視覚障害者センターだより 令和4年(2022年)10月(通巻385号)
視覚障害者センターだより ~ロバと五つのにんじん~
令和4年10月10日発行(通巻385号)
発行 岡山県視覚障害者センター
TEL 086-244-1121
FAX 086-244-1043
Eメール ossfc@nifty.com
皆さん下のセンターに関わる数字が何だか分かるでしょうか。
165 85
上の数字は、点字版センターだよりの読者数で、165は平成23年4月、85は令和4年9月の読者数です。この11年でほぼ半減しました。
この数字から色々なことが考えられるのではないでしょうか。
センター利用者数がかなり減ったのではと考える方もおられるでしょう。実際は少しずつではありますが増加傾向にあります。
このことは、重度の視覚障害者の中でも、点字の触読のできない方が増えているとしか考えられません。現在は、音声パソコンやスマホ、デイジー再生機などを利用すれば、必ずしも点字の触読ができなくても情報源が大きく減ることに繋がっていないと思われます。
触読が苦手・できない方で日常生活で困るのは、商品パッケージの点字表示、電化製品やJR駅の券売機、エレベーターの表示や公共施設の様々な点字などではないでしょうか。
点字表示が街中で増えているのですが、その存在を知らなければ有効になりません。大きな課題です。
点字の触読は、時間を費やした割に思ったほど読めない。コストパフォーマンスが低いことにありますが、残念ながら繰り返しの練習しかないのが現状です。
一人で練習しているとき、正しく読めたかどうかが分からないことがあると思います。フィードバックができればこの課題の解決に繋がります。
点字ディスプレイの使い方によってはこれが可能になります。
また、点字ディスプレイの点字は、紙の点字より大変触読しやすいと思います。
センターには体験可能のものがあります。体験してみませんか。
6月号から紙面のレイアウトを少し変更しています。お知らせの後に、締め切りや期日が近い行事の情報、定例会をまとめてお知らせします。
センターを会場に、情報入手手段の音声パソコン・iPhone等のサポートをしているグループが定例会を催しています。また、歩行訓練や情報機器の指導を希望者のご自宅で指導してくれる「みちしるべ」もあります。
センターは、皆さんが体験できるように、インターネットに繋がる音声パソコンやiPhone・iPadも用意していますのでぜひご利用ください。
コロナ対策として今まで同様以下が引き続き求められています。
○3密回避、手洗い、換気を徹底
○少しでも症状がある場合、発熱がなくとも、かかりつけ医等を受診し、通勤、通学、外出等を止めること
皆さまからの声の欄は随時募集しています。内容とその形式は問いませんが、ワープロやエディタのテキストデータ、あるいはメールが可能な方は、これらでいただければ大変助かります。皆さまからの原稿をお待ちしています。
今月の内容
・お知らせ(2件)
・エレベーターが新しくなりました。
・後期高齢者医療に関するお知らせ
・新型コロナワクチン4回目接種のお知らせ(オミクロン対応ワクチンに変更可能)
・締め切りや期日が迫っている行事
・センターを会場に行なわれている定例会
・声 赤いきつね続編
・点字に親しむ会のご案内
・盲導犬との歩行をお考えの方へ
・文芸作品コンクール作品募集について
・「サピエ図書館」で読書を楽しみましょう!
・岡山県視覚障害を考える会行事予定
・ろばの耳より情報
・人気のある点字図書のご案内
・新刊案内
をお伝えします。
お知らせ(2件)
1.10月・11月のカレンダー
利用者の皆さん向けのセンターで行われる行事をお知らせしています。申し込みが必要な行事があります。
休館日は毎週火曜日と10月10日(月)スポーツの日、11月3日(木)文化の日、23日(水)勤労感謝の日です。
開館時間は、午前9時から午後5時です。
図書整理日は、10月は27日(木)11月は24日(木)で終日留守番電話対応とさせていただきます。
なお、留守電にメッセージをお入れくださる場合は、ご用件と共に、お名前、ご連絡先をお入れくださいますようお願いいたします。
10月のカレンダー
9日(日)岡山県視覚障害を考える会、PCVOL
13日(木)視障協 青年部 ヨガ教室
16日(日)手技療法研究会
19日(水)視障協 女性部 「わらび餅」づくり体験
23日(日)OPK
29日(土)視障協 中国ブロック三療研修会
30日(日)視障協 中国ブロック三療研修会
11月のカレンダー
6日(日)手技療法研究会
10日(木)視障協 青年部 ヨガ教室
20日(日)PCVOL
27日(日)OPK、視障協 点字に親しむ会
2.白杖(直杖)を作っていただけます。
ゴルフクラブをリユースした白杖は、今も作っていただけます。
多くの方々にご利用いただいています。その特徴は、軽くて、大変丈夫なことです。
白杖の長さは希望の長さで作っていただけます。ただし最も長いものでも131センチメートルです。これ以下であればその長さは自由がききます。
先端のいしづき部分は、金属かゴムの選択が可能です。
上記の身長に合わせる杖をご希望の方はセンターまでお知らせください。杖の作成には約2週間お時間をいただきます。
杖は無料で作っていただけますが、センターまで受け取りに来てくださればと思います。来館が難しい方には郵送しますが、送料の実費が必要となります。
