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岡山県視覚障害者センター

視覚障害者センターだより 令和6年(2024年)11月(通巻410号)

視覚障害者センターだより  ~ロバと五つのにんじん~
令和6年(2024年)11月10日発行(通巻410号)
発行 岡山県視覚障害者センター
TEL 086-244-1121
FAX 086-244-1043
Eメール ossfc@nifty.com

● はじめに
 10月下旬になっても日中は暑さを感じる日が多かったのですが、10月終わりになってやっと秋らしくなってきました。秋になると本当にほっと一息ついた感じになります。夏が長かったので、秋はあっという間に終わり、すぐに冬に突入しそうです。この短い秋に読書を楽しみ、美味しいものを食べたいものです。
 読者の皆様からの原稿は随時募集しています。利用者の方、利用者のご家族の方、ボランティアの方であれば、どなたでも投稿していただけます。テーマは自由で、メール、手紙(墨字、点字)のいずれでも結構です。匿名希望の方はその旨お書きください。

● 今月の内容
・お知らせ
・ロバの耳より情報
・所長の雑談
・センターを会場に行なわれている定例会
・行事のご案内
・人気のある点字図書のご案内
・新刊図書のご案内
をお伝えします。

● お知らせ(1件)
1.11月・12月の行事予定
 利用者の皆様向けのセンターで行われる行事をお知らせしています。事前の申込みが必要な行事もあります。休館日は毎週火曜日、11月23日(土)勤労感謝の日です。開館時間は午前9時から午後5時まで(電話受付も同じ。ただし12時から12時45分は留守番電話対応)です。図書整理日は第4木曜日の11月28日と12月26日で、終日留守番電話対応とさせていただきます。なお、留守電のメッセージには、ご用件と共にお名前とご連絡先をお入れくださいますようお願いいたします。

11月の行事予定
17日(日) PCVOL(ぷくぼる)
20日(水) 利用者とボランティアとのズーム交流会
24日(日) 点字に親しむ会、秋のうたごえ、OPK

12月の行事予定
 4日(水) 視障協川柳教室・短歌教室
 8日(日) PCVOL(ぷくぼる)、視障協女性部ワークショップ
13日(金) 視障協青年部ヨガ教室
15日(日) どうしてますか交流会、岡山市視障協青年部スマホ教室
21日(土) 利用者とボランティアとのズーム交流会
22日(日) サークルハーモニー、OPK

●ロバの耳より情報(3件)
1.音声拡大読書器「よむべえ」を無料でお譲りします
 9月号のセンターだよりで音声拡大読書器「よむべえ」をお譲りしますとお知らせしましたが、無事にご希望の方にお渡しすることができました。
 その後、さらに別の利用者の方から、不要になった音声拡大読書器「よむべえ」(販売元:株式会社アメディア)をどなたかに無料でお譲りしたいというお申し出がありました。2011年頃に購入されたもので、正常に動作するそうです。ただし古い製品なので、もし故障しても修理はできません。外形寸法は幅26.5センチ、奥行き40.6センチ、高さ11.8センチの長方形の箱型の機械で、スキャナを分厚くしたような形です。重さは6.6キログラムあります。
 ご希望の方は当センターまで電話でご連絡ください。11月30日午後5時を締め切りとします。複数の方からご希望があった場合は抽選とさせて頂きます。当選された方には12月初め頃に持ち主の方の電話番号をお伝えしますので、受取方法についてご相談ください。

2.「触ってもわかる眼の病気の解説本」の紹介
 NPO法人岡山県視覚障害者自立支援センターさんが「視覚障害者の眼の病気を理解しよう」というプロジェクトとしてクラウドファンディングを募り、「触ってもわかる眼の病気の解説本 Vol.1 緑内障」を発行しました。この本はロービジョンケアのスペシャリストで川崎医科大学名誉教授の田淵昭雄先生が監修されたものです。この本が全国の盲学校および点字図書館に寄贈されました。当センターにも1冊ご寄贈いただきました。
 この本は横向きA4判で、25ページあります。緑内障の原因や予防法、目薬の正しい点眼法などを図やイラストを付けて分かりやすく説明しています。墨字(大きな活字)と点字の両方で書かれており、図も触れて形がわかる触図となっています。
 緑内障をテーマにしたのは、40歳以上の日本人の20人に1人が患い、失明原因の第1位という身近な疾患であるためだそうです。
 貸出を希望される方は、当センターまでご連絡ください。

