視覚障害者センターだより 令和6年(2024年)2月(通巻401号)
視覚障害者センターだより ~ロバと五つのにんじん~
令和6年(2024年)2月10日発行(通巻401号)
発行 岡山県視覚障害者センター
TEL 086-244-1121
FAX 086-244-1043
Eメール ossfc@nifty.com
● はじめに
2024年は衝撃的なニュース報道から始まりました。元日に発生した能登半島の大地震により石川県でたくさんの方々が亡くなられ、今も寒々とした体育館などで避難生活を余儀なくされていることに心が痛みます。私たちも改めて自然災害への備えをしておきたいと思いました。
今回は大切なお知らせが三つあります。利用者アンケートのお願い、サピエ停止についてのご連絡、自販機撤去のお知らせです。詳しくは「お知らせ」の欄をお読みください。
さて今月号も利用者の方が原稿を送ってくださいましたので、「読者の声」の欄に掲載しています。私の呼びかけに応えてくださり、昔の点字図書館の思い出を、3人の利用者の方が書いてくださいました。ありがとうございます。他にも思い出やエピソードなどありましたら、短くても結構ですので原稿をお寄せください。原稿はメールでも手紙でも結構です。よろしくお願いいたします。
● 今月の内容
・お知らせ
・読者の声
・所長の雑談
・ICT超入門
・センターを会場に行なわれている定例会
・行事のご案内
・人気のある点字図書のご案内
・新刊図書のご案内
をお伝えします。なお、今月号は「ロバの耳より情報」はお休みします。
● お知らせ(5件)
1.2月・3月の行事予定
利用者の皆さん向けのセンターで行われる行事をお知らせしています。申し込みが必要な行事があります。休館日は毎週火曜日と2月12日(月)建国記念の日の振替休日、2月23日(金)天皇誕生日、3月20日(水)春分の日です。開館時間は午前9時から午後5時まで(電話受付も同じ)です。図書整理日は第4木曜日の2月22日と3月28日で、終日留守番電話対応とさせていただきます。なお、留守電のメッセージには、ご用件と共にお名前とご連絡先をお入れくださいますようお願いいたします。
2月の行事予定
4日(日) 視障協中ブロ代表者会議
7日(水) 視障協川柳教室、視障協短歌教室
9日(金) 視障協青年部ヨガ教室
11日(日) PCVOL(ぷくぼる)
17日(土) 視覚障害者センターズーム交流会
18日(日) 視障協中ブログラウンドソフトボール代表者会議、手技療法研究会
25日(日) OPK
3月の行事予定
3日(日) 視障協理事会、視障協女性部監査会
8日(金) 視障協青年部ヨガ教室
10日(日) PCVOL(ぷくぼる)
16日(土) 視覚障害者センターズーム交流会
17日(日) 手技療法研究会
24日(日) 視障協評議委員会、視障協女性部総会、OPK
31日(日) どうしてますか交流会
2.利用者アンケートご協力のお願い
例年の通り、今年度も当センター利用者の皆様にアンケートを実施させていただきます。アンケートはこのセンターだより2月号に同封しています。利用者の皆様のご意見をお聞かせいただき、当センターの管理運営の参考とさせていただきたいと考えておりますので、ぜひアンケートへのご協力をお願い申し上げます。回答の締切は2月29日(木)で、回答方法は、電話、メール、郵便のいずれでも結構です。
3.サピエのサービス停止とそれに伴う当センターの対応について
サピエが、機器やプログラムの入れ替えのため、3月4日(月)午前3時から全面的にサービスを停止します。サービス再開は3月27日(水)午前10時の予定です。時間については前後する場合があります。
当センターの図書管理システムはサピエと連動しているため、その間は図書貸出サービスも限定的になってしまいます。停止期間中もリクエストの受付および貸出は行ないますが、通常よりも遅れ気味になってしまうことが想定されます。また、全国のセンターや図書館の中には貸出業務を停止するところもあるため、図書によっては再開後でないとご用意できない場合があります。
そこで、2月24日(土)から2月29日(木)の間に限り、新規に10タイトルまでリクエストをお受けいたします。また、停止期間中は準備・郵送期間を通常よりも長めに考慮して、お手元にご利用中のものがある程度ある状態でも、早めにリクエストいただいて結構です。