エレベーターが新しくなりました。
8月中旬から9月末日までエレベーターが使用できず、皆様にはご迷惑をおかけしました。10月1日から使用できるようになっています。
エレベーターの内外にボタンとその点字表示があります。
操作ボタンの場所は今までと同じですが、ボタンそのものに浮き出た文字や記号がつきました。また、点字表示の場所も変わりました。
外部には、各階とも扉に向かって右側に操作パネルが縦に直列に2つ設置されています。下のパネルは車椅子利用者用で、立位での操作はしにくいため、皆さんは上の方をご利用ください。
パネルには直径約40mmの操作ボタンが配置されています。このボタンは、触って分る上向き矢印や下向き矢印が浮き出しています。
1階操作部には、ボタンが一つあり、上向き矢印が浮き出ています。その左横には、点字で「上」と表示されています。パネルの下端には1階と表示しています。
2階操作部には、ボタンが縦に2こあり、上には上向き矢印と左横に点字で「上」が、下のには下向き矢印と左横に点字で「下」と表示されています。
パネルの下端には2階と表示しています。
3階操作部には、ボタンが一つ、そこには下向き矢印が浮き出ています。
左横に点字で「下」と表示しています。
パネルの下端には「3階」と表示されています。
エレベーターの内部は、前面に、扉に向って右側に3つのボタンが縦に並んでいます。それぞれのボタンには山陽数字で3・2・1が触って分るように浮き出ています。その左横に点字で3・2・1と表示されています。
3のボタンの上方約20センチメートルにボタンが1つあり、それには、受話器の形が縦に浮き出ています。左横には点字で「非常」と表示されています。このボタンを押すと事務室と会話ができます。
1の下約20センチメートルにボタンが2つ横に並んでいます。左が開けで<>記号、右が閉で><記号が浮き出ています。各ボタンの左には点字で「あけ」「とじ」と表示されています。
左右の側面には、車椅子利用者に便利なようにボタンが配置されています。
どちら側も手すりの少し上に、左から非常ボタン、少し間があって、開くボタン閉じるボタンがあります。このボタンの上方に点字で「あけ」「しめ」と表示されています。
さらに上約10数センチメートルのところに横に3つのボタンがあります。左から1・2・3で山陽数字が浮き出ています。各ボタンの上方に点字で1・2・3と表示されています。
後期高齢者医療に関するお知らせ
令和4年10月1日から、75歳以上の方等で一定以上の所得がある方は、医療費の窓口負担割合が2割になっています。変更対象となる方は、後期高齢者医療の被保険者全体のうち約20%の方です。
これは、後期高齢者の医療費のうち、窓口負担を除いて約4割は現役世代の負担となっており、今後も拡大していく見通しとなっている中、現役世代の負担を抑え、国民皆保険を未来に繋いでいくための見直しです。
窓口負担割合が2割となる対象は、世帯内の後期高齢者のうち、課税所得が最大の方の課税所得が28万円以上で、かつ、年金収入およびその他の合計所得金額が、世帯内に後期高齢者がおひとりの場合は200万円以上、お二人以上の場合は合計320万円以上の方です。
ご自身の窓口負担割合が2割となるかについては、令和4年9月ごろに後期高齢者医療広域連合または市区町村から、10月1日以降の負担割合が記載された被保険者証を交付しますので、そちらをご確認ください。医療機関や薬局などで被保険者証を提示するときは有効期限を必ず確認しましょう。
また、2割負担となる方については、令和7年9月30日までの間、窓口負担割合の引き上げに伴う外来医療の自己負担増加額をひと月当たり3,000円までに抑える配慮措置を講じます。配慮措置の適用で払い戻しとなる方は、高額医療費として、事前に登録されている高額医療費の口座へ後日自動的に払い戻します。
医療費窓口負担の見直しに関するお問い合わせは、岡山県後期高齢者医療広域連合(086-245-0090)または市区町村の後期高齢者担当窓口までお問い合わせください。
新型コロナワクチン4回目接種のお知らせ(オミクロン対応ワクチンに変更可能)
4回目のワクチン接種が始まっています。4回目接種により、高い重症化予防効果が得られます。6月20日時点での4回目の接種対象は、3回目接種後5か月が経過した60歳以上の方と、18歳以上60歳未満で基礎疾患を有する方その他重症化リスクが高いと医師が認める方です。
岡山県では、原則として3回目接種後5か月を経過する18歳以上の方全員に、4回目接種用の接種券を発送しますので、ご自身が対象に当たるかどうかを必ず確認してください。対象に当たらない方は4回目接種ができませんのでご注意ください。なお、現時点では対象でない方も、対象の範囲が拡大した場合などに必要となることがありますので、接種券は大切に保管していただきますようお願いいたします。
接種対象その他のご不明な点は、各市町村の相談窓口にお問い合わせください。
現在コロナウイルスは第7世代になり、すべてがオミクロン株に置き換わっています。このオミクロン株に対応したワクチンが始まっています。今後のワクチンはすべてオミクロン対応のものが原則になるようです。