3.岡山駅地下街の工事について
 岡山市による「岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業」に伴い、地下街補強工事が始まっています。先月から岡山駅地下街(岡山一番街)の北側3分の1くらいのエリアが壁で囲われています。この壁の中にある店は2026年秋までの約2年間休業するそうです。
 壁ができる前は地下の改札口を出て階段を下りると、ほぼ正面にビックカメラ方面(東)に向かう通路がありました。ところが今は階段を下りてまっすぐ歩くとそこには横幅およそ50メートルくらいの壁ができています。地下改札口から点字ブロックに沿って歩くと、その壁を南側(右側)に大きく迂回する感じでビックカメラの地下入り口まで辿り着くことができます。ただし途中で何度か右に曲がったり左に曲がったりして歩いている方角が分からなくなるので注意してください。
 もし、岡山駅一番街やさんすて岡山のお店を利用するために案内が必要な場合は、下記の要領で警備員による案内を依頼することができます。ただし、予約が必要だそうです。この情報は当センター利用者の方から教えていただきました。
 まずインフォメーションに行くか保安室に電話をして、案内を希望する日時を伝えて予約します。対応してくださる時間は10時から20時までです。保安室の電話番号は下記の通りです。
 さんすて保安室:086ー801ー5341
 一番街保安室:086ー232ー9413
 予約した日時になったらインフォメーションに行き、案内を予約していることを伝えると、警備の方に連絡してくださるとのことです。「予約する」というステップを踏まなければならないという面倒はありますが、安心して買い物をしたり飲食店に行ったりすることができます。スーパーや慣れないお店に行く時には便利なサービスだと思います。

