない、最新のOCRアプリ・ソフトは文字だけが書かれているワープロ文書や印刷物のよみあげ精度は大変優れたものになってきています。
B 県内の公共交通機関で利用できるプレミアム付き交通券を発売します!
岡山県では、利用者が減少している地域の公共交通の利用促進を図るため、路線バス、路面電車、旅客船、井原鉄道、水島臨海鉄道、タクシーなど、県内の公共交通機関で利用できるプレミアム付き交通券を販売します。
プレミアム付き交通券は、3,000円の販売額で、4,000円分の利用が可能な、お得な交通券です。
県内の公共交通事業者は、新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい経営状況が続く中、地域の生活や経済活動を支えるため、感染防止対策を講じながら運行を継続しています。日常生活に必要不可欠な公共交通を今後も維持するためにも、「新しい生活様式」に留意いただきながら公共交通機関をご利用ください。
プレミアム付き交通券は、7月1日(木)から販売される予定です。詳細は、キャンペーンサイトをご覧ください。
○岡山県公共交通利用促進キャンペーンサイト
(7月1日から表示される予定です)
URL https//www.pref.okayama.jp/page/714210.html
【問い合わせ先】
公共交通利用促進キャンペーン事務局
(タクシーの交通券に関するもの) 電話 086-272-3451
(その他の公共交通機関の交通券に関するもの)電話 086-232-1178
岡山関係の図書紹介
①②ともにサピエにデイジーはありましたが、点字は見つかりませんでした。
①②ともに、センターに貸出用デイジー図書があります。
①慈愛と福祉岡山の先駆者たち 2 山陽放送学術文化財団編
デイジー(10時間42分)
内容:日本の福祉の礎を築いた岡山ゆかりの先駆者や制度にスポットをあて、その理念や事業内容、継承されるべき福祉文化を新たな研究成果と共に討論・紹介したシンポジウムを書籍化。2は、山室軍平、アダムス、点字ブロックの誕生などを取り上げる。
廃娼運動などに取り組んだ山室軍平、日本におけるセツルメントの先駆者アリス・ペテー・アダムス、福祉県を築いた知事・三木行治、岡山で初めて養老院を開設した田渕藤太郎、点字ブロックを考案した三宅精一らを取り上げ、それぞれの分野の第一線で活躍する研究者やゆかりの人が紹介。岡山が〈福祉の先進県〉といわれるようになった、そのルーツに迫る。
②岡山の怖い話 人形峠で我が子は嗤う はやせやすひろ、寺井広樹著
デイジー(4時間11分)
内容:母子の愛情を魔が切り裂く! 津山の廃ホテル、高梁の幽霊団地、渋川海水浴場の魔の手、倉敷の沙美海岸、日本人形の怪…。岡山の怖い話30編を収録した怪談集。
Kトンネル(備前市)
テレビ局から心霊番組の進行役を依頼された筆者。最初は軽いノリで始まった撮影の現場を、じょじょに真の怪異が侵食してゆく…。
山道(津山市)
自らのわがままな態度により、夜の山道に取り残された少年時代の筆者のもとに現れた霧の様なもの。その「何か」から筆者を救ったのは、母親の勇気と愛情だった。
渋川海水浴場の魔の手(玉野市 渋川)
岡山を代表する海水浴場では、数十年前から不気味な噂がささやかれている。浅瀬で溺れそうになった女子高生の足にからみついていたものとは!?