体験談として、3回接種した近くの診療所に4回目の接種券が届き電話予約しました。オミクロン対応のワクチンに関しニュース等でよく取り上げられているが、こちらの方は可能であるか確認したところ、まだ行政から何の指示もきていないので分からないと返答があり、今までのワクチン接種の予約をしました。その後定期通院時(9月20日)に、オミクロン対応ワクチンに変更したいのだがと伝えたところ、スムーズに変更ができました。4回目を予約した時間に接種することになりました。
締め切りや期日が迫っている行事
①第27回 タンデムサイクリング大会のご案内(有料行事)
新型コロナウイルスの影響でお休みをしておりました標記大会の開催が決まりました。
タンデム自転車は、複数のサドルとペダルを装備し、複数人が前後に並んで乗り同時に駆動することができる自転車です。
当日は2人乗りの自転車が数台用意され、サイクリング協会の役員さんが前に、視覚に障害のある方が後ろに乗車します。
こぐ力が倍になり、爽快なスピード感を楽しめます。
澄んだ秋空の下、風を切って爽快なひと時をお楽しみください。
主催 岡山県タンデムサイクリング実行委員会ほか
日時 令和4年11月6日(日) 9時30分から受付、10時開会(少雨決行)、12時終了
場所 岡山市中区古京町河川敷(県庁横 相生橋東側下/車輛入り口は旧三光荘前)
参加費 1,000円(昼食代、保険代含む、付添同額)
申し込み締め切り 10月21日(金)までに岡山県視覚障害者協会事務局
(TEL 086-271-0933)へ
※参加費は当日、受付でお支払いください。
②点字ブロックの社会実験
以前から「岡山市の表町にある商店街(アーケード街)の路上にはいろいろな看板やベンチなどがあって歩きにくい」という声が視覚障害者からあり、岡山市視覚障害者協会から「道路の中央に点字ブロックを敷設してください」という要望書を提出しました。そして岡山市と表町商店街との話し合いを重ねてきましたが、このほど点字ブロックに見立てた黄色いテープを路面に張り付けて、関係者のイメージづくりと合わせて、商店に荷物を搬入する車と点字ブロックの位置関係などを確かめる社会実験を行うことになりました。
以下は社会実験を知らせるパンフレットの概略です。
表町商店街(中之町~下之町)点字ブロック社会実験
令和4年10月17日(月)~11月13日(日)まで
ワゴンによる誓文払いは11月3日(木・祝日)~11月5日(土)
視覚障害者の移動の利便性・安全性向上のため、社会実験を実施します。
社会実験の目的と内容
目的
表町商店街は自動車の通行がなく、歩行者が安心して歩ける空間にもかかわらず、現状は看板などが置いてあり、イベント時には道路上に多くのワゴンなどが並ぶなど、視覚障害者にとって安全・安心な歩行空間とはなっていません。商店街の賑わいを損なうことなく視覚障害者を含め多くの方に安全安心に歩いていただける空間を確
保するために、点字ブロックの設置に向けた社会実験を行います。
内容
社会実験では主に次のことについて検証します。
・道路の中央に視覚障害者が安心して通行できる空間を確保したうえで、荷捌き車両などがその空間を脅かすことなく通行可能か。
・イベント時に点字ブロック上にワゴンなどを設置した状態でも、誘導員を配置することで視覚障害者を安全に誘導できるか。
実験期間中は点字ブロックを示す黄色い線と、視覚障害者が通行するために必要な幅を示す緑色の線を明示しています。一般の通行の方も点字ブロックがあると思って、自転車や荷物を置かないようにしてください。
問合せ
岡山市都市整備局道路部 道路計画課
電話086-803-1695
表町商店街連盟(中之町商店会、下之町商店会)
電話086-224-0995(中之町事務局)
社会実験に対するご意見・ご感想は、公表させていただくことがありますので、あらかじめご了承ください。
センターを会場に行なわれている定例会
①川柳と短歌教室の開催日 偶数月の第1水曜日。視覚障害のために点字も普通文字も自由に使えない人も自由に参加できる教室です。
12月以後の開催予定日
12月7日、令和5年2月1日
以下の要領で行います。関心のある方は竹内さんまでご連絡ください。
日程 10時~12時 川柳教室
12時~13時 休憩・昼食
13時~15時 短歌教室
場所 岡山県視覚障害者センター3階 第3会議室
年会費 川柳と短歌それぞれ3,000円
②令和4年度 ヨガ教室
開催日時(毎月第2木曜日13時30分~14時30分)
開催予定日 10月13日、11月10日、12月8日、令和5年 1月12日、2月9日、3月9日
会場 岡山県視覚障害者センター3階会議室
参加費 岡山県視覚障害者協会会員 1回500円
非会員 1回1,000円
ヘルパーさんが参加される場合も同額(会員の付き添いのヘルパーさんは500円、非会員の付き添いのヘルパーさんは1,000円)となります。
参加お申込 前の週の金曜日までに岡山県視覚障害者協会事務局へお申し込みください。
講師の先生に直接お申し込み頂いても結構ですが、事務局にも必ずご連絡願います。
お問い合わせ・お申込先 岡山県視覚障害者協会事務局
TEL 086-271-0933
E-mail:ossk-33@po1.oninet.ne.jp
その他 運動しやすい服装で、飲み物をご持参のうえご参加ください。
③PCVOL・OPKの例会日のお知らせ
音声パソコンをはじめ、iPhone、iPad、プレクストークリンクポケット・PTR3はセンターで用意しています。体験が可能です。PCVOL・OPKの例会に参加され、体験してみませんか。