●所長の雑談(第18回)
 センターだより愛読者の皆さん、こんにちは。今日もいくつかの話題について雑談風に書いていきます。
 さて、1つ目の話題はエスカレーターについてです。前回の所長の雑談で、岡山駅のエスカレーターの乗り方について書きました。その原稿を書いてから1週間ほど経った頃、たまたまNHKニュースを見ていたら、エスカレーターの乗り方についてレポートをしていました。そのレポートの内容を紹介します。
 東京在住の左半身麻痺の障害者の男性が登場していました。東京では岡山と同じようにエスカレーターでは右側を空けるという暗黙のルールがあります。しかし、この男性は左手が麻痺しているため、左側に立つと左手で手すりを持つことができず体の安定を保つことができません。そこで仕方なく右側に立つのですが、すると後ろから急いで上がってくる人に「どいてくれ」と言われたり、真後ろまで来て舌打ちをされたりするそうです。ひどい場合は、右手でつかんでいる手すりと体の間をこじ開け、強引に抜かしていく人もいるそうです。
 番組ではそのあと昨年10月1日に施行された「名古屋市エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」についてレポートしていました。名古屋市ではエスカレーターでの事故防止を目的に、立ち止まって乗ることが条例で義務づけられています。条例の施行からちょうど1年になるのを前に、名古屋市が交通機関や商業施設など10箇所でエスカレーターの利用を調べたところ、歩いたり走ったりしている人の割合は6.7%で、条例ができる前の3分の1以下に減ったそうです。特に効果が出ている駅でその理由を探りました。それによると、AI搭載の監視カメラ装置を設置し、もしエスカレーターを歩いている人がいたら「条例違反です。エスカレーターは歩かないでください」というアナウンスが流れます。さらに、左側に乗ろうと並ぶ人が増えると、「2列で立ち止まってご利用ください」というアナウンスが流れ、改善されると「ご協力ありがとうございます」というお礼もアナウンスされます。この装置の効果で、この駅ではエスカレーターを歩く人がおよそ9割も減少したそうです。
 この装置を設置するためには費用がかなりかかるそうですが、ぜひ岡山駅にも設置してもらいたいと思いました。エスカレーターを歩く人がいると、視覚障害者などの身体障害者も困るし、小さな子どもと手をつないでエスカレーターに乗るお母さんやお父さんも困ります。
 このNHKニュースのレポートを見た人は多いと思います。その後、通勤途中に岡山駅のエスカレーターの様子を見ていますが、少しずつ右側で立ち止まっている人が増えているような気がします。前月号に登場した、エスカレーターの右側で立っている私を後ろから注意した男性は、毎日私と同じ電車に乗って同じエスカレーターに乗っていますが、どのように思っているのか気になるところです。
 次に二つ目の話題は、日本人の読書離れについてです。文化庁が実施した2023年度の「国語に関する世論調査」によると、1カ月に1冊も本を読まない人が6割を超え、読書離れが急速に進んでいることが明らかになりました。電子書籍を含む本を1カ月で何冊読むか尋ねたところ、「読まない」が最も多く、62.6%もありました。1冊も読まない人は、これまで4割台で推移していましたが、今回の調査で急増しました。
 ただし、「読まない」と答えた人でも、SNSやインターネット記事など本以外の活字については、その75.3%が「ほぼ毎日読んでいる」と回答しました。読書量が以前に比べて減っているか増えているかを尋ねたところ、「減っている」が69.1%、「それほど変わっていない」が24.5%で、「増えている」は5.5%にとどまっています。読書量が減った理由については、「携帯電話、スマートフォンなどで時間が取られる」が43.6%でトップで、「視力など健康上の理由」も31.2%ありました。
 この結果は私自身の読書生活を振り返ってみても納得ができます。私も30数年前にパソコンでインターネットを始めた頃から読書をする時間が減り、さらに10数年前にスマホを持つようになってから、ますます読書量が減りました。ただし紙の本に印刷してある文字を読むことは減りましたが、パソコンやスマホの画面上の文字を読むことはとても増えました。自宅でも外出先でも時間があればスマホの画面を眺めて、だれかからメールが届いていないか、何か面白い情報はないかとチェックしています。
 多くの人たちが私と同じような状況だと思います。朝の電車の中や駅での人々の様子を観察してみると、だいたい9割以上の人がスマホの画面を見ています。紙の本を読んでいる人はほんの少しです。昭和の時代のように新聞や雑誌を読んでいる人はほぼ見かけません。私も電車の中では耳にイヤホンを付けてスマホでラジオや朗読や音楽を聴いています。
 しかし、スマホに流れてくる情報だけを読んでいると、だんだん考える力が衰えてくるように感じます。ニュースなどの記事も、自分が過去に検索したキーワードに関連するものが選択されて表示されます。ですからとても偏った情報です。私は山陽新聞を取っていますが、紙の新聞は自分が関心がない記事も目に入ってくるので、幅広い情報を得ることができます。スマホだったら絶対に読まないような分野の記事を読んで新しい発見をすることもあります。
 また、小説を本で読むことが少なくなったので、せめて新聞連載小説だけは読もうと思って毎朝読んでいます。1ヶ月ほど前まで山陽新聞に連載していた「ひまわり」は面白かったです。交通事故で頸髄を損傷し、重度の障害を負いながら弁護士を目指して奮闘する女性を主人公とした物語でした。これが単行本として出版されたら、ぜひ音訳や点訳がされてサピエ図書館にアップロードされてほしいです。
 最後の話題は選挙についてです。10月27日に県知事選挙と衆議院選挙がありました。当センターでは音声版選挙公報の製作の仕事を請け負っており、その製作作業で職員は忙しくしていました。音訳ボランティアの方にも協力していただきました。選挙公報は大切な選挙権を行使する上で判断材料となる情報ですから、迅速さと正確さを心がけて製作作業に取り組みました。
 ところで私は20歳で選挙権を得て以来、すべての選挙で投票に行っています。その理由は、投票をしなければ政治に対して文句を言う資格がないと思うからです。最近は若い世代ほど投票率が低下していることが問題となっています。なぜ大切な権利である選挙権を行使しないのだろうかと私は疑問に思います。「権利の上にあぐらをかく者は法律の保護するところにあらず」という格言があります。先人たちが血を流して獲得した選挙権を無駄にしてほしくないと思います。ただし高齢になったり、障害があったりして投票することが困難な人たちがおられることも承知しています。もっとみんなが投票しやすいシステムを作ってほしいと思います。
 若者の政治離れを加速させ、投票率を低下させているのはテレビなどのメディアの責任が大きいと思います。テレビは選挙前にも関わらず、メジャーリーガーの大谷選手のことを毎日さかんに報道しています。大谷選手の活躍ぶりは凄いと思いますが、ニュース番組で長時間報道する話題ではないと思います。もっと政治について報道し、国民が選挙に関心を持つようにしてほしいものです。メディアの報道姿勢については言いたいことがたくさんあるので、また次号以降でも書きたいと思います。今回はこの辺りで終わります。最後まで読んでいただき、あるいは聴いていただきありがとうございました。