皆様には大変なご不便をおかけすることになり、まことに申し訳ございませんが、ご理解ご協力のほどお願いいたします。
4. 自販機撤去のお知らせ
当センター1階の玄関を入ってすぐ右手の方に設置してある飲み物の自動販売機ですが、来月(3月)下旬に撤去されることになりました。ご利用くださっていた皆様には申し訳ありませんが、業者の採算が取れないということで撤去が決まりました。ご了承ください。
なお、今後は大元駅そばのマルナカ(自販機より低価格です)や当センターから徒歩30秒ほどのところにある自販機をご利用ください。もし単独で来られた方で近くの自販機の利用が困難な方は、職員に声をかけて下されば、自販機までご案内し商品の説明もいたします。よろしくお願いいたします。
5. Zoom(ズーム)交流会のご案内
当センター主催のズーム交流会を、2月17日(土)の午前10時から12時まで開催します。参加資格は当センターの利用者の方、利用者のご家族の方、そしてボランティアの方です。ズームとは、パソコンやスマホなどでインターネットに接続して行うテレビ会議のようなもので、自宅にインターネット環境があることと、ズームのアプリをパソコン等にインストールすることが必要です。アプリは最初に参加する時に自動的にインストールされます。ズームのアプリもズーム会議への参加も無料です。ただし、インターネット接続に関わる通信料等は参加者のご負担になります。ズームが初めての方も体験を兼ねてお気軽にご参加ください。参加を希望される方は、前日(2月16日)までに当センターにメールまたは電話でお申し込みください。申し込みをされた方にズーム交流会に参加するためのリンクをメールでお送りします。参加する時の名前は本名でお願いします。ビデオはオフ(顔を出さない)でかまいません。
●読者の声(3件)
1.岡山県立点字図書館の思い出 A.M
あやしい記憶ですが、思い出した事を書いてみます。
盲学校の図書室はいちばん南の建物の2階にありました。それの棟続きみたいな、校庭に近いところは、床も壊れたような工作室(中学生のころ)でした。
年表から思うと、私が高1の時になるのかなー、担任のH先生のお願いで2階の図書室から、新しい図書館へ本棚などを運びました。(男子12人、女子2人)のクラスです。
これは余談ですが、専攻科2年の時の教室は図書室だった所です。
そのころは備品室になっていました。椅子はちょっと良かったけど、長机で勉強しました。授業前にレコードをかけて聞いたりもしてました。チームワークの良いクラスでした。
2.岡山県立点字図書館の思い出 O.K
わたしが岡山県立図書館を初めて利用したのは、小学部3年の時でした。小3の担任の先生から、校内に図書館があることを教えてもらったことがきっかけでした。当時は図書館の正式名も知らないで利用していました。小3の私は、読書には全く興味がありませんでした。今考えてみると、無理やり連れていかれたといった感じでしょうか。当然、読みたい本も決まっていません。どんな本を読めばいいのかもわかりません。
また、担任の先生から、本の借り方も教えてもらいました。「最初は薄い本を借りましょう」と……。この意味がわかりませんでした。つまり、ページが少ない本を借りるということだったのです。
岡山県立点字図書館は現在の視覚障害者センターと違って、読みたい本を書庫から自分で探していました。身長が低い私にとって、ページの少ない本を見つけるのは困難でした。その後小3の担任の先生のおかげで、何度か図書館に行って本を借りるようになりました。しかし、借りても返し忘れが目立つようになり、暫くは本を借りることをやめていました。
それから私が社会人になって、友達から現在の視覚障害者センターを紹介してもらい、点字図書や録音図書の郵送貸し出しを行っていることを教えてもらいました。そこで読書を復活。今はサピエ図書館でオンラインリクエストしたり、ダウンロードして読んでいます。
最後になりましたが、これからも少しずつですが、サピエ図書館などでオンラインリクエストやダウンロードをして読書を楽しみたいと思っています。
3.岡山県立点字図書館とセンターの思い出 T.M