PCVOLの例会は原則第2日曜日の10時~16時です。OPKの例会は原則第4日曜日の13時~16時です。会議室は当日ご確認ください。
以下PCVOLとOPKの例会日です。
PCVOLの例会日
10月9日、11月20日(第3日曜)、12月11日、令和5年1月8日、2月12日、3月12日
OPKの例会日
10月23日、11月27日、12月25日、令和5年1月22日、2月26日、3月26日
声 赤いきつね続編 K M
新型コロナ感染症の体験記は1回で終わりにするつもりだったが、センターだよりを編集する過程でエラーが発生したらしく、冒頭の文章がカットされたり、緑のきつねが緑のたぬきに化けていたりで、愉快な体験記の肝心な部分に混乱が起きていた。
間違いを修正した記事を再度掲載していただくことも考えたが、同じ記事に修正を加えただけでは鮮度が落ちてしまうと思い直し、8月号に書けなかった事柄や後日談などを続編として発表することにした。
なお、8月号で編集エラーが起きた部分も間違ったままではいけないので正確に書き直して後半に引用させていただく。
退院の日の医師の言葉によると、ウイルスはまだいなくなったわけではなく、PCR検査をすれば陽性になるかもしれないがそれは擬陽性であってウイルスそのものは感染力を失っているとのことだった。
退院から10日後(発症から4週間後)、以前から服用している薬をもらうためにかかりつけのクリニックへ行った時のことである。そこは最初にPCR検査を受けたクリニックなのだが、受付をすませて待合室のイスに座ると看護師が目ざとく見つけて私の腕を軽くつかみ立つように促した。予約していたので診察室へ案内してくれるのかと思ったのだが、そうではなくて、連れて行かれたのは誰もいない、何のための部屋かわからない、がらんとした部屋だった。「ここで待っていてください」と言い残して看護師は出て行った。その時になって私は一般の待合室で待つことを許されなかったのだと気づいた。発症から4週間が過ぎていてもこのような差別的な扱いをされなければいけないのかと衝撃を受けたものだ。
クリニックでさえこの有様である、世間一般の差別や偏見が根深いのは人間の心理としてやむをえないのかもしれない、とも思った。そのころの岡山県の感染者数は累計で二千人ほどだから1日の感染者数も十数人から数十人と少なく、年齢区分だけでなく性別までネットで公表されていたが、身元を突き止められることを恐れたのだろうか、年齢も性別も非公表を希望する人が少なくなかった。
まだ岩手県に感染者が一人もいなかったころ、ある父親が東京にいる息子に送ったメールが話題になった。
「帰ってくるな、岩手1号はニュースではすまない、絶対に帰ってくるな。」
お前が岩手に帰ってきて、もしウイルスに感染していたら家族は隣近所に顔向けができなくなるという意味だろう。父親はそれほどに世間の目を恐れていたのだ。46の都道府県すべてに感染が拡がり、岩手県だけが0の記録を更新していたころだから、なおさらただのニュースではすまないと思ったのだろう。
その後、感染の波が繰り返され、第7波では爆発的に感染が拡がり、さすがに差別や偏見は影を潜めた。私は早々に感染して、とんだ貧乏くじを引いたと思ったものだが、今になってみればむしろ幸運だったのかもしれない。ステロイドの服用であっさり治ってしまい、ずいぶんと気が楽になった。ワクチンも4回摂取してハイブリッド抗体と呼ばれる強力な抗体を獲得することができた。「禍福は、あざなえる縄のごとし」である。
実は感染から4ヵ月後、私は2度目の発熱を経験した。PCR検査は陰性だったが4ヶ月前と同じ異変が起きた。わずか数秒間ではあるが、平衡感覚がなくなって、無重力の空間に投げ出されたように上も下もわからなくなる、そんな異変だった。
ちょうど階段を降りていた時だったので、あわてて手すりにしがみついて事なきを得た。PCR検査は陰性であってもウイルスに感染していないとは言い切れない。
ただ、2度目の発熱は1日だけで、翌日は軽い倦怠感を残すのみとなり、翌々日にはすっかり治っていた。1回目のワクチンを受ける前だったが、すでに十分な抗体が造られていてウイルスを抑え込んだ可能性が高いと私は考えている。
平衡感覚の異常は新型コロナウイルス感染症の症状として認知されていないが、それは数秒間で治まってしまうため報告例がないだけかもしれない。
ここからは8月号の「赤いきつね」の間違いを訂正しておきたい。間違いはコンピューターでは起こりえないエラーによるものと思われる。赤いきつねの次に「緑の」と言えば「たぬき」に決まっているだろうという先入観にとらわれて「きつね」を「たぬき」に書き換えてしまったのだろう。私が緑のきつねに化かされたように、センターのスタッフもややこしい話に頭が混乱して(先入観も手伝って)エラーをしてしまったのかもしれない。あるいは私がそうであったように緑のきつねの存在をご存知なかったのかもしれない。
退院した日に私は緑のきつねを赤いきつねと信じて食べ、ほとんど味がないことに衝撃を受けた。階段があると信じて足を上げたら階段がなかった時のような衝撃、とでも言えばいいのだろうか、あまりのことに、てっきり味覚を失ったと思い込んでしまった。
それから三日後にスーパーで赤いきつねと、ヘルパーさんに教えてもらった緑のきつねを買い、おそるおそる赤いきつねを食べて本来の赤いきつねの味がすることにまたまた驚いた。そして次の日に緑のきつねを食べてほとんど味がないことに仰天し、退院の日に食べた赤いきつねは緑のきつねだったことに気づいたというしだい。