●センターを会場に行なわれている定例会(4件)
1.ヨガ教室
(1)開催日(毎月第2金曜日、13時半から14時半まで)
 12月13日、1月10日、2月14日、3月14日
(2)参加費
 岡山県視覚障害者協会会員1回500円
 非会員1回1000円
 ヘルパーさんが参加される場合も同額
(3)参加申込
 前の週の金曜日までに岡山県視覚障害者協会事務局へお申し込みください。講師の先生に直接お申し込み頂いても結構ですが、事務局にも必ずご連絡願います。
(4)お問い合わせ・お申込先
 岡山県視覚障害者協会事務局
 電話 086-250-8855
 メール ossk-33@po1.oninet.ne.jp
(5)その他
 運動しやすい服装で、飲み物をご持参のうえご参加ください。

2.パソコン・スマホ勉強会
 PCVOL(ぷくぼる)とOPKという二つのパソコンボランティア団体があり、毎月定例会を当センターで行っています。どなたでも自由に参加でき、ボランティアによるサポートを受けることができます。参加費は無料ですので、どうぞお気軽にご参加ください。事前にサポート希望内容を当センターまでご連絡くださるとサポートがしやすいです。
(1)PCVOLの例会日(毎月第2日曜日の10時~16時、11月は第3日曜日)
 11月17日、12月8日、1月12日、2月9日、3月9日
(2)OPKの例会日(毎月第4日曜日の13時~16時)
 11月24日、12月22日、1月26日、2月23日、3月23日

3.川柳と短歌教室
 視覚障害のために点字も普通文字も自由に使えない人も自由に参加できる教室です。
(1) 開催日(原則偶数月の第1水曜日)
 12月4日、2月5日
(2)日程
 10時~12時 川柳教室
 12時~13時 休憩・昼食
 13時~15時 短歌教室
(3)年会費
 川柳と短歌それぞれ3000円

4.どうしてますか交流会
 目が不自由になってこんな事が困った、何かいい方法ないかな。いろんな悩みや思いを聞いたり話したりしてみませんか。
(1)開催日(下記日曜日の午前10時~12時)
  12月15日、2月23日、3月30日
(2)対象
  目の不自由な方と家族の方々
(3)参加費
  無料
(4)参加申込
 参加申込方法については下記ホームページをご参照ください。
 岡山県視覚障害を考える会ホームページ
 http://okashikaku.web.fc2.com/