私は昭和55年の春に中1で盲学校に入学しました。小学校の時には拡大読書機を使ってはいましたが、最後まで通して読める本というのは、ページ数の少ない児童書だけでした。家で母の手の空いた時や、学校の休み時間などに友達に読んでもらうことはありましたが、面白い所で時間切れとなり、その続きを読んでもらえることはほとんどなく、いつもつまらない思いをしていました。図書室に行ってみても、題名を読めたらよい方で、低学年向けの図書を借り手は見る者の、絵本のように色を塗った絵の中に文字があるため、結局、絵も文字も見えないままでした。
そんな中、入学した盲学校。点字を覚えることで、自分の好きな本が好きな時に読めるようになったことは、とても幸せでした。当時の点字図書館は、5棟の校舎を繋ぐ長い渡り廊下の突き当りの右手にあり、小運動場に面していたため、図書館の中にいても適度に周囲の生徒の声が聞こえてきて、それが長閑な感じで好きでした。
図書館内で生徒が入れるのは4室。まず、ガラッと引き戸を開けると職員さんがいらっしゃる部屋があり、当時から職員をされていたNさんの机の角をすり抜けるようにして出入りしていました。その奥が閲覧室、いちばん奥が点字図書の書架の部屋でした。私はその書架がお気に入りの場所で、昼休みや放課後に度々入り込んで、自分の背丈よりも高い棚の間をウロウロして、いろいろな本を読み齧っていたので、だいたい、どこにどんな本があるかは覚えていました。私は読書量はそれほど多くはないのですが、国語の時間に先生が紹介してくださった本や、寄宿舎で友達や先輩が読んでいる本、それに小学校の時に読みたくても読めなかった本などを借りていました。
そんなこともあり、中3の将来の進路を考える授業中に、ふと自分が一番落ち着く場所である点字図書館で働きたいなあと思いつき、それが将来の夢となりました。
とはいえ、その夢が叶ったのは、30歳の春。私の3年上の全盲の先輩が新潟へ嫁ぐために退職され、その後任として就職しました。当時は、視聴覚障害者福祉センターという名称の頃で、最初はこのセンターだより(「ロバにんじん」)の編集や、点字図書の校正作業などをやりながら、パソコン(当時は音声装置が別になったAOKワープロでしたが)や点字の製版・印刷するための機器の扱いなどに慣れていきました。
ただ私は本当は利用者や来館者と関わる仕事がしたいと思っていました。そんな時に入ってきたのがプレクストークです。初代のプレクストークは現在のPTR3より一回りも二回りも大きく、それを全国の視覚障害者に広めるため、岡山のセンターには300台が配布されました。
ロビーにはプレクストークの箱の壁が出来、全体に埋め尽くされ、ブラインドを開け閉めに行くのも一苦労なぐらいでした。しかし、私がその貸し出し担当になり、貸し出し希望の電話を受けたり操作方法を皆さんに説明したりすることで、たくさんの利用者さんと接することが出来るようになり、とても嬉しかったです。
次に嬉しかったのは、ナイーブネット(現在のサピエ図書館)が始まった時に、全国にある点字やデイジー図書などを全国の各図書館から音声パソコンを使って検索できるようになったことです。それと同時に岡山のセンターで所蔵する図書の検索も、全盲の私にでもパソコンで簡単に出来るようになり、私がずっと希望していた点字図書の貸し出しや、点字のプリントサービスなどの業務が出来るようになりました。
それ以外には、中途失明の利用者さんと点字の読みの練習をしたり、私が盲導犬ユーザーであるために、「盲導犬がほしいのだけれど、どうしたらいい?」などの相談も受けるようになりました。
私は11年弱で退職することになってしまいましたが、その後、何人かの利用者さんから、私が退職したことを残念だと言ってくださるお声をいただき、とてもありがたいことだなあと今も感謝しています。いろいろと支えて下さった皆さん、本当にありがとうございました。
●所長の雑談(第10回)
あっという間に2024年も12分の1が終わってしまいました。こうして時間はどんどん流れていき、私の寿命も確実に短くなっていきます。1日1日を大切にして、できるだけ人生をエンジョイしながら生活したいものです。
1月4日の仕事始めの日に視覚障害者センターに出勤してみると、数名の利用者の方から年賀状が届いていました。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
センターだよりは先月号で通巻400号となり、推計で約33年前の1990年頃に発刊したと考えられます。そのころはまだ聴覚障害者センターと合同で「岡山県視聴覚障害者福祉センター」という施設名でした。当センターのメールアドレスの最初の「ossfc」にその名残があります。当センターの名称は、設立時の岡山県立点字図書館から岡山県視聴覚障害者福祉センターへ、そして現在の岡山県視覚障害者センターに変わっています。