人気のある点字図書のご案内
全国の点字図書リクエストランキングの中から選んでご案内いたします。どうぞご利用ください。今月は16タイトルあります。
現在全国でリクエストの多い図書のため予約になるかもしれませんが、お待ちくださいますようお願いいたします。
また、同じタイトルの録音図書が貸出可能な場合も多いですので、録音図書がご希望の場合はその旨お知らせください。
分類のあとに該当するタイトルを並べています。それぞれのタイトルについては、書名、著者名、原本出版年、点字巻数、補足の順に記載しています。
・倫理学、道徳
「満足するコツ:「ありのまま」で幸せになる94のことば」植西聰著 2020年 3巻
・経済
「ダメ部下・アホ上司の使い方(角川oneテーマ21)」樋口裕一著 2008年 2巻
・社会
「好かれる人の話し方、信頼される言葉づかい:思わずマネしたくなる」桑野麻衣著 2018年 3巻
・医学
「耳は「首押し」で9割ラクになる!:難聴・耳鳴り・めまいを改善!」藤井徳治著 2019年 2巻
「健康長寿の食べ方早死にする食べ方」家森幸男、森真理著 2015年 2巻
「ちょっとした刺激で「物忘れ」がなくなる脳の習慣(青春新書PLAY BOOKS)」ホームライフ取材班編 2020年 2巻
・日本文学小説・物語
「吸血鬼と呪いの森(集英社オレンジ文庫)」赤川次郎著 2020年 2巻
「銀翼のイカロス」池井戸潤著 2014年 7巻 半沢直樹シリーズ第4弾
「クジラアタマの王様」伊坂幸太郎著 2019年 5巻 製菓会社に寄せられた1本のクレーム電話。広報部員・岸はその事後対応をすればよいはずだったが…。
「宮之原警部の愛と追跡(ハルキ文庫)」木谷恭介著 2000年 4巻
「心淋し川」西條奈加著 2020年 4巻 生きる喜びと哀しみを描いた連作時代小説。2020年下半期直木賞受賞。
「ロードムービー」辻村深月著 2008年 4巻 誰もが不安を抱えて歩き続ける、未来への“道”。子どもが感じる無力感、青春の生きにくさ、幼さゆえの不器用…。それぞれの物語を優しく包み込んで真正面から描く。3編を収録。
「青森ねぶた殺人事件(角川文庫)」西村京太郎著 2020年 4巻
「盲目の公爵令嬢に転生しました(レジーナブックス)」波湖真著 2020年 4巻
「52ヘルツのクジラたち」町田そのこ著 2020年 4巻 孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会う時、新たな魂の物語が生まれる-。2021年本屋大賞受賞。
「冬うどん(料理人季蔵捕物控 18)」和田はつ子著 2012年 3巻
新刊案内
センターで新しく受け入れた図書をご案内します。どうぞご利用ください。今月は、デイジーが10タイトル、点字が4タイトルです。
貸出中の場合は予約になりますが、お待ちくださいますようお願いいたします。返却期限は図書が届いてからお手元に2週間です。延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。
また、ご利用いただける図書は、目録や新刊案内にあるものに限りません。書名がわからない場合でも、ご希望の著者や内容などからお探しします。当センターで所蔵していないものは、全国のネットワークを利用してお探しします。
ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
■録音図書
○一般向けの本
・社会科学(2タイトル)
書名 人は話し方が9割:1分で人を動かし、100%好かれる話し方のコツ
永松茂久著
デイジー4時間8分
発行 すばる舎 2019年
内容 話し方をちょっと変えるだけで、仕事もプライベートも大きく好転する! 「あなた」を多用して自分のファンを作る、肩書き・立場によって話し方を変えないなど、楽しく会話できる「とっておきの秘訣」を紹介する。
書名 ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)
宮口幸治著
デイジー4時間52分
発行 新潮社 2019年