●行事のご案内(1件)
1.岡山県視覚障害者協会女性部からのお知らせ
 いつも女性部の活動にご参加・ご協力くださりありがとうございます。今月は12月に開催予定の行事をお知らせいたします。
 生花を使ったワークショップ 
 -- 年末年始の生活を豊かに --
 クリスマスや、お正月を生花のあるゆったりした時間にしませんか。
(1)日時
 12月8日(日) 10時から12時まで
(2)場所
 視覚障害者センター3階 料理室(岡山市北区西古松)
(3)申込締切
 11月20日(水)
(4)その他
・材料の準備の都合、締め切り以後の申し込みはお断りいたします。締め切り前でも、定員に達しましたら、お申し込みをお断りすることがあります。
・材料費1000円を当日徴収します。
・花ばさみかそれに代わるはさみを何かご用意ください。キッチンばさみでも構わないとのことです。カッターナイフなどのナイフ類は遠慮ください。
・たくさんの皆さんからのお申し込み、お問い合わせをお待ちしております。

●人気のある点字図書のご案内
 全国の点字図書リクエストランキングの中から選んでご案内いたします。どうぞご利用ください。今月は11タイトルあります。現在全国でリクエストの多い図書のため予約になるかもしれませんが、お待ちくださいますようお願いいたします。また、同じタイトルの録音図書が貸出可能な場合も多いですので、録音図書がご希望の場合はその旨お知らせください。
 分類のあとに該当するタイトルを掲載しています。それぞれのタイトルについては、書名、著者名、原本出版年、点字巻数、内容等の順に記載しています。

・教育

「赤と青のガウン:オックスフォード留学記」彬子女王著 2015年 4巻 女性皇族として初めて海外で博士号を取得した女王殿下の涙と笑いのオックスフォード留学報告。

・医学

「うんトレ:誰にも言えないうんこのトラブル「スッキリ解消!」ブック」神山剛一医療監修 2019年 2巻

「自律神経の科学:「身体が整う」とはどういうことか(ブルーバックス)」鈴木郁子著 2023年 4巻

・日本文学-小説、物語

「午後のチャイムが鳴るまでは」阿津川辰海著 2023年 6巻 文化祭で販売する部誌の表紙イラストレーターが行方不明になり、昼休みの校内を大捜索するが…。全5話を収録する学園ミステリー短編集。

「ステラ・アルカへようこそ:神戸北野魔法使いの紅茶店(二見サラ文庫)」烏丸紫明著 2020年 4巻

「〈銀の鰊亭〉の御挨拶」小路幸也著 2020年 4巻 当主とその妻が焼死した高級料亭旅館〈銀の鰊亭〉で起きた火事。2人を助けようとした娘の文は怪我を負い、記憶を失う。だが現場には身元不明の焼死体が…。

「奇岩館の殺人(宝島社文庫 このミス大賞)」高野結史著 2024年 4巻 孤島の洋館・奇岩館で次々と起こる、ミステリーの古典になぞらえた猟奇殺人。それは「探偵」役のために催された、実際に殺人が行われる推理ゲームだった。

「如月十兵衛娘鍼医の用心棒(論創ノベルス)」扉修一郎著 2023年 5巻

「十津川警部の休日:トラベル・ミステリー(Tokuma novels)」西村京太郎著 2003年 4巻

「学生街の殺人」東野圭吾著 2019年 5巻 学生街のビリヤード場で働く津村光平の知人で、脱サラした松木が何者かに殺された。「俺はこの街が嫌いなんだ」と数日前に不思議なメッセージを光平に残して・・・。

「私の初恋は恥ずかしすぎて誰にも言えない(電撃文庫)」伏見つかさ著 2024年 4巻 春から高校生になる千秋は、目覚めると女の子になってしまっていた。鏡で見た「わたし」の姿はめちゃくちゃ可愛い! さっそく双子の妹・楓に見せびらかしに行くが…。