当センターの歴史を年表風にまとめると次のようになります。
1964年(昭和39年)7月 岡山県立点字図書館が岡山盲学校敷地内(岡山市原尾島799-1)に設立された。
1985年(昭和60年)4月1日 岡山盲学校の敷地内にあった点字図書館を、岡山市西古松へ新築移転し、岡山県視聴覚障害者福祉センターとなった。
2006年(平成18年)7月1日 岡山県聴覚障害者センター(2005年9月開設)の分離に伴い、岡山県視覚障害者センターに名称変更された。
こうして年表でたどってみると、今から約60年前に岡山盲学校の敷地内に点字図書館ができ、それから約20年間は盲学校の図書室を兼ねたような形で図書館業務が行われていました。当時は盲学校の児童生徒もよく利用していたそうです。当時の様子は「読者の声」の3人の方々の思い出話で伺い知ることができます。
私が初めて岡山県視覚障害者センターを利用したのは約21年前のことで、まだ岡山県視聴覚障害者福祉センターという名前だった頃です。視覚障害者支援のパソコンボランティア団体である、ゆうあいネットPCVOLの設立総会を当センターで2003年5月11日に開いたのですが、その頃が初めてだったように思います。もしかしたら、それより前に打合せ等で利用したかもしれません。当時は起塚(おきづか)先生がセンター所長だったと記憶しています。起塚先生にはPCVOLの初代会長に就任していただきました。
年表を書いてみて気づいたのですが、今年2024年7月はちょうど設立60周年になります。人間に例えれば還暦を迎えるわけです。設立の日が特定できればいいのですが、インターネットで検索してみても見つかりません。どなたかご存じありませんか。
現在の西古松の地に当センターが新築移転した1985年(昭和60年)の3月23日に制定された岡山県視聴覚障害者情報提供施設条例の第2条(視覚センターの業務)に次のように書いてあります。
1.点字刊行物、視覚障害者用の録音物その他各種情報を記録した物であって専ら視覚障害者が利用するものを製作し、又はこれらを視覚障害者の利用に供すること。
2.点訳奉仕及び点訳奉仕員の育成指導に関すること。
3.朗読奉仕及び朗読奉仕員の育成指導に関すること。
4.視覚障害者の相談に関すること。
5.視覚障害者の文化活動、レクリエーション活動等の援助及び指導に関すること。
6.視覚センターの施設及び設備を提供すること。
7.前各号に掲げるもののほか、視覚センターの目的を達成するために必要な業務
この60年の節目の年に、この岡山県視覚障害者センターが、視覚障害者情報提供施設としてますます皆様のお役に立てるように職員一同がんばっていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
●ICT超入門(第10回)
今回はパソコンでデイジー図書を楽しむ方法について書きます。パソコンやタブレットやスマホでデイジー図書を楽しむためには、自宅にインターネット環境があることが必要です。その環境がなくても、スマホにデイジー図書再生アプリをインストールすれば、デイジー図書を楽しむことができます。ただし、スマホの場合は、格安の料金プランを契約すると、高速通信は3ギガバイト以内などの制限がかかっているので、サピエからたくさんダウンロードする方は注意が必要です。スマホでデイジー図書を楽しむ方法については次号で説明します。
ウインドウズパソコン用のマイブックネオは音声ユーザーにも使いやすいアプリで、簡単なキーボード操作でサピエ図書館のデイジー図書を楽しむことができます。デイジー図書は音訳図書ですが、人間の声を録音した音声デイジーのほか、テキストデイジーという墨字データをスクリーンリーダーで読み上げるものもあります。テキストデイジーの利点は文字の確認ができるということで、特に弱視の方にはメリットが大きいと思います。反対に音声デイジーと異なりスクリーンリーダーによる漢字(特に人名や地名)の読み間違いがあるということで、音声ユーザー(全盲の方)にはデメリットがあります。読み間違いがないと言えば、点字図書は現在ではデータ化されているので、点字が読めない方でもパソコンのスクリーンリーダーで読み上げさせることができます。点字は表音文字ですから当然のことながら読み間違いがありません。スクリーンリーダーの音声も昔はロボットみたいな声でしたが、最近はかなり人間の声らしくなっていますので、あまり違和感はないと思います。