8月号のセンターだよりでは「次の日に食べた緑のたぬきは、ほとんど塩気がなく、あの退院の日に食べた赤いきつねとまったく同じ間抜けな味だった」となっていたが、コマーシャルでおなじみの緑のたぬきは極端な薄味でも間抜けな味でもない。読者の中には首をかしげた方もおられるのではないだろうか。しかし、私自身が緑のきつねの存在を知らずにまんまと化かされたのだから、これ以上センターの方々を責めることはできない。私もセンターのスタッフもきつねにたぶらかされたのだ、何もかもきつねの仕業だったのだ、わっはっはと笑い飛ばしてこの一件を終わりにしたいと思う。
緑のきつねは店頭から姿を消したが、またいつか、ひょっこり現れないとも限らない。読者の方々、くれぐれもご用心、ご用心。
点字に親しむ会のご案内
2022年度の「点字に親しむ会」を次のように開催いたします。例年通り点字に関するゲーム・クイズ・読みの問題等で2時間余りを楽しみたいと思います。点字のルールに自信のない方も、お気軽にご参加ください。
なお、参加された方にはささやかですが昼食を差し上げます。
日時 11月27日(日)午前10時~12時
場所 岡山県視覚障害者センター
参加申し込み 11月21日(月)までに、電話で視覚障害者センターへお申し込みください。
電話 086-244-1121
盲導犬との歩行をお考えの方へ
盲導犬情報セミナー
オンラインによる盲導犬情報セミナーを開催します。
盲導犬との歩行や生活から取得までの流れなど、実際に盲導犬と暮らしているユーザーの体験談も交えながらの1時間半のセミナー。質疑応答の時間もあります。
盲導犬との暮らしにとても興味のある方から、少しだけ…という方まで、医療・福祉・教育関係に携わる方もぜひお気軽にご参加ください。
2022年度開催日
10月15日(土)
2023年
1月21日(土)
3月25日(土)
※セミナー時間 午後2時~3時半
ツール Zoom※PC、スマホ、ガラケー、固定電話からも参加できます。
対象 目の見えない見えにくい人及びそのご家族(当事者)、医療・福祉・教育等関係者(支援者)
参加費 無料(ただし通信費用は各自負担)
申し込み 以下の項目をinfo@moudouken.net宛に送ってください。
各回とも、開催日の2週間前が締め切りです。
後日、当日の参加手順に関する詳しい案内メールをお送りいたします。
申込み項目
件名に「盲導犬情報セミナー参加希望」と記載したうえ、参加希望日、お名前(ふりがな)、居住地(都道府県)、年齢(年代)、メールアドレス、Zoom使用経験の有無、Zoomサポート希望の有無
※Zoomサポート希望の方は以下の項目もお知らせ下さい。
使用する機器種類、携帯電話もしくは電話番号
別途、アンケートにもご協力お願いします
お問い合わせ
公益財団法人日本盲導犬協会 視覚障害サポート部
住所:横浜市港北区新吉田町6001-9
電話:045-590-1595
Mail: info@moudouken.net
文芸作品コンクール作品募集について
岡山県視覚障害者協会では恒例の文芸作品コンクールを今年度も実施します。内容は短歌、俳句、川柳の3部門で、応募は各部門とも一人3首または3句以内で未発表のものといたします。
なお、川柳の場合は3句の内、1句以上は「杖(つえ)」という言葉に関連したものにしてください。残りの句は自由とします。
また、普通文字で応募される場合は、短歌・俳句・川柳とも作品に必ず振りがなを付けてくださるようお願いいたします。
優秀作品は、11月20日(日)に行われる岡山県視覚障害者福祉大会で表彰させていただき、僅かですが記念品をお送りします。
選者は、短歌と俳句が土師 康生(はじ やすお)先生(岡山市民文芸短歌の部審査員)、川柳が従野 健一(よりの けんいち)先生(元岡山市民文芸川柳の部審査員)です。
応募要領
応募資格:岡山県視覚障害者協会会員
応募締め切り:10月20日
応募方法:郵便・FAX・メールのいずれかで、岡山県視覚障害者協会 事務局
〒703-8235 岡山市中区原尾島4-17-37
FAX番号 086-250-9913
メールアドレス ossk-33@po1.oninet.ne.jpまでお願いします。
問い合わせ:竹内 昌彦(たけうち まさひこ)さんまで
「サピエ図書館」で読書を楽しみましょう!
サピエ図書館は、読書が困難な方のための国内最大級のインターネット図書館です。
センターに利用登録されている方ならどなたでもサピエ会員になれますが、ネット図書館なので、その利用にはインターネットの環境が必要となります。
利用登録は皆さんに代って、センターでも行なえますので、ご相談ください。
文章の理解が苦手な方
目が見えない方、見えにくい方
本を持つことの出来ない方
本や雑誌が音声で聴ける
見やすい画面と音声で読める
点字で読める
~紹介動画をインターネットで公開中~
「サピエ図書館で読書の喜びを!」
https://www.naiiv.net/
【Q&A】
Q. どのような方法で本が読めるのですか?
A. サピエ図書館には、録音図書、目と耳で読める電子書籍、点字図書の3種類があり、お近くの公共図書館や学校図書館、点字図書館から借りて読んだり、インターネットで直接探して、読んだり出来ます。読むための機器としては、スマートフォンやパソコン、再生専用機、点字ディスプレイなどがあります。
