視覚障害者センターだより 令和7年(2025年)1月(通巻412号)
視覚障害者センターだより ~ロバと五つのにんじん~
令和7年(2025年)1月10日発行(通巻412号)
発行 岡山県視覚障害者センター
TEL 086-244-1121
FAX 086-244-1043
Eメール ossfc@nifty.com
● はじめに
新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。今年2025年は、現在の西古松の地に当センターが移転した1985年からちょうど40年目となります。ここで当センターの歴史を振り返ってみたいと思います。
当センターの前身である岡山県立点字図書館は、1964年(昭和39年)7月に岡山盲学校敷地内に設立されました。そして1985年(昭和60年)4月1日に現在の岡山市北区西古松へ新築移転し、岡山県視聴覚障害者福祉センターとなりました。当初は聴覚障害者センターとしての役割もあったわけです。当センターのメールアドレスの「ossfc」にその名残があります。さらに2006年(平成18年)7月1日に岡山県聴覚障害者センター(2005年9月開設)が分離したことに伴い、岡山県視覚障害者センターに名称変更されました。
当センターは今から40年前に造られた建物ですが、1995年の阪神淡路大震災の大きな揺れにもびくともせず、視覚障害者の皆さんへの情報発信基地として、また楽しい交流の場所として西古松の地に立派に存在し続けております。そう言えば、今月の17日は阪神淡路大震災からちょうど30年になります。防災にも改めて気をつけていきたいと思います。
読者の皆様からの原稿は随時募集しています。利用者の方、利用者のご家族の方、ボランティアの方であれば、どなたでも投稿していただけます。テーマは自由で、メール、手紙(墨字、点字)のいずれでも結構です。匿名希望の方はその旨お書きください。
● 今月の内容
・お知らせ
・文芸作品コンクールの結果報告
・読者の声
・所長の雑談
・センターを会場に行なわれている定例会
・行事のご案内
・人気のある点字図書のご案内
・新刊図書のご案内
をお伝えします。
● お知らせ(4件)
1.1月・2月の行事予定
利用者の皆様向けのセンターで行われる行事をお知らせしています。事前の申込みが必要な行事もあります。休館日は毎週火曜日、1月13日(月)、2月12日(水)、2月24日(月)です。開館時間は午前9時から午後5時まで(電話受付も同じ。ただし12時から12時45分は留守番電話対応)です。図書整理日は第4木曜日の1月23日と2月27日で、終日留守番電話対応とさせていただきます。なお、留守電のメッセージには、ご用件と共にお名前とご連絡先をお入れくださいますようお願いいたします。
1月の行事予定
10日(金) 視障協青年部ヨガ教室
12日(日) PCVOL(ぷくぼる)
19日(日) 視障協理事会
22日(水) 視障協女性部料理教室、利用者とボランティアとのズーム交流会
26日(日) OPK、はり研究会、視障協女性部役員会
30日(木) 囲碁教室
2月の行事予定
2日(日) 手技療法研究会
5日(水) 視障協川柳教室、視障協短歌教室
9日(日) PCVOL(ぷくぼる)
14日(金) 視障協青年部ヨガ教室
21日(金) 利用者とボランティアとのズーム交流会
23日(日) 岡山市視障協会議、どうしてますか交流会、OPK
2. 来年度の会議室の利用予約を受け付けています
2025年度(令和7年度)の会議室の利用予約を受け付けています。2026年(令和8年)3月末までの予約が可能です。単発の行事などで予約することは随時可能です。できるだけ多くの視覚障害者関係団体の皆様にご利用いただくため、調整をさせて頂くこともありますが、ご協力をよろしくお願いします。
なお、平日及び第2、第4、第5の土曜日については、当センターの点訳・音訳ボランティアによる図書製作やボランティア養成講座で会議室を利用する日があります。
3.声のカレンダー(デイジー)を差し上げます
2025年の声のカレンダーを差し上げますので、ご希望の方はご連絡ください。コピーの上、希望者全員に差し上げます。
前回差し上げた方には、12月に配付済です(その後停止のご連絡をいただいている方を除きます)。