●新刊図書のご案内
 センターで新しく受け入れた図書をご案内します。どうぞご利用ください。今月は、デイジーが16タイトル、点字が1タイトルです。
 ご希望の図書が貸出中の場合は予約となりますので、お待ちくださいますようお願いいたします。返却期限は、お手元に2週間以内です。延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。
 メモリーに複数タイトルのデイジーや点字データを収録しての貸出も可能です(一部収録不可能な図書もあります)。その場合の返却期限は、お手元に1ヶ月以内です。
 送料は、原則として往復とも無料です。新規にリクエストいただける数は、通常6タイトル以内で、メモリーでの貸出の場合は、メモリー1個に10タイトル以内です。準備・郵送期間を考慮して、お手元にご利用中のものがいくつかある状態で、新規にリクエストいただいても結構です。
 ご利用いただける図書は、目録や新刊案内にあるものに限りません。書名がわからない場合でも、ご希望の著者や内容などからお探しします。当センターで所蔵していないものは、全国のネットワークを利用してお探しします。図書選びの参考になるような図書や雑誌もありますので、どうぞご利用ください。
 なお、センター取り扱い雑誌(約80種類)の継続利用は、図書貸出とは別枠でご利用いただけます。
 ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。

◎録音図書

○一般向けの本

・自然科学(全般)(1タイトル)

書名 「理科」で歴史を読みなおす(ちくま新書)
伊達宗行著
デイジー9時間14分
発行 筑摩書房 2010年
内容 歴史を動かしてきたのは政治や経済だけではない。広い意味での「理科力」こそ、人間を進歩させてきたのだ-。縄文時代の天文学、世界最高水準の技術で作られた奈良の大仏など、理科の思考力で人類の歴史を見なおす。

・医学(1タイトル)

書名 カビンくんとドンマちゃん:感覚過敏と感覚鈍麻の感じ方
加藤路瑛著 黒川駿哉監修
デイジー3時間4分
発行 ワニブックス 2023年
内容 暑い寒いを感じにくい、ケガが多い、光がまぶしい、服が痛い…。その違和感には、理由がある。感覚過敏(カビンくん)と感覚鈍麻(ドンマちゃん)の2人が感じている困りごとをストーリー形式で紹介し、精神科医が解説する。

・日本文学-詩歌(4タイトル)

書名 詩を読みたくなる日
谷郁雄著
デイジー33分
発行 ポエムピース 2021年
内容 詩集を 鞄に入れて 歩いていく 晴れの日も 雨の日も 雪の日も 詩集が 明日への パスポートであるかのように(「パスポート」より) 小さな希望について詠んだ40篇の詩を収録。

書名 永瀬清子詩集(岩波文庫)
永瀬清子著 谷川俊太郎選
デイジー7時間20分
発行 岩波書店 2023年
内容 “女の戦場”のただ中で書きつづけた詩人・永瀬清子の勁い生命感あふれる作品群より詩と短章を精選。戦前から女性詩を牽引してきた〈現代詩の母〉のエッセンスを感じられる詩集。谷川俊太郎との対談も収録。

書名 ひとが詩人になるとき
平川克美著
デイジー7時間59分
発行 ミツイパブリッシング 2024年
内容 詩人に憧れながら実業家として半生を歩んだ著者が、堀川正美、茨木のり子、伊藤比呂美、寺山修司らの作品を再考察。なぜ、彼ら彼女らは詩人になったのか、なぜ詩を書くのか、その謎に迫る極私的詩人論。

書名 暮らしの中の二十四節気:丁寧に生きてみる
黛まどか著
デイジー7時間40分
発行 春陽堂書店 2021年
内容 節気と旧暦を頼りに農作をし、豊漁を願う日本の暮らし。立春、啓蟄、清明、立夏、芒種、小暑など、節気を詠んだ俳句を鑑賞しながら、祖霊への思いを綴る。

・日本文学-小説、物語(1タイトル)

書名 尚、赫々たれ:立花宗茂残照
羽鳥好之著
デイジー11時間32分
発行 早川書房 2022年
内容 神君家康はいかにして「関ケ原」を勝ち抜いたのか、考えを聞かせてほしい-。三代将軍家光から諮問を受けた立花宗茂の語りによって、やがて解き明かされる天下を分けた決戦の不可解さ、家康の深謀と西軍敗走の真相…。