サピエ図書館では点字データ約25万タイトル、音声デイジーデータ約12万タイトルがダウンロードできます。また、テキストデイジーは約1万4千タイトルあります。タイトル数から考えると点字データは音声デイジーデータの約2倍ありますので、音声デイジーで探したい本が見つからない時には点字データを探してみるのもよい方法です。
ちょっと話が横道にそれましたが、マイブックネオの標準価格(利用期間5年) は税込み4万1800円です。視覚障害者手帳を持っていれば原則として1割負担で購入できます。実際に購入する時にはIT機器関連周辺機器の10万円の上限額を考慮して、PCトーカーネオプラス(利用期間5年で税込み6万6千円)とセットで購入するのがよいでしょう。音声ブラウザのネットリーダーが付属していないPCトーカーネオ単体であれば税込み4万4千円なので、ネットリーダーの代わりにマイメール5(税込み1万9800円)を選択するのもよいでしょう。
マイブックネオは高価なパソコンソフトですが、無料のデイジー図書再生ソフトもいくつかあります。私が実際に動作確認をしたのは、AMIS(アミ)、ChattyBooks、雛菊の時間の3つです。マイブックネオよりも音声ユーザーには使い勝手が悪いかもしれませんが、画面を見てパソコンの操作ができ、PCトーカーを買う必要はないという弱視の方は、この無料アプリでもいいかもしれません。
今回はこのあたりで終わります。次回はスマホやタブレットでデイジー図書を楽しむ方法について説明します。
●センターを会場に行なわれている定例会(4件)
1.ヨガ教室(主催:岡山県視覚障害者協会青年部)
(1)開催日(毎月第2金曜日、13時半から14時半まで)
2月9日、3月8日、4月12日
(2)参加費
岡山県視覚障害者協会会員1回500円
非会員1回1000円
ヘルパーさんが参加される場合も同額
(3)参加申込
前の週の金曜日までに岡山県視覚障害者協会事務局へお申し込みください。講師の先生に直接お申し込み頂いても結構ですが、事務局にも必ずご連絡願います。
(4)お問い合わせ・お申込先
岡山県視覚障害者協会事務局
電話 086-250-8855
メール ossk-33@po1.oninet.ne.jp
(5)その他
運動しやすい服装で、飲み物をご持参のうえご参加ください。
2.パソコン・スマホ勉強会(主催:PCVOL、OPK)
PCVOL(ぷくぼる)とOPKという二つのパソコンボランティア団体があり、毎月定例会を当センターで行っています。どなたでも自由に参加でき、ボランティアによるサポートを受けることができます。参加費は無料ですので、どうぞお気軽にご参加ください。事前申し込みは不要ですが、できればサポート希望内容を電話で当センターまで事前にご連絡くださるとサポートがしやすいです。
(1)PCVOLの例会日(毎月第2日曜日の10時~16時)
2月11日、3月10日、4月14日
(2)OPKの例会日(毎月第4日曜日の13時~16時)
2月25日、3月24日、4月28日
3.川柳と短歌教室(主催:岡山県視覚障害者協会)
視覚障害のために点字も普通文字も自由に使えない人も自由に参加できる教室です。
(1) 開催日(偶数月の第1水曜日)
2月7日、4月3日
(2)日程
10時~12時 川柳教室
12時~13時 休憩・昼食
13時~15時 短歌教室
(3)年会費
川柳と短歌それぞれ3000円
4.どうしてますか交流会(主催:岡山県視覚障害を考える会)
目が不自由になってこんな事が困った、何かいい方法ないかな。いろんな悩みや思いを聞いたり話したりしてみませんか。
(1)開催日(下記日曜日の午前10時~12時)
3月31日、6月23日、7月28日
(2)対象
目の不自由な方と家族の方々
(3)参加費
無料
(4)参加申込方法
参加申込方法については下記ホームページをご参照ください。
岡山県視覚障害を考える会ホームページ
http://okashikaku.web.fc2.com/
●行事のご案内(2件)
1.点字ブロックの日制定14周年記念啓発活動及び記念式典のご案内