Q. どんな本がありますか?
A. 小説や文芸書、実用書、医学や語学、自然科学や社会科学、専門書、週刊誌や月刊誌など、ありとあらゆる種類の本が数十万冊あります。
Q. 利用するにはどんな手続きが必要ですか?
A. サピエに加盟しているお近くの図書館にお申し込みください。申込先が分からないときは、下記のサピエ事務局にお問合せ下さい。利用は無料です。
Q. 誰でも利用できますか?
A. 目の見えない方や見えにくい方、文字や文章の認識が困難な方、身体障害などで本を持ったり、めくったり、目で文字を追うことが困難な方などが対象です。このことは、著作権法第37条3項と、「読書バリアフリー法(視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律)」(2019年6月施行)に明記されています。
【お問合せ】
特定非営利活動法人 全国視覚障害者情報提供施設協会(全視情協)サピエ事務局
電話 06-6441-1078(祝日を除く火~土曜日の9:30~16:30)
Eメール sapie-jimu@naiiv.net
全視情協は全国100余りの点字図書館やボランティア団体等で組織し、視覚障害者をはじめ、すべての人が等しく情報を共有できる社会の実現を目指しています。
岡山県視覚障害を考える会行事予定
◇研修会1
2023年2月5日(日)午後 岡山県立岡山盲学校
講師:古橋 友則 氏(日本歩行訓練士会 会長)
テーマ:視覚障害者の安全な移動のために 歩行訓練士の視点で(仮)
◇講習会 ※JRPS岡山と共催、(公社)日本眼科医会とも共催の予定
2023年4月23日(日)午後 岡山国際交流センター 地下1階レセプションホール
講師:1)原田 敦史 氏(堺市立健康福祉プラザ視覚・聴覚障害者センター)
2)坂口 紀子 氏(岡山市立市民病院 眼科医師・岡山県眼科医会 副会長)
3)未定(岡山県障害福祉課)
テーマ:1)災害時における視覚障害者への支援について(仮)
2)平成30年度西日本豪雨の被災者に対する眼科医療支援の報告(仮)
3)障害のある人の避難プラン(災害時サポートブック)について
◇研修会2 ※(公社)日本眼科医会と共催予定
2023年6月18日(日)午後 岡山県立岡山盲学校
講師:1)川田 忠茂 氏(岡山県視覚障害者センター 所長)
2)鈴木 鈴子 氏(岡山県盲導犬友の会 会長)
3)片野田 勝義 氏(岡山県立岡山盲学校 教諭、特別支援教育コーディネーター)
テーマ:視覚障害者の日常生活の工夫について 当事者の視点から サピエ、盲導犬、ICT活用
◇2023年度 特別講演会 ※(公社)日本眼科医会と共催の予定
2023年10月22日(日)10:00~12:00
開催方法:Zoomによるオンライン開催
講師:仲泊 聡 氏(理化学研究所)
テーマ:遠隔支援とロービジョンケア(仮)
※内容や開催形式が変更になる場合があります。事前に岡山県視覚障害を考える会ホームページでの確認または事務局へお問合せください。
岡山県視覚障害を考える会 事務局
e-mail:okashikaku@yahoo.co.jp
電話:090-4100-8017(平日9時~17時)
HP:http://okashikaku.web.fc2.com/
ろばの耳より情報
A 五感で楽しむ日本で一番遠い島、ぐるり母島のご案内
旅行期間:2022年12月9日(金)から12月14日(水)までの6日間
2名様1室利用の1名様料金:概算旅行代金:187,000円
旅行手配締切日:2022年11月18日(金)
手配可能定員:15名(手配可能定員になり次第、締め切ります)
五感で楽しむ旅、第186弾は長い船旅(東京から26時間、1050km)の先にある青い海と深い森に包まれた日本で一番遠い島、世界自然遺産小笠原諸島の母島です。
母島だからこそ出会える大自然を、見て触れて、味わって、そして何もない贅沢も味わい、島の記憶を五感に刻む旅行です!おがさわら丸も三代目となり快適な船旅も楽しみです。
母島では、集落や集落跡の散策、カカオや島レモン、ミニトマト農園の見学や島レモンジャム作り体験、脇浜でのアウトリガーカヌー体験(この時期の気温は23度)などを楽しみます。
また、亜熱帯特有の植物・タコノキやビロウなどの林の散策や小富士に登る「南崎&小富士ハイキング」も満喫!(12月はハイキングのベストシーズン)
鮫ケ崎展望台ではザトウクジラの観察や太平洋に沈む夕日も体感。
満天の空に輝く星空も母島ならではの思い出となるでしょう。
母島最終日は、島内一周(母島の北端、北港や北村小学校跡、ビックベイなど)を行い母島での旅行を締め括ります。島寿司などの郷土料理に舌鼓を打ち母島でしか手に入らぬお土産探しなども楽しみです。
一日毎のスケジュール
1日目 12月9日(金)
10時00分:竹芝桟橋・竹芝客船ターミナル集合
乗船前にお弁当など本日の昼食分を持ち込むのがよろしいかと思います。
11時00分:3代目おがさわら丸にて父島へ(所要24時間)
船の紹介、過ごし方
船は7層(2階から8階)になっています
3階:ミニサロン南島(自動販売機コーナー)
4階:エントランス/船内案内所/レストラン父島/談話室/貴重品ロッカーなど
レストランのオープン時間(昼食は11時15分から、夕食は17時30から)
6階:売店(ショップドォルフィン)*小笠原のお土産+コンビニ的お店です。
7階:展望ラウンジ母島(軽い食事をとる事が可能で持込みもOK)
グレードに合わせて2~7階まで船室と給湯室、トイレ/24時間利用可能なシャワー室(アメニティ有り)
おがさわら丸の航路
竹芝桟橋を出港し
①東京湾エリア(羽田空港/東京湾アクアライン/第1、第2海堡(かいほう)久里浜港/館山市)
②伊豆諸島エリア(伊豆大島/三宅島/八丈島)
③小笠原諸島エリア(聟島(むこじま)/父島)を航海、父島まで東京から約998km
8階オープンデッキや展望ラウンジに上がって出港風景や船尾に流れていく様々な風景日の入や日の出など父島まで24時間の船旅を楽しんでください!