・中国文学(2タイトル)

書名 三体 2 黒暗森林 上
劉慈欣著 大森望、立原透耶、上原かおり、泊功訳
デイジー14時間5分
発行 早川書房 2020年
内容 人類に絶望した天体物理学者・葉文潔が宇宙に向けて発信したメッセージは、三つの太陽を持つ異星文明・三体世界に届いた。新天地を求める三体文明は、千隻を超える侵略艦隊を組織し、地球へと送り出し…。

書名 三体 2 黒暗森林 下
劉慈欣著 大森望、立原透耶、上原かおり、泊功訳
デイジー15時間12分
発行 早川書房 2020年

・英米文学(5タイトル)

書名 プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
アンディ・ウィアー著 小野田和子訳
デイジー13時間9分
発行 早川書房 2021年
内容 たった1人で目を覚ましたグレース。ここは宇宙船。ペトロヴァ問題と呼ばれる災禍によって太陽エネルギーが減少し、存亡の危機に瀕した人類は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を発動。遠い宇宙へ恒星間宇宙船を放ち…。

書名 プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
アンディ・ウィアー著 小野田和子訳
デイジー13時間4分
発行 早川書房 2021年

書名 われら闇より天を見る
クリス・ウィタカー著 鈴木恵訳
デイジー19時間12分
発行 早川書房 2022年
内容 自称「無法者」の少女ダッチェスと、過去に囚われた警察署長ウォーク。彼女たちの町では30年前、ひとりの少女が命を落とす事件が起きた。事件で逮捕された男が刑期を終えて町に帰ってくると、新たな悲劇が…。

書名 キュレーターの殺人(ハヤカワ・ミステリ文庫)
M.W.クレイヴン著 東野さやか訳
デイジー13時間52分
発行 早川書房 2022年
内容 クリスマスの英国カンブリア州で、切断された人間の指が次々発見された。刑事ポーたちは捜査に乗り出すが…。〈ワシントン・ポー〉シリーズ第3作。

書名 グレイス・イヤー:少女たちの聖域
キム・リゲット著 堀江里美訳
デイジー17時間36分
発行 早川書房 2022年
内容 16歳になる少女は“魔力”を解き放つために、そして清らかな女性、妻となるために、森のキャンプに1年間追放される。自分の人生を生きることを望むティアニーは、謎の風習〈グレイス・イヤー〉を生き抜けるのか…。

・フランス文学(1タイトル)

書名 異常
エルヴェ・ル・テリエ著 加藤かおり訳
デイジー15時間6分
発行 早川書房 2022年
内容 殺し屋、弁護士、売れない作家、歌手、がんを告知された男…。なんのつながりもない人びとが、ある飛行機に同乗したことで、運命を共にする。飛行機は未曾有の巨大乱気流に遭遇し、乗客は奇跡的に生還したかに見えたが…。

○児童向けの本

・英米文学(1タイトル)

書名 列車探偵ハル 2 アメリカ横断列車の誘拐事件(ハヤカワ・ジュニア・ミステリ)
M.G.レナード、サム・セッジマン著 武富博子訳
デイジー8時間32分
発行 早川書房 2022年
内容 旅行作家のおじさんとアメリカ横断列車に乗りこんだ12歳のハル。2泊3日の楽しい旅の始まりだ。ところが途中駅で、ハルの目の前で大富豪の娘マリアンがさらわれてしまい…。

◎点字図書

○一般向けの本

・家政学、生活科学(1タイトル)

書名 やる気1%ごはん:テキトーでも美味しくつくれる悶絶レシピ500
まるみキッチン著
点字5巻
発行 KADOKAWA 2022年
内容 料理が苦手、疲れてごはんづくりどころではない、でも美味しいものは食べたい…。そんな人の願望を叶える、超ハードルの低いレシピ本。誰でも簡単につくれる、バラエティに富んだ500品のレシピを紹介。

(岡山県視覚障害者センターだより2024年11月号 終わり)