宮城県視覚障害者情報センター製作でデイジー1時間45分です。毎日の暦は、日にち、曜日、六輝などを読んでいます。毎月の歳時記では、季節のコラム、二十四節気、七十二候を読んでいます。巻末には毎月の日の出・日の入り時刻も収録しています。
4.囲碁教室のお知らせ
先月号のセンターだよりでもお知らせしましたが、このたび下記の通り囲碁教室を開催することになりました。初心者の方も大歓迎ですので、ぜひ多くの方々に参加をしていただきたいと思います。当センターの利用者の皆さんのほか、点訳・音訳ボランティアやパソコンボランティアの皆さんの参加も歓迎します。
(1)日時
2025年1月30日(木) 13時~16時
(2)会場
岡山県視覚障害者センター3階 第3会議室
(3)参加費
無料
(4)参加申込
当センターまで電話またはメールでお申し込みください。(申込締切 1月23日)
電話 086-244-1121
メール ossfc@nifty.com
(5)その他
視覚障害者が使いやすい囲碁のセットを使用しますので、弱視の方、全盲の方も遊ぶことができます。碁盤は縦横の線が立体的に盛り上がっています。目が見えなくても、この線を手で触って確認し、頭の中に碁盤を描くことができます。盤上の星と呼ばれる印も、指で確認できるような工夫が施されています。碁石の裏面には溝が刻まれており、碁盤の線に固定できます。黒石には突起があり白石には突起がなく、触って白黒が判別できます。
●令和6年度岡山県視覚障害者協会主催文芸作品コンクールの結果報告
今年度も多くの方からたくさんの応募があり、関係者としてうれしく思うと同時に、ご協力くださった皆さんに心から感謝いたしております。
今回は川柳に13名から36句、俳句に6名から17句、短歌に6名から16首が寄せられました。その中から入選された作品をご紹介します。来年度も今年度と同じように行いますので、皆さんふるってご応募ください。
(1)川柳の部
選者 従野健一(よりの けんいち)先生
【天】 T.Mさん
早起きの まな板の音 母の音 (はやおきの まないたのおと ははのおと)
(評)母はいつも早くから起きて料理をしてくれている。今日もまな板の音が小気味よく聞こえ、母思いの気持ちがよく出ている句です。
【地】 S,Tさん
山林で クマよけになる 俺の歌 (さんりんで くまよけになる おれのうた)
(評)山林で歌の練習をしているとクマが逃げていくのでは、と自分では思っている。クマは違う音には逃げる、と言われています。歌を歌うと逃げるのではと、川柳らしい句です。
【人】 I.Kさん
音もなく 勝手に入る 腹の虫 (おともなく かってにはいる はらのむし)
(評)お腹が空いたとき腹の虫を思うのは自然です。それを、さも勝手に入る腹の虫、と面白く表現されて面白い着想でした。
【佳作1】 T.Rさん
手で触れて 音を頼りに 生きてます (てでふれて おとをたよりに いきてます)
(評)手で触れて、音を頼りに、と言えば、目の不自由な人かなと想像してしまいます。でも、懸命に生きておられる姿が目に浮かびます。思わず「頑張ってください」と祈る気持ちです。
【佳作2】 Tさん
聴診器 我の心音 聞きたいな (ちょうしんき われのしんおん ききたいな)
(評)誰も自分の心音など聞いたことはない。でも、聞いてみたい願望はあると思います。自分の心音を聞くという面白い着想でした。
【佳作3】 K.Hさん
入口から 聞こえる音は みちしるべ (いりぐちから きこえるおとは みちしるべ)
(評)道路地図に詳しくない人はやはり音、それも入口から聞こえれば鬼に金棒。うまい表現です。
(2)俳句の部
選者 土師康生(はじ やすお)先生
【天】 S.Rさん
置き去りの 手鏡の中 花曇り (おきざりの てかがみのなか はなぐもり)
(評)「花曇り」は春の季語で、桜の咲く時節の空が薄く曇っていることを表します。何らかの事情で、手鏡の主は作者のもとを去った。残された作者の心情を「花曇り」という季語で表現しています。心情は、もちろん「晴れ」という明るいものではなく、また「雨」と表現してしまうと、直接的になりすぎるかもしれません。季語がよく効いている句と思います。
【地】 F.Hさん
願ひひとつ 書きて捨てたり 星祭 (ねがいひとつ かきてすてたり ほしまつり)