内容 認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすらできない-。人口の10数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的メソッドを公開する。
・産業(1タイトル)
書名 地球まるごと私の仕事場!:カリスマ&ベテランツアコン20人の感動添乗記
芦原伸監修 日本添乗サービス協会協力
デイジー6時間35分
発行 枻出版社 2011年
内容 添乗4000日、経験20年以上の究極の接客業のプロ、ベテランツアーコンダクターたちの汗と涙と笑いと感動の添乗体験集。ツアコンが選んだとっておきの旅のスポットも収録。
・スポーツ・体育(1タイトル)
書名 剣術・剣豪と刀:時代小説・時代劇がよくわかる(じっぴコンパクト新書)
オフィステイクオー著
デイジー5時間55分
発行 実業之日本社 2016年
内容 剣豪小説や時代劇をより楽しむために、剣術や剣豪、そして刀そのものの「流れ」を知ろう!剣豪たちが極めた各流派のルーツから、実在または架空の剣豪の魅力、戦国武将や剣豪の愛刀までを紹介する。
・文学(5タイトル)
書名 ひめゆりの塔
石野径一郎著
デイジー8時間35分
発行 金剛社 1962年
内容 太平洋戦争末期、死闘を繰り返す沖縄で、女学生ばかりで結成された姫百合部隊二百人余の大半が、米須の洞窟で玉砕するまでの悲惨な九十日を描く。
書名 二十四の瞳(新潮文庫)
壺井栄著
デイジー5時間56分
発行 新潮社 1957年
内容 大石先生と十二人の教え子の約20年の物語。瀬戸内海の小島の風物と人情をユーモラスに書きながら、戦争のもたらす不幸、貧しい者が虐げられることへの怒りを訴えている。
書名 小説ドラゴン桜 特進クラス始動篇(講談社文庫)
三田紀房原作 里見蘭ノベライズ
デイジー6時間41分
発行 講談社 2005年
内容 倒産寸前の高校に対して、桜木弁護士が出した救済措置は、東大合格!平均偏差値30台の高校には無謀な提案だが、これは桜木自身の崖っぷち人生への挑戦でもあった。桜木は、何故そこまで燃えるのか!?
書名 小説ドラゴン桜 カリスマ教師集結篇(講談社文庫)
三田紀房原作 里見蘭ノベライズ
デイジー7時間22分
発行 講談社 2006年
書名 いのちの停車場
南杏子著
デイジー9時間43分
発行 幻冬舎 2020年
内容 東京の救命救急センターで働いていた62歳の医師・咲和子は、故郷の金沢に戻り訪問診療医になり、現場での様々な涙や喜びを通して在宅医療を学んでいく。一方、家庭では、自宅で死を待つだけとなった父から安楽死を望まれ…。
○児童向けの本
・社会科学(1タイトル)
書名 こども六法
山崎聡一郎著
デイジー5時間44分
発行 弘文堂 2019年
内容 法律はみんなを守るためにある。知っていれば大人に悩みを伝えて解決してもらうのに役立つよ。いじめ、虐待に悩んでいるきみへ、楯となる法律について解説する。
■点字図書
○一般向けの本
・産業(1タイトル)
書名 視覚障害者向けiPhone・iPad操作マニュアル 拡大版
視覚障害者パソコンアシストネットワーク(SPAN)編集
点字1巻
発行 視覚障害者パソコンアシストネットワーク(SPAN) 2020年
内容 このマニュアルは初めてスマートフォンを使ってみようとする方を対象に、iPhoneの基礎を簡略的にまとめた初心者向けのものです。VoiceOverオン時の操作をまとめています。
・文学(3タイトル)
書名 死後開封のこと 上(創元推理文庫)
リアーン・モリアーティ著 和爾桃子訳
点字4巻
発行 東京創元社 2018年
内容 夫の字で「死後開封のこと」と書かれた封筒を見つけたときから、セシリアの家庭に暗雲が。そのころテスも、夫と従妹が愛し合っていることを知り、実家へ帰る。テスは、殺された娘を忘れられない老婦人レイチェルと出会い…。
書名 死後開封のこと 下(創元推理文庫)
リアーン・モリアーティ著 和爾桃子訳
点字4巻
発行 東京創元社 2018年
書名 三つ巴(文春文庫 新・酔いどれ小籐次 20)
佐伯泰英著
点字4巻
発行 文藝春秋 2021年
内容 人の縁が繋がってお目見えした小籐次の新しい舟に江戸中が湧く中、ニセ鼠小僧の悪事が止まらない。奉行所と小籐次、そして元祖鼠小僧がタッグを組んで成敗に乗り出す!