「点字ブロック」が世界で初めて敷設された原尾島交差点に記念碑を建立し、また、敷設された日、3月18日が「点字ブロックの日」として日本記念日協会の認定を受けて14年が経過しました。
このことを記念して、今年は下記の二つの行事が計画されていますのでお知らせします。いずれの行事も参加費は無料です。それぞれの行事に参加を希望される方は、3月10日までに竹内さんまでお知らせください。多くのご参加をお待ちしています。
竹内さんの携帯 090-7130-7260
(1)点字ブロックエスコートウォークとティッシュ配り
原尾島の点字ブロックの記念碑からJR岡山駅までの区間を、視覚障害者(約10人)と市内の中高生(約30人)が一緒に点字ブロックの上を歩きます。
期日: 令和6年3月16日(土)
日程:
13:30 点字ブロック発祥の地の石碑周辺に集合(岡山市中区原尾島4丁目)
14:00 出発式
14:10 スタート
15:20 JR岡山駅西口2階連絡通路広場 到着
15:30 関係者の挨拶
15:50 点字ブロック歩行体験(学生の皆さんがアイマスクをし、白杖を持って点字ブロックの上を歩いてみる)
16:10 ティッシュ配り
17:00 終了、解散
(2)点字ブロックの日制定14周年記念式典
期日: 令和6年3月17日(日)
場所: 岡山国際交流センター2F 国際会議場(岡山市北区奉還町2丁目)
日程
12:30 受付開始
13:30 開会
「点字ブロックの歌」他 みなんキッズコーラス(岡山市立御南小学校)
主催者挨拶 ヒカリカナタ基金理事長 竹内昌彦
来賓挨拶
感謝状の贈呈
14:30 講演
演題 「触ることの面白さ~見える人・見えない人が共に楽しめる絵本の普及を目指して」
講師 NPO法人てんやく絵本ふれあい文庫代表 岩田美津子 氏
15:45 ヒカリカナタ基金活動報告
16:05 閉会挨拶
16:10 終了
講師紹介
岩田美津子氏はご自身が視覚障害者のため、わが子に絵本のよみきかせをしたいができないという状況から、試行錯誤を重ね「てんやく絵本」を生み出されました。そしてその後、同じような境遇の人たちにも「てんやく絵本」を届けたいと「てんやく絵本ふれあい文庫」を開設され、活動の輪を大きくしていかれました。岩田さんのてんやく絵本との出会い、そしてその後の活動について、岩田さんのバイタリティ あふれる生き方を大いに語っていただきます。
2. こまくさハイキングクラブ例会のご案内
(1)2月レギュラーコース例会
日にち:2月18日(日) 雨天中止
行先:広島県尾道市・千光寺公園(せんこうじこうえん)
歩行は、スニーカーでも可能ですが、コースのほとんどは、階段(石段)です。
申込締切:2月14日(水)
(2)3月ソフトコース例会
日にち:3月2日(土) 雨天中止
行先:倉敷市児島 風の道
廃線となった下津井電鉄の軌道跡地(旧児島駅~旧下津井(しもつい)駅を倉敷市が整備した歩行者・自転車専用道です。(今回は、旧児島駅~旧鷲羽山(わしゅうざん)駅付近)
申込締切:2月28日(水)
(3)3月レギュラーコース例会
日にち:3月17日(日) 雨天中止
行先:備前市伊部(いんべ) 龍王山(りゅうおうざん)
岡山県備前市にある、標高262mの山。
申込締切:3月13日(水)
(4)参加申込方法
参加申込方法については下記のホームページをご参照ください。
こまくさハイキングクラブ ホームページ
http://ww31.tiki.ne.jp/~suemi/
● 人気のある点字図書のご案内
全国の点字図書リクエストランキングの中から選んでご案内いたします。どうぞご利用ください。今月は15タイトルあります。現在全国でリクエストの多い図書のため予約になるかもしれませんが、お待ちくださいますようお願いいたします。また、同じタイトルの録音図書が貸出可能な場合も多いですので、録音図書がご希望の場合はその旨お知らせください。
分類のあとに該当するタイトルを並べています。それぞれのタイトルについては、書名、著者名、原本出版年、点字巻数、内容等の順に記載しています。
・社会
「80代で見つけた生きる幸せ:あちこちガタが来てるけど心は元気!」G3sewing著 2022年 2巻 84歳の父、80歳の母、50歳の三女が営む小さなソーイングチームが、試行錯誤しながら進んできた日々、老後を明るく生きるコツを綴る。
・医学