(評)「星祭り」は、「七夕」の別名で秋の季語です。作者の書いた「願ひ」は、不相応なものだったのか、あるいは身勝手なものだったのか、書いたそばから捨ててしまった。作者の屈折した思いが伝わります。「星祭り=七夕」という華やいだ言葉とその屈折した思いの対比がこの句に奥行きを与えています。
【人】S.Tさん
顔中を 汚してなめる 千歳あめ (かおじゅうを よごしてなめる ちとせあめ)
(評)「千歳あめ」は冬の季語。「七五三」を迎えたお子さんが飴を舐めているイメージの広がる、率直な句です。この句でも季語が全体の雰囲気を表しています。俳句は、面白み、軽みをもった作品も多くあり、この句のように素直に詠んでいくこともお勧めします。
(3)短歌の部
選者 土師康生(はじ やすお)先生
【天】 F.Hさん
妻の焼く 秋刀魚の匂ひに 包まれて 力込めつつ 大根おろす
(つまのやく さんまのにおいに つつまれて ちからこめつつ だいこんおろす)
(評)微笑ましい秋の暮れ方の台所のイメージが広がります。全体にわたって具体的な言葉で詠まれており、平明で理解しやすい歌です。そして情感を表す言葉はなくても、長年にわたる夫婦の機微が伝わってきます。「魚」ではなく「秋刀魚」と詠み、「野菜」ではなく「大根」と具体的に詠むことで、読者によく伝わりますね。
【地】 T.Mさん
かけて来る 「おかえり」の声 抱き上げる 白杖の父を 案じる息子
(かけてくる 「おかえり」のこえ だきあげる はくじょうのちちを あんじるむすこ)
(評)夕刻でしょう、自宅に戻った父のもとへ、子供が「おかえり」と言いながらかけより、作者は抱き上げる。それを視覚障害のある作者は「かけて来る声(を)抱き上げる」と表現する。この歌もイメージがよくわかります。そして作者の置かれた状況や生活、幼子の心情も読み取れる。三十一音で、様々な事柄が伝わります。
【人】 K.Hさん
宇治川の 流れる音は ゴーゴーと 石をも砕く よに勇ましく
(うじがわの ながれるおとは ゴーゴーと いしをもくだく よにいさましく)
(評)宇治川は京都市伏見区を流れる川。木曽義仲と源義経らが戦った「宇治川の戦い」でも有名です。そうした故事をふまえると、第三句以降の「ゴーゴーと」や「勇ましく」などの言葉がより生きてくると思います。また、歌の中に「ゴーゴー」といった様子を表す、いわゆるオノマトペを用いるとイメージが湧きやすくなります。参考にしてください。
●読者の声(1件)
1. 見えないってどんな感じ(利用者 I.Kさん)
『あれれ、暗いじゃんか!暗い???違うわ!明るいはず!』『うぇ これは、私の見え方がおかしくなっているんだ。きっとそこまで・・・どこまで見えなくなるんだ。』『字が読めない?何も書いてないじゃん?いや違う!書いてあるが、私の目がおかしくなっている。読めない目になっている。これって悪くなっている。何処まで進むのか・・・いじめるのか。』『あれれ、家の玄関が分からんじゃんか!無いよ玄関が、あるよ、玄関は。あなたが今立っている後ろに玄関があるよ。』と誰かの声が。『見えないのか。情けないね。目が悪くなってさ、見えないなら外を歩くなよ。恥をかきたくないだろうが』ともう一人の私が心の中でしゃべりだした。『見えないってバカにされそう。見えないって笑われそう。見えないって悪い事なんかな。見えている人は意地悪だよ。見えている人は冷たいね。見えている人は指をさして笑っている。みじめだ。みじめだ。』もう一人の私が見えているのか冷たい目で見ているのか。『見ないでよ。こんな私を見て笑うな。お前も見えなくなれ。どんなに怖いか悲しくなるか。お前も見えなくなれ。』
ある時友人に肩をつつかれて振り向いたら「これを使ってみて」と言われ、見たらルーペだった。渡されて字を見ようとしたが見えない。「それは何も書いてないよ」って言われ、「これを見て」って渡されてその紙を見たが、見えないと思い何度も何度も字を探し、諦めていたら見えた!字が!!久しぶりの字を見た!読めた!なんと感激した。嬉しく思った。「見えた!見えた!これありがとう」と私がルーペを返そうとしたら「見えたの?読めた?役に立ったかな?」と聞かれて「うん 久しぶりに字を見たよ。《連絡》って漢字が読めたわ!」「それならそれ使ってね。あげるからさ。」「えっ でも」「私は見えないから使う事ないし、使ってね。」とルーペを貰い、もう一度字を読んだ。