2日目 12月10日(土) [母島泊]
11時00分:世界自然遺産 小笠原列島、父島に到着下船をして、母島船客待合所へ移動
12時00分:三代目ははじま丸にて父島を出港し、母島へ(所要2時間)
14時00分母島に到着
14時30分:ペンション ラ・メーフにチェックイン
15時00分:専属ガイドと軽い島内観光へ
集落(静沢地区/元地地区)の散策
小剣先山(しょうけんさきやま)集落が箱庭のように見渡せる山
鮫ケ崎展望台(夕日とザトウクジラの観察)
17時30分:ペンションに到着
3日目 12月11日(日)
09時00分:ホテルを出発し専属ガイドと島内観光へ
農園見学:藤谷農園(ミニトマト)折田農園(カカオ&島レモン)
島レモンジャムorカカオニブ作り体験
前浜または、脇浜にて母島弁当の昼食
午後:脇浜にてアウトリガーカヌー体験。 体験後、一度ペンションに戻り、着替えなど
夕刻:「お食事処めぐろ」にて郷土料理の夕食
4日目 12月12日(月) [母島泊]
09時00分:ホテルを出発し、専属ガイドと島内観光へ
南崎&小富士ハイキング
タコノキやビロウなど亜熱帯特有の林を2キロほど歩くとサンゴのきれいな南崎へ。
南崎の分岐から20分ほど登ると小富士頂上 (標高86m)に到着
頂上までは上りが続ききつく感じるが、頂上からの景色は抜群です。
参加者には小富士登頂記念証も発行します。
12時00分:南崎休憩所にて前田さんちの日替わり弁当の昼食
両ハイキング合わせて往復6キロを歩きます。
17時30分:ペンションに到着
5日目 12月13日(火) 船中泊
09時00分:ホテルを出発し、専属ガイドと島内一周観光へ
最北端の北港、北村小学校跡/ビックベイ、静沢の森遊歩道(戦跡)など
12時00分:母島を出港し、父島へ(所要2時間)
船内にてブーターズ弁当の昼食
14時00分:父島に到着、下船して、おがさわら船客待合所へ移動
15時00分:父島を出港し東京(竹芝桟橋)へ
出港の風景は、島の人々が船で並走し感動的
6日目 12月14日(水)
15時00分:おがさわら丸、竹芝桟橋・竹芝客船ターミナルに到着
流れ解散
おがさわら丸の概要:現在のおがさわら丸は3代目(就航2016年)
総トン数(11,035トン)/全長(150m)/最大幅(20.4m)/ 乗客定員(894名)/巡行速度(23.8ノット=44キロ)/19,800馬力
ははじま丸の概要:現在のははじま丸は、こちらも3代目(就航2016年)
総トン数(499トン)/全長(65.2m)/最大幅(12m)/乗客定員(200名)/ 巡行速度(16.5ノット=30キロ)/4,400馬力
母島の概要
父島から南へ約50km、周囲約58km、南北に長いタツノオトシゴのような形。
人口約450人で周囲の姉島、妹島などとともに母島列島を形成。
携帯電話は集落周辺以外はほぼ圏外。亜熱帯に属する小笠原は年間を通して暖かく夏と冬の気温差が少く、亜熱帯樹林が茂る山には、世界中で母島でしか見ることが出来ない特別天然記念物「ハハジマメグロ」が生息。
詳しい、旅行条件等につきましては、下記へお問い合わせください。
メールアドレス <abe@teamcom.co.jp>
〒270-2212 千葉県松戸市五香南2-5-2-512
電話:047-710-9818
コムツアー 阿部
B 岡山市令和4年度 障害者のしおり(点字版125ページ・デイジー版1時間59分)を提供しています。
このしおりは、岡山市の障害者のしおり令和4年度版から視覚障害に関係のある内容を抜粋したものです。
目次に
1.相談窓口
2.障害者手帳
3.年金・手当など
4.医療
5.障害福祉サービスなど
6.日常生活の援助
7.交通・移動の援護
8.住宅
9.公共料金などの減免
10.税の控除
11.就労職場定着などを支援する機関・事業
12.各種の施設
13.障害者団体
14.障害者週間
があります。これを入手されたい方は、住居地の福祉事務所にお尋ねください。
点字版はすべての福祉事務所に用意しているとのことですが、音声デイジー版は障害福祉課のみとのことです。
各連絡先は
岡山市障害福祉課 (086)803-1235
北区中央福祉事務所 (086)803-1209
北区北福祉事務所 (086)251-6530
中区福祉事務所 (086)901-1231
南区南福祉事務所 (086)230-0321
南区西福祉事務所 (086)281-9620
東区福祉事務所 (086)944-1822
です。
人気のある点字図書のご案内
全国の点字図書リクエストランキングの中から選んでご案内いたします。どうぞご利用ください。今月は13タイトルあります。
現在全国でリクエストの多い図書のため予約になるかもしれませんが、お待ちくださいますようお願いいたします。
また、同じタイトルの録音図書が貸出可能な場合も多いですので、録音図書がご希望の場合はその旨お知らせください。
分類のあとに該当するタイトルを並べています。それぞれのタイトルについては、書名、著者名、原本出版年、点字巻数、内容等の順に記載しています。
・哲学各論
「子供の哲学:産まれるものとしての身体(講談社選書メチエ)」桧垣立哉著 2012年 4巻
・医学
「すばらしい人体:あなたの体をめぐる知的冒険」山本健人著 2021年 4巻
「コロナワクチンが危険な理由:免疫学者の警告」荒川央著 2022年 4巻
・運輸、交通
「関東の私鉄格差:東武・西武・京成 京王・小田急・東急 京急・相鉄(KAWADE夢文庫)」小佐野カゲトシ著 2019年 4巻
・スポーツ、体育
「いちばんやさしいレクリエーションゲーム全集」東正樹著 2006年 2巻
・日本語
「日本語とにらめっこ:見えないぼくの学習奮闘記」モハメド・オマル・アブディン著 河路由佳聞き手・構成 2021年 3巻
・日本文学-小説、物語