「固有名詞が出てこなくなったら認知症の始まりですか?:脳寿命を延ばす10の方法(かや書房ワイド新書)」和田秀樹著 2021年 2巻
・スポーツ、体育
「大相撲新世紀:2005-2011(PHP新書)」坪内祐三著 2012年 4巻 百年に一度というべき大相撲の大変革期に、いったい何が起こっているのか? 現代力士たちの奮闘を、愛情を込めて語る。
・日本語
「いまさら聞けない「ヨコ文字」事典(イースト新書Q)」造事務所編 2022年 3巻
・日本文学-小説、物語
「いとまの雪:新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯 上」伊集院静著 2020年 4巻 日本史上最も有名な復讐劇を独自の視点で描く。
「名探偵、初心者ですが:舞田ひとみの推理ノート」歌野晶午著 2021年 5巻 金貸しの女が刺殺体となって自宅の焼け跡から発見された。捜査が難航する中、所轄の刑事、舞田は、11歳の姪、ひとみの何気ない一言から事件の真相に気づく。
「バックストリート」逢坂剛著 2013年 10巻 美貌のバイラオーラが呼ぶ、ドイツ現代史の生ける亡霊。岡坂は、常軌を逸した不可解な企みの罠から彼女を救えるか。
「隠密夫婦:書き下ろし長編時代小説(小学館時代小説文庫 八丁堀強妻物語 3)」岡本さとる著 2023年 3巻
「明日をくれた君に、光のラブレターを(角川文庫)」小桜すず著 2022年 4巻 ある日、高校生の美月は図書室で「こころ」に挟まった自分宛てのラブレターを見つける。心当たりはゼロ。不審に思いながらも返事を本に挟むと…。
「この雨がやむまで、きみは優しい嘘をつく(スターツ出版文庫)」此見えこ著 2022年 3巻 ある雨の日、倉木はクラスメイトの美少女・春野に「あなたを買いたい」と告げられる。妹の手術代のため、強引な彼女の契約を受け入れることに-。
「闇夜に吠ゆ:鑑識課警察犬係(文春文庫)」大門剛明著 2023年 4巻
「藍色ちくちく:魔女の菱刺し工房」髙森美由紀著 2023年 4巻 「ひょうたん」など、青森県南に伝わる刺し子技法のひとつ「南部菱刺し」をテーマに描く、手芸×再生の4篇を収録。
「さくら」西加奈子著 2005年 5巻 飼い犬サクラと大学生の僕、父さん、母さん、妹のミキ。あるちっぽけな家族に起こったひとつの奇蹟が、ある美しいひとつの曲を、強く、やさしく立ち上げる。
「宙ごはん」町田そのこ著 2022年 6巻 育ての母と産みの母。ふたりの母親に育てられた宙は、産みの母親と暮らすことになるが…。ごはんを作って食べることを通して成長していく姿を描く。
・(児童向け)日本文学-小説、物語
「小説美少女戦士セーラームーン:青い鳥文庫版 3 聖なる戦い(講談社青い鳥文庫)」武内直子原作 池田美代子文 2019年 2巻 世界中で愛される少女マンガをノベライズ。完結編。
● 新刊図書のご案内
センターで新しく受け入れた図書をご案内します。どうぞご利用ください。今月は、デイジーが12タイトル、点字が2タイトルです。
ご希望の図書が貸出中の場合は予約となりますので、お待ちくださいますようお願いいたします。返却期限は、お手元に2週間以内です。延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。
メモリーに複数タイトルのデイジーや点字データを収録しての貸出も可能です(一部収録不可能な図書もあります)。その場合の返却期限は、お手元に1ヶ月以内です。
送料は、原則として往復とも無料です。新規にリクエストいただける数は、通常6タイトル以内で、メモリーでの貸出の場合は、メモリー1個に10タイトル以内です。準備・郵送期間を考慮して、お手元にご利用中のものがいくつかある状態で、新規にリクエストいただいても結構です。
ご利用いただける図書は、目録や新刊案内にあるものに限りません。書名がわからない場合でも、ご希望の著者や内容などからお探しします。当センターで所蔵していないものは、全国のネットワークを利用してお探しします。図書選びの参考になるような図書や雑誌もありますので、どうぞご利用ください。
なお、センター取り扱い雑誌(約80種類)の継続利用は、図書貸出とは別枠でご利用いただけます。
ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
◎録音図書
○一般向けの本
・商業(1タイトル)