ふっと考えた。「見えないってどんな感じかな」って。
●所長の雑談(第20回)
皆さん、こんにちは。当センター所長の原です。今月号もこの「所長の雑談」を読んでくださり、また聴いてくださり、本当にありがとうございます。きっと読み飛ばされる方もおられるのだろうと思いつつ、推定で約30名の愛読者の皆様のために頑張って書きます。最後までお付き合いの程よろしくお願いします。
当センターの利用者の皆様の中には、岡山盲学校を卒業された方もたくさんおられると思います。すでにご存知の方もおられると思いますが、現在は岡山市中区原尾島にある盲学校が、5年後の2030年度にJR東岡山駅の北(岡山市中区土田)へ移転することが決まっています。新しい校舎が建つ場所は、岡山聾学校の運動場があるところで、盲学校(視覚障害教育部門)と聾学校(聴覚障害教育部門)を併設した新しい一体型の学校となります。つまり、盲学校も聾学校も単独の学校としてはなくなってしまうというわけです。
盲学校と聾学校を統合する理由については、岡山県教育委員会のホームページで公開されている資料に次のように書いてあります。「岡山盲学校及び岡山聾学校は、両校とも校舎の建築から約40年~50年が経過し、施設・設備の老朽化が進むとともに、児童生徒数が減少し、集団での学習活動の実施が難しい状況になっており、教育環境の再構築が必要となっている。」
ここで盲学校と聾学校の歴史を振り返ってみたいと思います。盲学校と聾学校は現在の地に移転する前は、現在当センターが建っている岡山市西古松にありました。盲学校と聾学校が分離する前は「岡山県盲唖学校」という名前でしたが、1931年に西古松に新築移転したものです。1937年にはヘレン・ケラーが来校しています。そして1950年12月20日に大変悲しい出来事が起こります。寄宿舎が全焼し、幼い学童(すべて聴覚障害児)が16名も亡くなってしまったのです。現在も毎年12月20日に聾学校の児童生徒は校内にある慰霊碑の前で「十六学童を偲ぶ会」を行っています。
その後、盲学校は1952年に現在の岡山市原尾島に全面移転し、聾学校と完全分離しました。聾学校はその20年後の1972年に岡山市土田に移転しました。つまり盲学校と聾学校が完全分離してから78年後の2030年に再び統合することになるわけです。
私は当センターに就職する前は教員をしていたのですが、岡山盲学校には合計で17年間、岡山聾学校にも13年間勤務した経験がありますので、どちらの学校にも大変愛着を感じております。ですから、盲学校と聾学校の統合については複雑な思いがあります。そもそも視覚障害と聴覚障害というコミュニケーション手段が全く異なる障害のある児童生徒を、同じ場所で教育することは可能なのだろうかということです。もちろん視覚障害部門と聴覚障害部門に分けるので授業は完全に別にすると思いますが、行事や寄宿舎での生活は合同になるのかもしれません。その場合に安全対策、防災対策などで特別な配慮が必要となります。特に寄宿舎の先生方は両方の障害児に指導できなければならないので負担も大きいと思います。寄宿舎も学校と同じく視覚障害児と聴覚障害児を分けて、担当の先生も分けるというのであれば良いと思います。1950年の寄宿舎火災のような悲劇を繰り返さないように万全の対策が必要だと思います。
ところで、盲学校と聾学校が統合されると、それぞれの学校の名前はなくなってしまうので、新しい学校の名前も気になります。私の勝手な予想では「岡山県立視聴覚支援学校」または「岡山県立土田学園」という名前になるのではないかと思っています。もし5年後にその通りになっていたら、私が予言していたことを思い出してください。しかし、特に聾学校の卒業生は聾学校という学校名に愛着を持っている人が多いので、「聾」という文字がなくなることへの抵抗があるのではないかと思います。しかし「盲聾学校」では昔の名前に戻ったみたいだし語感もよくないですね。
学校名の他にも校歌も新しく作らなければならないでしょう。私は盲学校の校歌の格調が高い歌詞と美しいメロディーが大好きです。聾学校の校歌も好きです。聾学校の教員時代は体育祭の開会式で校歌を歌う時に、児童生徒の前に立って校歌の手話通訳をしました。ちなみに盲学校の校歌は盲学校のホームページで聴くことができます。
