こうせい寮 令和5年度 事業報告 ・令和5年度は、予てよりの懸案であったこうせい寮の建て替えが完了し、4月1日から新しいこうせい寮で事業を実施した。  新築になったこうせい寮は、原尾島の旧こうせい寮に比べて、敷地で約3倍、建物は約2.5倍の広さで居室も全個室となったため、移動距離が伸び、利用者も職員も、勝手が分からない中で戸惑い 手探りしながら試行錯誤する1年となった。  苦労も多かったが、職員の頑張りにより、年度後半からは比較的順調に事業を運営できた。 1.利用者の状況 (1)入所定員 40名(令和6年3月31日在籍数 男性24名、女性16名、合計40名) (2)入退所状況 ・入所  2名 (3)障害支援区分(令和6年3月31日現在) 障害支援区分6 男性23名 女性14名 合計37名     区分5 男性1名 女性1名 合計2名     区分4 男性0 女性1名 合計1名 全区分合計 男性24名 女性16名 合計40名 ※参考      療育手帳A   33名(男性22名・女性11名)         B    7名(男性 2名・女性 5名)     身障手帳1級  34名(男性18名・女性16名)         2級   3名(男性 3名・女性 0名)         3級以下 2名(男性 2名・女性 0名) (4)年齢別(令和6年3月31日現在) 19歳まで なし 20〜29歳 男性 2名 女性 0名 合計 2名 30〜39歳    4名    0名    4名 40〜49歳    3名    3名    6名 50〜59歳    7名    5名   12名 60〜64歳    2名    2名    4名 65〜74歳    5名    2名    7名 75〜       1名    4名    5名 合計     男性24名 女性16名 合計40名   ※平均年齢 55歳 (男性53歳・女性59歳) 2.職員の状況 (1)職員配置(令和6年3月31日現在職員数 28名 うち兼務2名) (嘱託医師2名を含む) 施設長 1名 事務員 1名 看護師 1名 生活支援課長 1名 サービス管理責任者(生活支援課長兼務) 1名 生活支援員 18名 嘱託医師 内科 1名、精神科1名 管理栄養士 1名 調理員 3名 (2)採用・退職・異動    ・採用 4名  ・退職 3名 3.日常生活の状況 (1)作業 作業内容 箸袋詰・箱づくり 実施内容 17名で週5日実施 作業工賃額 年間で32,038円  作業内容 実施内容 作業工賃額 箸袋詰・箱づくり 17名で週5日実施 32,038円/年 他にストロー入れや、ビーズ入れ、おはじき入れ等の創作活動及び散策、ルームランナー、エアロバイク、ドクターエアー、SIX PADを用いたトレーニングを実施した。 (2)運動 朝礼をりょうていで おこなった。午後に散策や室内での運動をおこなった。 (3)歩行 2名について単独歩行の訓練を実施した。 (4)行事 日帰り旅行、こうせい寮まつりを計画し実施した。忘年会は利用者に新型コロナウイルス感染者が確認されたため中止した。 日帰り旅行は令和5年11月11日にバスでドイツの森へ行き クラフト体験、食事、園内散策、買い物等を楽しんだ。4年ぶりにボランティアを招致した。 こうせい寮まつりはキッチンカー3台を誘致し、ラーメン、牛ステーキライスバーガー、クレープを提供した。また、模擬店でおこわ、おでんの販売を実施した。地域の方にも参加を呼びかけ、地域のお子様にはお菓子の詰め合わせを配布した。4年ぶりにボランティアを招致し、利用者を中心に地域の方々多数の参加も得て盛大に開催できた。 忘年会は利用者と家族、ボランティアと職員とでプラザホテルで行う予定だったが、利用者に新型コロナウイルス感染が確認されたため中止となった。 当日の昼食はプラザホテルに注文していた料理をテイクアウトしておこなった。忘年会で実施を予定していた喜寿と傘寿のお祝いと景品抽選会は令和6年2月に実施した。 (5)クラブ活動 カラオケを実施した。 (6)ゆとり活動 令和5年5月8日に新型コロナウイルス感染症の感染症法じょう の位置付けが5類感染症になり、利用者が要望する買い物や食事や散策などをおこなった。 4.食事の状況   利用者個々の状態に応じた調理を行い、楽しんで食事ができるよう次のとおり実施した。   特に病弱者に対する特別献立、おやつ、嗜好等に配慮した。 (1)利用者の健康状態に配慮した栄養摂取量をもとに、利用者の嗜好を取り入れつつ給食委員会で検討し、創意工夫しながら献立を作成した。 @嗜好調査、残食調査の実施 A四季を通じて季節感のある献立 B誕生日会、特別メニューによる食事の提供 C糖尿病、炎症性 腸疾患など治療食への対応の他、刻み食、ミキサー食、ペース食など利用者の健康状態に配慮した調理 (2)利用者の健康について維持増進の一翼を担い、利用者が喜んで美味しく食べられる食生活を目指した。   @食器、調理の工夫、味付け、盛り付け等の配慮   A食事環境の整備   B適温の心がけ (3)こうせい寮調理施設衛生管理マニュアルに基づき、食品衛生及び厨房の衛生管理(手指、まな板、包丁などすべての備品の消毒)を徹底した結果、感染性 胃腸炎等の発生はなかった。   5.保健衛生の状況   今年度より、内科の嘱託医には吉岡医師に代わり沖本医師を委嘱した。   嘱託医の指示のもと、利用者の年齢、病状に応じた通院と投薬、個々の利用者の状態に即した食事の提供や変更、適度な運動を促し健康維持に努めた。   また、新施設での感染症対策マニュアルの確立を図り 職員全体で対応策を共有し感染防止に取り組んだ。   これにより施設内で集団感染が発生したものの、重症化の症例はなく全員完治した。   なお、利用者の健康管理と維持増進のため 下記(1)から(8)を実施した。結果は(9)、(10)のとおりであった。 (1)健康診断(年2回) (2)体重測定(月1回) (3)検温(毎日) (4)嘱託医師による診察等…内科(月1回寮内診療)、精神科(月1回寮内診療) (5)歯科通院(治療を要する利用者の歯科治療)及び寮内訪問歯科検診(週1回) (6)眼科通院、その他の通院等はその都度対応 (7)寮内訪問散髪(月2回) (8)定期投薬者(年度内に在籍した利用者40名中 39名)     ・抗てんかん薬 10名      ・内科系薬   36名    ・精神科系薬  10名    ・点眼薬    11名    ・その他投薬   1名    ・心疾患系    1名   定期投薬 朝35名 昼21名 夕35名 夜9名 (9)入院 1名 (新型コロナ感染症のため) (10)事故 2件、ひやり・はっと 33件(うち投薬関係16件) 6.研修 (1)内部研修 17回実施(ハラスメント研修、虐待防止・権利擁護研修など) (2)外部研修 21回参加(強度行動障害、withコロナ連絡会議、施設の事業継続計画) 7.その他 (1)広報誌「こうせい寮 だより」を年2回発行するとともに、ホームページを活用してご家族、各種団体等へのPRに努めた。 (2)こうせい寮家族会については、令和5年7月1日に開催し、こうせい寮の運営等への一層の理解と協力を要請した。 (3)第3者委員ヒアリング(佐藤幸子委員) 苦情、要望受付件数 26件    寮長ヒアリング            苦情、要望受付件数 20件 ここまで