書名 なんで、その価格で売れちゃうの?:行動経済学でわかる「値づけの科学」(PHP新書)
永井孝尚著
デイジー4時間32分
発行 PHP研究所 2018年
内容 値下げしたのに儲かり、値上げしたのに爆売れする-。そのカラクリを、行動経済学とマーケティング理論で解き明かした本。売上に悩む人に向け、値づけ戦略を9つのストーリーでわかりやすく解説する。
・日本文学-小説、物語(10タイトル)
書名 青天を衝け 1
大森美香作 豊田美加ノベライズ
デイジー10時間11分
発行 NHK出版 2021年
内容 富農の家に生まれた渋沢栄一は、頭の回転の早いやんちゃ坊主。父の背中に学び、商売のおもしろさに目覚めていくが、17歳の頃、人生を変える最初の事件が起こり…。同名のNHK大河ドラマの台本をもとに小説化。
書名 青天を衝け 2
大森美香作 豊田美加ノベライズ
デイジー10時間37分
発行 NHK出版 2021年
書名 青天を衝け 3
大森美香作 豊田美加ノベライズ
デイジー9時間38分
発行 NHK出版 2021年
書名 青天を衝け 4
大森美香作 豊田美加ノベライズ
デイジー9時間29分
発行 NHK出版 2021年
書名 四月になれば彼女は
川村元気著
デイジー7時間9分
発行 文芸春秋 2016年
内容 はじめて付き合った彼女から手紙が届いた。そのとき僕は結婚を決めていた。愛しているのかわからない人と。時を同じくして、婚約者、彼女の妹、職場の同僚の恋模様にも劇的な変化がおとずれ…。3月公開映画原作。
書名 十津川警部日本縦断長篇ベスト選集 36 寝台特急「あさかぜ1号」殺人事件-岡山-(TOKUMA NOVELS)
西村京太郎著
デイジー9時間19分
発行 徳間書店 2014年
内容 博多行き寝台特急「あさかぜ1号」の二人用個室で、資産家の男が毒殺された。同伴していた女性はなぜか岡山で下車していた。警視庁捜査一課の杉本は十津川達と捜査にあたるが…。
書名 八月の御所グラウンド
万城目学著
デイジー5時間19分
発行 文藝春秋 2023年
内容 大学生・朽木は、借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)で謎の草野球大会、たまひで杯に参加する羽目になり…。表題作など、人生の愛しくほろ苦い味わいを綴る全2篇を収録する。
書名 水戸黄門 1 葵獅子 上
村上元三著
デイジー10時間40分
発行 毎日新聞社 1990年
内容 父、頼房によって闇に葬られる運命であった千代松は、三木仁兵衛夫婦に救われ、その屋敷で成長する。やがて、気弱な兄にかわり水戸家の世嗣となった千代松は、将軍家光に拝謁し元服、徳川左衛門督光国と名乗った。
書名 水戸黄門 2 葵獅子 下
村上元三著
デイジー9時間54分
発行 毎日新聞社 1990年
書名 八つ墓村(角川文庫)
横溝正史著
デイジー14時間22分
発行 角川書店 1971年
内容 戦国の頃、欲に目が眩んだ村人達は、三千両を携えて落ちのびた八人の武者を惨殺。以来この村は八つ墓村と呼ばれ、怪異が相次いだ。その真相は?
・フランス文学(1タイトル)
書名 うけいれるには
クララ・デュポン=モノ著 松本百合子訳
デイジー6時間16分
発行 早川書房 2023年
内容 フランスの幸せな家庭に待望の第三子が生まれた。彼が重度の障がいを抱えていることがわかると、長女は弟の存在に徹底的に反抗する。だが、介護に疲れ果てた家族を救うために立ち上がったのは長女だった-。
◎点字図書
○一般向けの本
・倫理学、道徳(1タイトル)
書名 壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方
西沢泰生著
点字2巻
発行 アスコム 2012年
内容 イチローが嫌いな言葉とは? 絵の値段が高いと言われたピカソの一言とは? 矢沢永吉の人たらし術とは? 「一流」と呼ばれる人たちのすごい考え方を表わすエピソードを、クイズ形式で紹介する。
・社会(1タイトル)
書名 コロナ禍での視覚障害者
桜雲会編集
点字1巻
発行 桜雲会 2023年
内容 視覚に障害のある方で立場の違う3人の新型コロナウイルス感染症に関する体験談をまとめたもの。新たな感染症の備えとしても、困難から立ち上がり、何かを始めていこうというメッセージにもなっている。点字・墨字合本。
(センターだより2024年2月号 終わり)