盲学校と聾学校の統合については、いろいろと解決しなければならない課題は多いと思いますが、盲学校にとってはメリットも多いと思います。それは新しい校舎になること、そして交通の便がよくなることです。今の盲学校も聾学校もエレベーターがありません。肢体不自由の障害のある児童生徒は、2階以上の教室に移動することが困難です。また、今の原尾島にある盲学校は交通の便が悪く、最寄りのJR高島駅からは徒歩約30分、原尾島住宅前バス停からは徒歩約10分かかります。しかも視覚障害のある児童生徒が歩くのは大変です。新しい土田の校舎はJR東岡山駅から真北に向かって徒歩約8分で行くことができます。バス停は「ろう学校前」というのが校門のところにありますから徒歩約30秒です。
さらにメリットとして、新しい学校では中途視覚障害者のために、日常生活動作や歩行、ICT機器の操作、点字の基礎などを学ぶコースを設置すると岡山県教育委員会が示した基本構想に書いてあります。交通の便が良いところで、中途で視覚障害者となった人たちが歩行やICT機器の操作を学ぶことができるので、とても良いことだと思います。
盲学校が移転する予定地の南には、視覚障害と知的障害を併せ持つ盲重複障害者のための入所型施設である岡星寮(こうせいりょう)があります。遠い将来の話になりますが、当センターも土田へ移転すれば、盲学校の生徒も利用しやすくなって良いのではないでしょうか。
今回はこれで終わります。最後までお読みいただき、またお聴きいただきありがとうございました。
●センターを会場に行なわれている定例会(4件)
1.ヨガ教室
(1)開催日(毎月第2金曜日、13時半から14時半まで)
2月14日、3月14日
(2)参加費
岡山県視覚障害者協会会員1回500円
非会員1回1000円
ヘルパーさんが参加される場合も同額
(3)参加申込
前の週の金曜日までに岡山県視覚障害者協会事務局へお申し込みください。講師の先生に直接お申し込み頂いても結構ですが、事務局にも必ずご連絡願います。
(4)お問い合わせ・お申込先
岡山県視覚障害者協会事務局
電話 086-250-8855
メール ossk-33@po1.oninet.ne.jp
(5)その他
運動しやすい服装で、飲み物をご持参のうえご参加ください。
2.パソコン・スマホ勉強会
PCVOL(ぷくぼる)とOPKという二つのパソコンボランティア団体があり、毎月定例会を当センターで行っています。どなたでも自由に参加でき、ボランティアによるサポートを受けることができます。参加費は無料ですので、どうぞお気軽にご参加ください。事前にサポート希望内容を当センターまでご連絡くださるとサポートがしやすいです。
(1)PCVOLの例会日(原則毎月第2日曜日の10時~16時)
1月12日、2月9日、3月9日
(2)OPKの例会日(原則毎月第4日曜日の13時~16時)
1月26日、2月23日、3月23日
3.川柳と短歌教室
視覚障害のために点字も普通文字も自由に使えない人も自由に参加できる教室です。
(1) 開催日(原則偶数月の第1水曜日)
2月5日
(2)日程
10時半~12時半 川柳教室
12時半~13時半 休憩(昼食)
13時半~15時半 短歌教室
(3)年会費
川柳と短歌それぞれ3000円
4.どうしてますか交流会
目が不自由になってこんな事が困った、何かいい方法ないかな。いろんな悩みや思いを聞いたり話したりしてみませんか。
(1)開催日(下記日曜日の午前10時~12時)
2月23日、3月30日
(2)対象
目の不自由な方と家族の方々
(3)参加費
無料
(4)参加申込
参加申込方法については下記ホームページをご参照ください。
岡山県視覚障害を考える会ホームページ
http://okashikaku.web.fc2.com/
●行事のご案内(1件)
1. こまくさハイキングクラブ例会のご案内
参加申し込み、お問い合わせは末尾の事務局・川島寿恵美(かわしま すえみ)さんにお願いします。
今年は、超ソフトコースも作りました。これは、アップダウンのある山歩きが出来ない方のための平地(主に街歩き)を行うものです。8月を除く偶数月の第1土曜日に行います。
今年から、会員でない方の参加費を1000円にさせていただきます。別途交通費が必要です。保険代・下見の費用などがかかりますので、ご了承ください。
(1)1月レギュラーコース
期日:1月19日(日)9時~15時 雨天中止