「貝に続く場所にて」石沢麻依著 2021年 3巻 ドイツの学術都市に暮らす私の元に、震災で行方不明になったはずの友人が現れる。
「往生しなはれ:書き下ろし長編時代小説(二見時代小説文庫 陰聞き屋十兵衛 3)」沖田正午著 2013年 4巻
「夜に星を放つ」窪美澄著 2022年 4巻 心の揺らぎが輝きを放つ全5編を収録した短編集。第167回直木賞。
「エチュード」今野敏著 2010年 5巻 通り魔連続殺人犯が仕掛けた「犯人すり替え」の心理戦。警視庁捜査一課・碓氷弘一と心理調査官・藤森紗英が事件の真相に迫る。
「明るい夜に出かけて」佐藤多佳子著 2016年 4巻 唯一のアイデンティティは深夜ラジオ、一年限定のエセ逃避生活。青春小説。
「図書室のはこぶね」名取佐和子著 2022年 4巻 10年前に貸し出されたままだったケストナーの「飛ぶ教室」が、野亜高図書室に戻ってきた。体育祭を控え校内が沸き立つなか、1冊の本に秘められたドラマが動き出す。
・(児童)日本文学-小説、物語
「バスが来ましたよ」由美村嬉々文 2022年 1巻 目の病気から全盲になった男性が、地元小学生に助けられながら続けた、バス通勤。「バスが来ましたよ」 その声はやがて、次々と受け継がれ…。
新刊案内
センターで新しく受け入れた図書をご案内します。どうぞご利用ください。今月は、デイジーが10タイトル、点字が1タイトルです。
貸出中の場合は予約となりますので、お待ちくださいますようお願いいたします。返却期限は、お手元に2週間以内です。延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。
また、ご利用いただける図書は、目録や新刊案内にあるものに限りません。書名がわからない場合でも、ご希望の著者や内容などからお探しします。当センターで所蔵していないものは、全国のネットワークを利用してお探しします。
ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
■録音図書
○一般向けの本
・哲学(1タイトル)
書名 不安定な世の中を生きる7つのヒント:心を強くする小さな習慣
高畑好秀著
デイジー3時間37分
発行 ザメディアジョン 2021年
内容 日常生活におけるさまざまな場面での習慣を変えて、心の安定力を身につけよう。「一日一言日記をつける」「積極的に年下に意見を求める」など、不安定な世の中を生きていくためのヒントを紹介する。
・歴史(2タイトル)
書名 おしゃべりな体重計
佐藤千賀子作
デイジー40分
発行 佐藤千賀子 2007年
書名 エリザベス女王:史上最長・最強のイギリス君主(中公新書)
君塚直隆著
デイジー11時間15分
発行 中央公論新社 2020年
内容 1952年に25歳で英国の王位に即いたエリザベス女王。カナダ、オーストラリアなど16カ国の元首でもある彼女は、数多くの事件に遭遇し、政治にも関与してきた。イギリス現代史をたどりながら、女王の人生を描く。
・産業(1タイトル)
書名 激安食品が30年後の日本を滅ぼす!
河岸宏和著
デイジー5時間10分
発行 辰巳出版 2015年
内容 ほとんどの惣菜を業者から仕入れる激安スーパー。タイなどから輸入した出来合いを使う焼き鳥屋…。激安の裏側には、やっぱり“ワケ”がある! 食品のプロが激安食品の真相を明かし、なぜ激安業界が日本を滅ぼすのかを伝える。
・芸術・美術(1タイトル)
書名 流されて円楽に流れつくか円生に
六代目三遊亭円楽著
デイジー7時間10分
発行 竹書房 2019年
内容 歌丸師の没後、落語界全体を牽引する役割であることを自覚した六代目三遊亭円楽が、これからの落語界のあるべき姿と、己との関わりを綴った自伝。脳腫瘍手術と最大の理解者・母親の逝去後の心境も初告白。
・スポーツ・体育(2タイトル)
書名 嫌われた監督:落合博満は中日をどう変えたのか
鈴木忠平著
デイジー13時間29分
発行 文藝春秋 2021年
内容 中日監督時代の8年間、落合博満は勝ち続けながらもなぜ嫌われたのか。異端の将の影響で人生を激変させた12人の男たちの目を通して綴られる、落合博満の実像と中日ドラゴンズ変貌の記録。
書名 アントニオ猪木:闘魂60余年の軌跡(新潮新書)
瑞佐富郎著
デイジー6時間17分
発行 新潮社 2022年
内容 プロレスの枠を超え政治、起業など多方面で活躍したアントニオ猪木。なぜ彼は人を惹きつけるのか。その圧倒的存在感と魅力の根源を、これまでの人生から徹底検証する。
・文学(3タイトル)
書名 今夜、世界からこの恋が消えても(メディアワークス文庫)
一条岬著
デイジー9時間53分
発行 KADOKAWA 2020年
内容 “お互い、本気で好きにならないこと”を条件に始まった僕と日野真織の偽りの恋。やがてそれが偽りとは言えなくなったころ、僕は彼女が前向性健忘だと知る。日ごと記憶を失う彼女と、一日限りの恋を積み重ねていくが…。
書名 ごちそうさん 上(NHK連続テレビ小説)
森下佳子作 豊田美加ノベライズ
デイジー10時間16分
発行 NHK出版 2013年
内容 両親が切り盛りする洋食店でおいしいものを食べて育った女学生の卯野め以子。激動の大正後期~戦後をたくましく生きる女性の半生をダイナミックに描く。
書名 ごちそうさん 下(NHK連続テレビ小説)
森下佳子作 豊田美加ノベライズ
デイジー10時間35分
発行 NHK出版 2014年
■点字図書
○一般向けの本
・文学(1タイトル)
書名 春風街道:ものぐさ右近人情剣(文芸社文庫)
鳴海丈著
点字4巻
発行 文芸社 2017年
内容 右近の剣の師が、若い娘を手篭めにしようとした疑いで小田原町奉行所に捕らわれた。右近は、師を救いだすべく小田原宿を目指す…。強きをくじき、弱きを救う人情剣連作集。書き下ろし番外篇も収録。