行先:吉備の中山(きびのなかやま)(岡山市北区吉備津)、吉備津彦神社・龍王山(りゅうおうざん)・御陵(ごりょう)他
申込締め切り:1月15日(水)
(2)2月超ソフトコース
期日:2月1日(土)
行先:総合運動公園・西川緑道公園(岡山市)、岡山駅集合(雨天中止)
申し込み締め切り:1月29日(水)
(3)2月レギュラーコース
期日:2月16日(日)
行先:龍王山(備前市伊部)、岡山駅集合で赤穂線伊部駅下車(雨天中止)
申し込み締め切り:2月12日(水)
(4)参加申込方法
参加申込方法については下記のホームページをご参照ください。
こまくさハイキングクラブ ホームページ
http://ww31.tiki.ne.jp/~suemi/
●人気のある点字図書のご案内
全国の点字図書リクエストランキングの中から選んでご案内いたします。どうぞご利用ください。今月は13タイトルあります。現在全国でリクエストの多い図書のため予約になるかもしれませんが、お待ちくださいますようお願いいたします。また、同じタイトルの録音図書が貸出可能な場合も多いですので、録音図書がご希望の場合はその旨お知らせください。
分類のあとに該当するタイトルを掲載しています。それぞれのタイトルについては、書名、著者名、原本出版年、点字巻数、内容等の順に記載しています。
・地理、地誌、紀行
「「乗り鉄」教授のとことん鉄道旅」宮村一夫著 2021年 5巻
・社会科学(全般)
「Q&A共産主義と自由:『資本論』を導きに」志位和夫著 2024年 2巻
・風俗習慣、民俗学、民族学
「瞽女の世界を旅する(平凡社新書)」大山眞人著 2023年 4巻 村々を門付けして歩く盲女の旅芸人、瞽女の生き様を、高田瞽女の親方・杉本キクエの言葉を通して描く。
・医学
「コロナワクチン私たちは騙された(宝島社新書)」鳥集徹著 2024年 3巻
・家政学、生活科学
「トースターで作れる!簡単らくらく日々ごはん&おやつ」松尾美香著 2024年 1巻
・日本文学-小説、物語
「京都岡崎、月白さんとこ:人嫌いの絵師とふたりぼっちの姉妹(集英社オレンジ文庫)」相川真著 2020年 4巻
「赤の女王の殺人」麻根重次著 2024年 5巻 市民相談室に勤務する六原あずさは、相談者の妻が密室から転落死する現場を目撃する。刑事である夫の具樹は捜査を始めるが…。
「悪魔には悪魔を」大沢在昌著 2021年 8巻 麻薬取締官の兄が姿を消した。20年ぶりにアメリカから帰郷した双子の弟は捜査協力を求められ、麻薬密売組織に潜入する。
「琥珀の夏」辻村深月著 2021年 10巻 カルト集団の跡地から子どもの白骨が発見された。女性弁護士は遺体がかつての友人ではないかと胸騒ぎを覚える。
「クスノキの女神」東野圭吾著 2024年 5巻 不思議な力を持つクスノキと、その番人の元を訪れる人々の物語。シリーズ第2弾。
「あいにくあんたのためじゃない」柚木麻子著 2024年 4巻 差別、偏見、思い込み…。他人に貼られたラベルはもういらない、自分で自分を取り返せ! 最高最強のエンパワーメント短篇集。
・(児童向け)仏教
「空海(波乱に満ちておもしろい!ストーリーで楽しむ伝記 1)」那須田淳著 2020年 2巻
・(児童向け)イタリア文学
「フォグ:霧の色をしたオオカミ」マルタ・パラッツェージ作 杉本あり訳 2023年 3巻 19世紀末のロンドン。ストリートチルドレンのクレイは、サーカス団の檻の中で残虐な調教を受けているオオカミを森へ返そうと、ある計画を立てて…。
●新刊図書のご案内
センターで新しく受け入れた図書をご案内します。どうぞご利用ください。今月は、デイジーが10タイトル、点字が2タイトルです。
ご希望の図書が貸出中の場合は予約となりますので、お待ちくださいますようお願いいたします。返却期限は、お手元に2週間以内です。延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。
メモリーに複数タイトルのデイジーや点字データを収録しての貸出も可能です(一部収録不可能な図書もあります)。その場合の返却期限は、お手元に1ヶ月以内です。
送料は、原則として往復とも無料です。新規にリクエストいただける数は、通常6タイトル以内で、メモリーでの貸出の場合は、メモリー1個に10タイトル以内です。準備・郵送期間を考慮して、お手元にご利用中のものがいくつかある状態で、新規にリクエストいただいても結構です。
ご利用いただける図書は、目録や新刊案内にあるものに限りません。書名がわからない場合でも、ご希望の著者や内容などからお探しします。当センターで所蔵していないものは、全国のネットワークを利用してお探しします。図書選びの参考になるような図書や雑誌もありますので、どうぞご利用ください。
なお、センター取り扱い雑誌(約80種類)の継続利用は、図書貸出とは別枠でご利用いただけます。
ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
◎録音図書
○一般向けの本
・医学(1タイトル)
書名 体に良い食べ物・悪い食べ物大誤解!:栄養指導のスペシャリストが教える
塩野崎淳子著
デイジー4時間52分
発行 すばる舎 2023年
・教育(1タイトル)
書名 オープンキャンパスの超トクする歩き方講座:志望大合格への最短コース!(YELL books)
石橋知也著
デイジー2時間28分(合成音)
発行 エール出版社 2017年
・日本文学-小説、物語(5タイトル)
書名 宮本武蔵と忍びの者
石崎翔輝著
デイジー19時間9分
発行 幻冬舎メディアコンサルティング 2023年
内容 天下無双の剣豪・宮本武蔵の半生を、甲賀の忍びたちとの絆を交えて描く。
書名 存在のすべてを
塩田武士著
デイジー17時間3分
発行 朝日新聞出版 2023年
内容 平成3年に発生した誘拐事件から30年。新聞記者の門田は旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。2024年本屋大賞3位。
書名 傲慢と善良(朝日文庫)
辻村深月著
デイジー13時間58分
発行 朝日新聞出版 2022年
内容 あらゆる選択を決断してきたのは本当に「私自身」なのだろうか? 忽然と姿を消した婚約者の居場所を探すため、西澤架は、彼女の過去と向き合うことになるが…。2024年公開映画原作。
書名 水車小屋のネネ
津村記久子著
デイジー15時間59分
発行 毎日新聞出版 2023年
内容 身勝手な親から逃れ、姉妹で生きることに決めた18歳の理佐と8歳の律。たどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉に見守られ、人生が変転し…。2024年本屋大賞2位。
書名 バリ山行
松永K三蔵著
デイジー5時間30分
発行 講談社 2024年
内容 会社の付き合いを避けてきたが、登山部で親睦を図る気楽な活動をするようになった波多。職場で孤立するベテラン妻鹿が、危険で難易度の高い「バリ山行」をしていると知り…。2024年上半期芥川賞。
○児童向けの本
・倫理学、道徳(1タイトル)
書名 幸福と不幸(哲学のおやつ-10代からの考えるレッスン-)
ブリジット・ラベ、ミシェル・ピュエシュ著 西川葉澄訳
デイジー1時間32分
発行 汐文社 2010年
内容 身近な例を用いて「幸福」と「不幸」について考えます。すぐに答えの出る問いではないけれど、今だからこそ考えたいテーマばかりです。
・社会(1タイトル)
書名 10代からのワークルール:これだけは知っておきたい「働くこと」の決まり 1 ワークルールってなんだ?
上西充子監修
デイジー2時間19分(合成音)
発行 旬報社 2019年
・英米文学(1タイトル)
書名 ラチとらいおん(世界傑作絵本シリーズ)
マレーク.ベロニカぶん とくながやすもとやく
デイジー43分
発行 福音館書店 1965年
内容 ラチは世界でいちばん弱虫です。そんなラチのところに小さな強いライオンがやってきました。ラチはライオンがそばにいてくれることで少しずつ強くなっていきます。
◎点字図書
○一般向けの本
・倫理学、道徳(1タイトル)
書名 夜、眠る前に読むと心が「ほっ」とする50の物語:“大切なこと”を思い出させてくれるストーリー(王様文庫)
西沢泰生著
点字2巻
発行 三笠書房 2015年
・日本文学-小説、物語(1タイトル)
書名 奥多摩連山闇のシルエット
聖岳郎著
点字3巻
発行 文芸社 2020年
内容 奥多摩山中で発見された転落死体。闇のベールに隠された真相を追う山岳推理小説。
(岡山県視覚障害者センターだより2025年1月号終わり)